Copyright & 2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
 無断転載を禁ず
Google
WWW を検索 げきだんしらかば を検索


◇東京下町散策 かっぱ橋〜浅草2006年08月26日 05時34分22秒

 
かっぱ橋道具街のシンボル Niimi食器店のおじさん  

上野公園を堪能した後、昼食を取るため浅草に行くことにした。今回の下町散策の目的の一つに、かっぱ橋道具街に行くというのがあったので、東西めぐりんで浅草の六区まで行き、そこから歩いてかっぱ橋に戻るコースを辿ることにした。
 東西めぐりんは、京成上野駅池の端口の前に18番停留所があるはずなのだが、なかなか見つけることができなかったので、交番のお巡りさんに聞くがお巡りさんも良くわからない様子。ちょっと通りに出てみると、目の前に停留所があった。めぐりんは15分間隔でコースを巡回しているので、少し待つとバスがやってくる。上野公園のを山手線の線路沿いを走り、昭和通りを超えてかっぱ橋本通りを浅草方面に走る。道は多少混んでいるが、すいすいと快適に進む。バスの中も混んでいるわけでもないので、すんなり座っていくことができた。

かっぱ橋本通りに出ると、通りのあちこちにかっぱの像が立っている。あとで浅草からこちらの方に歩くのが楽しみだ。24番つくばエキスプレス浅草駅前で降り、六区の方に向かう。
  以前はつくばから浅草に向かうには、常磐線か高速バスで上野まで出なければならなかったのだが、つくばエキスプレスができてからはダイレクトに来ることができるらしい。私達が引っ越した頃はあと4年ほどで開通するという噂だったが、結局つくばにいた8年間の間に開通することはなく、つくばを出た次の年に開通したのだ。以前はつくばから東京に出るのが大変だったことを思うと、大変悔しく感じる。

 
  洋食屋ヨシカミ

昼食は、事前に旦那が調べて行きたかった洋食屋ヨシカミで取る事にする。ここのキャッチコピーは『旨すぎて申し訳ないス!』。創業が昭和26年という老舗の洋食屋で、いつも行列ができているらしい。しかし、旦那が場所を間違えて寿司通りを往復するはめになり、せっかく早めについたのにヨシカミを見つけたのは12時だった。ヨシカミは六区のバスケットコートからすぐのところにあったのだ。
 ヨシカミの前ではお店の人が予約表を持って待っており、名前を記入すると「15分から20分くらいお待ちください」と言われた。店内は古い木造の作りで、大きなカウンターから厨房が全て見渡せ、ボックス席もカウンター席も満員である。厨房のスタッフは、その日のメニューの品数を「○○もらった」と声をかけあって確認している。 この日のランチメニューはポークソテーだが、ここの名物はハヤシライスだ。少し迷いつつハヤシライスを注文する。ハヤシライスは、私達のすぐ後で入ってきた人たちで終わってしまった。ハヤシライスは濃厚な味で大変美味しかった。カウンターで隣に座ったカツサンドを食べている中年の女性が、「ここのハヤシは通販もやっていて、お店で食べるのよりは落ちるけど、そこいらのものよりずっと美味しいのよ」と教えてくれる。半分ほど食べているところへ、別な客がビーフシチューを注文しているのを見て、ビーフシチューも捨てがたかったと思った。カレーもオムライスも美味しそうで、旦那と別なものを注文すればよかったと少し後悔した。お会計のときに、通販用のカタログと小さなマッチをもらってきた。

食事を終えて、めぐりんで来たかっぱ橋本通りを戻り、かっぱ橋道具街に行く。かっぱ橋道具街はプロ用の厨房機器や食器、食品サンプルなどの店が軒を並べる通りで、食品サンプルのリアルさが受けて外国人観光客も足を運ぶ観光地にもなっている。浅草からは、地元の人が利用する商店街のかっぱ橋本通りを抜けたところにある。途中バスから見えたかっぱの像を確認して歩く。

   
かっぱ橋本通りのかっぱの像(左の写真をクリックすると拡大して見られます)

途中の商店のウインドーに通りにあるかっぱの像の一覧らしき写真が飾ってあったが、かっぱ橋道具街までの間には3体しか確認することができなかった。しかし、そのユニークな表情やポーズがかわいらしい。

