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◇柳沢厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言に思うこと2007年02月01日 23時02分21秒

日本の政治家が、女性を蔑視する発言をするのは、たいしてめずらしいことではないと思うが、この手の発言を聞くたびに、「この人はいったい誰から産まれてきたのだろう」と思ってしまう。
人間に限らず、生物のほとんどはメスから生まれる。卵生の生物でさえ、その卵はメスの身体から産まれてくる。そうでないのは、一部の雌雄同体生物か、菌類とか単細胞生物くらいのものだ。
ことに出産などに関することで、女性を蔑視する発言をするということは、自分の奥さんや母親、子供さえも侮蔑することであるということに、なぜ気づかないのだろう。それとも、この手の発言をする人というのは、粘菌みたいに細胞分裂か何かで派生した生物なのか? だったら妖怪人間じゃないか。

今回の柳沢厚生労働大臣の発言を逆手に取って考えると、人が機械的に産まれてくるのであれば、その機械を統括している政府は、自国の機械に対してそのケアをする義務を負っているはずであると思う。
ニュースやワイドショーを見ていると、少子化問題に対して産んだ後のケアについてばかり焦点をあてていたが、その前のケアに関してだって日本政府は何もしてきていない。

不妊に悩む人(男女限らず)も少なくない中、不妊治療の多くは保険適用外だ。それでも子供がほしい人は、気の長くなるような時間の中で、苦痛を伴う治療を行い、それに法外な金額を支払っている人も少なくない。治療をすれば妊娠の可能性があるけれど、お金がなければその治療もできないような仕組みになっているのが、今の日本の不妊治療の現場である。治療に伴う苦痛はいたしかたないものだとしても、金銭的余裕がないために治療を断念する人は少なくないはずだ。
このことは、ずいぶん以前から問題になっているはずなのだが、それについて十数年前と現在でまるで状況が変わることはなく、改善が進んでいないということは、責任範疇にある機械に不具合があり、直せば使用できるものを放置していることになるのではないだろうか。

これまでも政治家による子供を産まない(産めない)女性に対する侮蔑発言は多々あったが、何もケアせずに放置している事実をどう受け止めてそんこなとを言っているのかと、はらわたが煮えくり返る思いだった。
政府の要人でありながら、自国の人間を機械と呼び、まるで子供を産まない女性は一分の価値もないような発言をするのは、まるで軍国主義の日本で産めよ増やせよと言われた時代のようだ。古い時代、特に戦争中には子供を産めない女性は石ころのように扱われた。財産を奪われ、家を出される人さえいた。戦争末期、子供を産む産まないに関わらず、女性にさえ最終的には竹やりを持たせた政府に、いまさら子供を産めない女性をどうこう言う権利はないはずだ。
少なくとも、こんなことを言う政治家の多くが、そういう時代の女性から産まれてきたということを、ただの一瞬でも忘れてほしくない。

ワイドショーのコメンテーターとして出演していた女性が、「ごめんなさいというくらいなら、きちんとした落とし前をつけてもらわなければ、機械的な謝罪の言葉だけではおさまる問題ではない」と言っていた。
この問題で、野党は閣議を放棄しているが、この問題は何も自民党だけの問題ではないはずだと思ったりする。柳沢大臣が辞めたからといって、この問題が解決したことにはならない。「機械発言」が問題なのではなく、「機械発言」に伴う状況が問題なのだ。これらの問題を長い間放置してきた野党にだって、責任の一端はあるはずだ。
野党が閣議放棄し、柳沢大臣の更迭問題が自民党の中で「愛知の選挙の結果を見てから」という意見が出されていること自体、女性に限らず自国民を「機械」くらいにしか思っていないことの現れではないかと、ニュースを見て思った。

◇なめたけを作る:レシピ2007年02月03日 06時36分52秒

 
昔うちの食卓には、瓶詰めのなめたけが必ずといっていいほど置いてあった。ぬめっとした食感が好きでよく食べていたが、一人になってから購入したことはない。結婚して、旦那がたまに「なめたけ食べたい」と言ったりしていたが、瓶詰めを買うと全部食べきれなかったりするので、この手のものを購入することは今までなかったのだ。

鍋をしようとえのきを沢山買ったけれど、食べきれなくて冷蔵庫に残ってしまったので、なめたけを自作してみた。
インターネットで調べてみて、レシピ颱風さんの手作りなめたけを参考にして、自分でちょっとアレンジしてみた。