かっぱ橋道具街に着くと、通りは人もまばらで半分以上の店が閉まっている。ここもお盆でお休みなのだ。かっぱ橋本通りとかっぱ橋道具街が交差する角にある家具屋の二階の「青樹」というギャラリー兼喫茶店に入って一服することにした。階段をあがったところにいきなり犬が寝ていてびっくりしたが、人の良いママが笑って迎えてくれた。ここではバナナジュースを注文する。バナナの生ジュースの上にアイスクリームがのっている。味はさっぱりしていて、バナナの濃厚でさっぱりした甘さがアイスクリームで少しづつ甘くなっていくのが楽しく、大変美味しかった。

 
巨大なかぶと虫   変なかっぱの絵

青樹を出て、とりあえず開いている店を廻ってみることにする。開いている店は、食品サンプルの店と食器や調理道具の店ばかりのようだ。食品サンプルの店はさすがに外国人観光客が多い。店頭用の本格的なサンプルは値段も高いが、観光客用の小さなキーホルダーやマグネットは数百円で買える。寿司やラーメン、餃子、魚、肉、お菓子などたくさん種類がある。特に、まんじゅうのサンプルはまわりの粉っぽさもリアルで、本当に本物そっくりでおいしそうだ。

以前クエン酸で把手が取れてしまったステンレスの行平鍋を思い出し、調理道具の店を見てまわることにする。しかし、行平鍋は普通アルミ製がほとんどで、高いものは銅製なんてのもある。銅製の行平鍋は手作業で打ち出した立派なもので、1万円以上するものもある。ステンレスの行平鍋がないか尋ねてまわるが、いずれもIH調理器用に作られたつるっとしたものばかり。IH調理器は打ち出しだと均一に熱が伝わらないので、つるっとした普通の鍋になってしまうのだそうだ。どこへ行っても「知らない」という返事ばかりで、たまに知っていても「ステンレスの鍋は熱効率が悪くこげやすいので行平には向かない」という返事だった。

店は閉まっているが、かっぱ橋道具街のお店の看板などを見るだけでも楽しい。ばかでかいかぶと虫や、変な顔のかっぱの絵があったりする。通りの店頭にかけられている店名の看板は、どれも黄桜のかっぱの絵で有名な清水崑さんのものと思われるかっぱがついている。閉まっている店の中には、調理台や食器でもグラス専門の店や、和食器の専門店など細かく分類されているようだ。この次の機会にまた来ることにし、浅草へ戻ることにした。

 
ビールジョッキの
アサヒビール本社ビル
 

浅草へ戻って浅草寺をお参りし、あげまんじゅうを食べたりしながらぶらぶらして、人力車に乗ることにした。以前にも浅草で人力車に乗ったことがあるが、知っているようで知らない場所を案内してくれ、色々な質問に答えてくれるので観光気分を十二分に味わえる。行きたい場所を細かく指定するのもいいし、ある程度コースになっている場所を案内してもらうのもいい。
 この日は浅草寺周辺の歴史的な場所に案内してもらった。浅草寺入口の雷門から二天門を抜け、隅田川沿いを走り、神谷バーの前を通って20分コースのところを30分かかって雷門の前にもどった。雷門や二天門の由来の説明や、神谷バーの歴史、吾妻橋沿いにあるアサヒビールの本社ビルが浅草側から見てビールのジョッキに見えるスポットなどを教えてもらったりして、楽しかった。

この日の夕食に楽しみにしていたレストラン大宮の夜の営業時間ちょうどになったので、仲見世で浅草名物のお菓子「これでよしなに」を購入して、大宮でおいしい食事を堪能し、松坂屋の前から上野駅行きの東西めぐりんの最終便に乗って浅草を後にした。

お盆で行きたいところの多くがお休みだったけれど、逆に人が少なくのんびりと楽しむことができた。東京で“のんびり”というのも、なんだかにつかわしくないように思うが、せわしない場所が歳と共に苦手になっていくので、かえってこの方が楽しめたと思う。
 ただ、人力車に乗っているときに隅田川沿いに出店が出ており、そこで隅田川のお盆の名物「灯ろう流し」が7時より開催されることが書かれたうちわをもらっていながら、そんなことはまったく気付かずにいたことを家に戻ってからテレビのニュースで知り残念に思った。

 

洋食屋ヨシカミ http://www.yoshikami.co.jp/
 かっぱ橋本通り http://www.aurora.dti.ne.jp/~ssaton/syouten/kappabasi-hondoori.html
 かっぱ橋道具街 http://www.kappabashi.or.jp/index.html
 喫茶 青樹 http://www.tctv.ne.jp/ih-aoki/cafe.html
 浅草寺 http://www7.ocn.ne.jp/~sehayama/oteratojinnja.htm
 

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
下記の文字を解答欄に入力してください。
しらかば

コメント:

トラックバック




Copyright ©2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
無断転載を禁ず