■参考レシピ
レシピ颱風さん:手作りなめたけ
http://typhoon.cc/recipe/side-dish/nametake/

■材料(分量はだいたいです)
えのきだけ 1パック
塩 ひとつまみ
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
醤油 小さじ2

■手順
1.えのきだけの根元の固い部分切り落とし、3等分くらいに切る。固まっている部分は、ほぐしておく。

2.鍋にえのきだけを入れ、塩をふって中火で炒め、しんなりしてきたら酒を入れ弱火にする。
※レシピ颱風さんの作り方では、「酒を入れて10分蒸し煮にする」とあったが、このときなめたけを2パックつかったらふきこぼれてしまったので、蓋をしないで弱火にしてみた。酒を入れるのはえのきだけの臭みをとるためなので、蒸し煮にした方が効果的かもしれない。
テレビで以前見たときも、10分炒め煮にするとあったけれど、5分くらいで鍋いっぱいに泡がたってくる。今回は10分辛抱しきれなくて途中で3の手順に移ったが、できるだけ長く炒めてとろみを出すのがいいらしい。

3.10分ほど煮てえのきにとろみと泡が出てきたら、みりんと醤油を鍋に入れ、こげつかないよう弱火でかきまぜながら炒める。途中で味を見て、薄いようだったら醤油を足す。
※レシピ颱風さんの注意にもあったが、冷めると味が濃くなるので、あまり濃くしすぎないようにするのがポイント。

4.水分がなくなったら出来上がり。


ものすごく簡単。市販のなめたけよりさっぱりしているが、えのきのダシがものすごく引き出されていて、ごはんに沢山乗せて食べるとたまらない。ちょっと甘味が強いかなと思うので、次からはみりんは控えめにしてもいいかと思う。私は料理酒ではなく普通の日本酒を使っており、みりんも本醸造のものを使っているので、あるいはみりんはいらないかもと思った。使う素材に応じて好みの味にアレンジできるのがいいと思う。

ぴり辛にしたいときは、調味料を入れるときに七味を入れるか、最初に炒めるときに唐辛子を入れてもいいかと思う。
今回食べるときには、七味をちょっとふりかけて食べた。

この日のおかずは、白菜と豚バラ肉の醤油煮だったが、お肉にとてもよく合うように思う。保存用の容器に入れておけば数日はもつらしいので、また作って常備菜にしたいと思った。

◇節分と立春2007年02月04日 00時02分37秒

昨日(というか、さっきまで)は節分だったので、豆まきをした。
先日、同じロシア語教室で同じ町に住むMさんと豆まきの話をしたときに、子供の頃からこの町に住むMさん宅では、豆まきは昼間に行ったという話をしていた。夜になると鬼が多くなるので、少ない昼間のうちに退治するというのが、Mさんがお母さんから聞いた話だという。
うちでは、夜に豆まきを行った。鬼がたくさんいるところを狙い撃ちする作戦だと、私の祖母は話していた。北海道のならわしがそうなのかは判らないが、祖母は富山の生まれなのであるいは富山あたりではそうなのかもしれないが、真相はわからない。旦那に聞いてみたら、旦那の家では豆まきはやらなかったらしい。

今年の節分は土曜日なので昼間にできないこともないが、うちでは今年も夜に豆まきを行った。
窓を開け放して、鬼は外福は内といいながら豆をまく。マンションなので、あまり大きな声を出せないのがちょっとさびしい。
神社でお祓いをしてもらったときに、大豆を炒った福豆を買っていたが、まくのは殻付き落花生。拾うのが楽というのが理由である。

去年から歯列矯正をはじめて、固いものが食べられないので、大好きな落花生も封印しており、去年の豆まきのときに買った落花生がまだ戸棚に残っていたのでそれをまき、実際食べたのは神社の福豆だった。
子供の頃は、年の数だけ“しか”豆を食べられないのが悲しかったが、今は年の数“も”豆を食べるとおなかがいっぱいになってしまう。
そういえば、祖母は節分のときに年の数だけ豆を食べられないと、いつも年より少なく食べていたことを思い出した。

今日(ついさっき)から暦の上では春。今年は暖冬なので、近所の家の庭では紅梅が盛りである。いつもだったらまだまだ寒いのに、今年は豆まきで窓を開けたら花粉が入ってきて、しばらくくしゃみが止まらなかった。

◇あんこう鍋のだし2007年02月05日 00時30分55秒

十数年前に会社の忘年会で、東京水道橋の寿司屋で食べたあんこう鍋がものすごく美味しく、いつかまた食べたいと思っていたのだが、残念なことにあんこう鍋が本場であるはずの茨城では、美味しいあんこう鍋に出会えなかった。北海道の海沿い出身の旦那は、それで「あんこう鍋はまずい」と思い込んでいる。

茨城にいたとき、あんこう鍋のスープにはあん肝を溶かさなければならない、と聞いた。あん肝を溶かしたスープに味噌で味をつけたのが定番のように思う。
あんこう白身はさっぱりした魚で、骨と外枠以外は捨てるところがないとさえ言われている。皮付近はぷるぷるのゼラチン質で、この食感がたまらないのだが、あんこう自体から強烈なダシが出ることもないので、味付けが非常に重要になってくる。
茨城で食べたあんこう鍋は、味噌味の方が強くてなんだかやぼったい味だった。肝がそのままの形で具にもなっているのが理想だが、あん肝を具にすると値段はとたんに跳ね上がってくる。ひたちなかの市場であんこうを一匹さばいてもらい、友達と鍋パーティをしたときも、肝だけは別売りにされてしまった。
市場でもらったレシピにのっとり、昆布でダシをとり、ダシ用のあん肝を溶かして、味噌を独特の方法で味付けしたが、やり方が悪かったのか味噌がこげてしまい、おいしくできなかった。

毎年結婚記念日に行く近所の寿司屋で、「あんこう鍋はできないのか」と大将に聞くと、「あんこうだけはやったことがない」というので、その時は別な鍋を考えることにした。
しばらくして別なお客さんからもリクエストがあって試してみたら、ものすごく評判が良かったのであんこうやりますよという知らせをもらい、今年はあんこう鍋にありつけることになった。

今回食べたあんこう鍋は、スープにあん肝が溶かしいれてあるところは一緒だが、醤油で味付けをしてあった。そしてダシにサキイカが使用されていた。サキイカのダシは初めて食べるが、サキイカ独特の風味が良いダシになっていてこれには感動した。醤油味にすることで、味噌味のときに感じたやぼったさは微塵も感じられず、十数年振りに美味しいあんこう鍋にありつけることができたのだ。しかも、具に肝がたくさん入って値段はその店のとらふぐコースの三分の一。これはお得だった。
スープは最後に雑炊にしてもらったが、残ったスープは持ち帰って次の日うどんにして食べた。

サキイカをダシにするというのは、他にも何かに応用できるかもしれないと思う。大将に聞くと「普通に売ってるサキイカですよ」と言う。するめなんかでもいいダシがでるような気がするので、今度別な鍋で試してみようかと思う。

◇暖かすぎるのも…2007年02月13日 11時17分38秒

三連休でうちに旦那が三日間いたが、うちではどこにも出かける予定がなく、三日間ともなんとなくだらだらとして過ごしてしまった。
三日間とも大変天気が良く、休み前から「4月の陽気」とか言っていて、住宅地の庭の梅は満開に近く、うちの裏の川辺にある桜はすでに開花していた。

12日の月曜日になって、あまりにも良い天気で暖かいし、バイクでどこかに行こうという話になったが、各地で開催されている梅祭りはピークがまだ先だし、別な友達とも行く約束をしてあったりするので、バイクのしたくをした時点で行くのを中止し、今週末に父の誕生日ということでプレゼントを探しに行くことにしたのだ。
すでに夕方近くなっていたので、バイクで移動するのに夜寒いとまずいからと、遠出するかっこうのまま出かけたのだが、これが間違いのもとだった。

ジーンズの下にはニットの十分パンツをはき、長袖のインナーにセーター、ダウンジャケット、風よけの首巻までしていたので、お店に入るとあまりの暑さに気持ち悪くなってしまったのだ。バイクに乗ると、後に乗っていても風で足元が寒いが、お店に入るとまだ暖房が入っている。
私たちはふだん夏でも冷たい飲み物を飲むことは稀なのだが、あまりの気持ち悪さに途中冷たいジュースを飲んでちょっとさっぱりした気持ちになった。しかし、胃の方はさっき飲んだスタバのソイラテが残っていて、まだむかむかしている。

家に戻ると案の定おなかが痛くなって、9時には寝てしまった。
うとうとしながら、北海道から出てきた当時、冬の寒さの加減がわからず、電車で厚着をしていて気持ち悪くなったこと。こちらの生活に慣れてから、帰省したとき家の中があまりにも暑くて気持ち悪くなったことなどを思い出した。

3月下旬から4月の陽気が続いているとはいっても、冬物をしまいこんで春物を出していいものかどうか迷う今日この頃。
北海道を出て20年余、まだまだ内地の生活は甘くないのだと痛感する。

◇桜だと思っていたのは2007年02月13日 23時31分08秒

早すぎる川辺の杏(?)と芝桜
今日も良い天気で、気持ち悪いくらい暖かかった。
裏の川辺に咲いている桜の花を携帯で撮影して、友人に見せたら「これは杏だよ。桜にとてもよく似ているけど違うみたいだよ」と教えてくれた。
杏の花は、3月くらいに咲くものらしい。それでもやっぱりちょっと早いかなと思ったりする。
杏の花と思われる木の根元は、毎年ゴールデンウィーク頃には芝桜でいっぱいになるのだが、すでにちょこちょこと花が咲いていた。やっぱり今年の陽気はどっかおかしいのかもしれない。

久しぶりに原付バイクに乗って、友達のところに行ったのだが、杉花粉がすでにものすごいことになっているようで、目は痒いし鼻はむずむずするしで、こちらもいつもの年より一ヶ月も早く症状が出始めている。家に戻って鼻を洗ったが、あまり改善しない。頭痛もしているし、今年も早々と花粉に悩まされる日々が始まったのかと思うと、うんざりする。

◇イタリア料理のごちそうを作る2007年02月20日 19時13分11秒

 
平日に旦那が休みだったので、朝から梅でも見に行こうという話を前日までしていたのだが、せっかくのお天気にもかかわらず寝坊をしてしまい、結局どこにも行くことができなかった。
でも、せっかくの休みにだらだらするのもどうかと思い、以前から二人で手のこんだ料理を作って食べようという話をしていたので、アクアパッツァとニョッキを作ることにした。
アクアパッツアはイタリア料理の魚の煮物で、「狂った水」とかいう意味らしい。鮮度の良い魚でないと美味しくないので、お店で食べても塩辛かったり味気なかったりと、なかなか美味しいところに巡り合えないメニューでもあると思う。
以前、近所の寿司屋で教えてもらった、美味しい魚がそろっている魚屋で適当な魚を購入しようと買い物に出かけたが、生憎その魚屋は休みだった。あさりなどの貝類や野菜などもほしかったので、結局近所の大手スーパーで買い物をすることにした。
ニョッキはシンプルにオリーブオイルとにんにくのソースにするつもりでいたので、アクアパッツァには少し野菜も入れたいと考え、芽キャベツとブロッコリースプラウトが安かったので購入した。鮮魚売り場に行くと、適当な魚があまりない。だいたいみんな切り身にしてしまっているので、魚を丸ごとというのがないのだ。鮮魚売り場の店員さんにおろしていない魚はないかと聞いてみると、みんな刺身用におろしてしまってすでに一尾丸ごとの魚はないとのこと。仕方ないので、鯛のアラや頭がパックになっているのを2パック購入することにした。

家に戻り、じゃがいもを茹でてニョッキの準備をする。先に皮をむいて小さくした方が早くできるが、この日は皮ごと茹でてマッシュにした。小麦粉と卵を加えて軽くまぜ、棒状にしたものを1cmくらいに切り、一つ一つ指でつぶしていく。強力粉を半分使ったのでかなり粘りがあるため、打ち粉を多めにしないとべたべたとくっついてしまう。麺ができたときは、まだアクアパッツァの用意ができていなかったので、粉をまぶしてラップをして置いておいたのだが、これが間違いのもとだった。いざ茹でようとしたときに、打ち粉が水分を含んで全部の麺がくっついてしまっていて、もう一度棒状にして一個一個作ることをしなければならなかった。先に茹でておけばよかったと思ったが、後の祭である。

この間にアサリの砂だしをするのだが、アサリは2時間たっても口を開く様子がない。結局しびれをきらして、少し砂だしした状態で使用することにした。
アクアパッツァは、本来ならシンプルにオリーブとケッパーを加えるだけなのだろうが、野菜を多くとりたかったので、芽キャベツとたまねぎを加えることにした。
鯛のアラは2パックも購入したので、鯛の頭だけでも1尾半分ある。最初に焼くときに、30cmのフライパンいっぱいになってしまい、相当大量になってしまった。レシピを調べてみると、アンチョビを加えるとあったのだが、この日はオイルサーディンで代用し、塩を少し多めにしてみた。
それでも、トマトやたまねぎ、芽キャベツを加えて煮込んでみると、なかなか良い出来。仕上げにパセリの変わりに、ブロッコリースプラウトを散らしたら、魚が見えなくなってしまった(写真)。それでも、ブロッコリースプラウトの新鮮な苦味が魚の塩味に合っていて美味しかった。

サラダは、ニョッキ用に茹でて残ったじゃがいもを荒くマッシュし、ゆで卵ときゅうりのピクルス、キャベツなどと和えてみた。ソースはヨーグルトとバターを塩で味付けしたもの。マヨネーズよりもさっぱりしていて気に入っている。

作業開始から約2時間かけてやっと出来上がったが、苦労しただけ食べたときの感慨は最高であった。特にニョッキはつるつるもちもちが気持ちよく、手際をもう少しよくすれば15分もあれば作れてしまう。普通の麺のように発酵させる手間もいらないし、力を込めて練ることもない。ソースもクリームやチーズなど工夫すれば楽しいし、卵をまぜないで和風のスープに入れてすいとんのようにしても美味しいと思う。

最近手のこんだ料理を作っていなかったので、久々に満足できた。

◇魚と野菜のアクアパッツァ:レシピ2007年02月20日 20時06分48秒

 
イタリア料理はたいてい日本人の嗜好に合うように思うが、中でもアクアパッツァは魚好きの日本人向きの料理だと思う。それなのに、なかなかメニューにおいてある店が少ないのが残念だ。
お店で食べるものはだいたい魚をオリーブなどと一緒に煮ているのだが、家で作るので野菜をたくさん食べられるようアレンジしてみた。

■材料
魚:1尾くらい
あさり:1パック分くらい
にんにく:1個
オリーブ:12個くらい
ケッパー:大さじ2くらい
アンチョビ:1枚
水:2カップ
白ワイン:50cc
エクストラバージンオイル:100cc
オリーブオイル:適宜
ブロッコリースプラウト:1パックくらい
ローリエ:2枚くらい
塩・コショウ:適宜
【A】
トマト:1個
たまねぎ:1個
芽キャベツ 6個くらい

※魚はまぐろのような赤身の魚や鯖のような青身の魚で試したことはないが、白身の魚の方がむいていると思う。この日は魚を一尾用意できなかったので、鯛のあらを使ったが、できれば一尾丸ごとの方がいい。鯛、ひらめ、いさきやめばるなども美味しい。
※オリーブは緑と黒と両方あった方が彩りがいいけれど、なければどちらか。
※「くらい」と書いてあるのは、好きであれば多めにしても良いと思う。ただし、ブロッコリースプラウトはつけ合わせなので、1パックは多すぎるかも。普通はパセリや万能ねぎなどを使うらしい。
※アンチョビは、ペーストになっているものは小さじ2くらいを目安にする。入れ過ぎると魚臭くなって塩辛くなるので注意。今回私は、アンチョビがなかったので、オイルサーディンで代用した。
※ハーブが好きな人は、ハーブを色々使ってもいいと思う。
※野菜を入れたくない人は【A】は入れなくてもいい。また、入れる野菜は好みで変えてもいいと思う。


■手順
1.魚のうろこをとり、内臓やえらを処理して水洗いした後、内側と外側に塩・こしょうをまんべんなくふっておく。味付けはこの後ほとんどしないので、思いきり塩をする。
2.あさりは砂をだした後、殻をこすり合わせてゴミを取り、ざるにあげて水気を切っておく。
3.にんにくはみじん切り、たまねぎ、トマトは冊切りにしておく。芽キャベツはそのままでもいいが、大きければ半分に切る。
4.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れてから、コンロに火をつける。弱火でにんにくから香りがたつまで炒める。
5.魚をフライパンに入れて中火で両面焼く。
6.魚にある程度火が通ったらフライパンの余分な油を捨てて、あさり、オリーブ、アンチョビ、ケッパーと【A】を入れて強火にしてから、水と白ワインとローリエを加えて煮立てる。
※煮立ったときに魚がスープからはみだしているときは、蓋をして煮た後、お玉などでスープをすくって魚にかけて全体に火を通す。
7.魚が煮えたら、エクストラバージンオイルを加えて、フライパンをゆすりながらもう一度煮立てる。
※この時点で味を確認し、塩が足りなければ塩を足して調節する。
8.スープがとろっとなったら火を止め、ブロッコリースプラウトを散らす。
※皿に盛る場合は、皿に盛ってからブロッコリースプラウトを散らす。


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野菜を加えることで、別なダシが出て美味しい。フライパンひとつでできるので、思った以上に楽だと思う。鍋をおしゃれなものにすれば、パーティなどでも十分楽しめる。

◇オリーブオイルソースのニョッキ:レシピ2007年02月21日 23時30分23秒

 
昼間にテレビを見るときは、正午前にやっているテレビ朝日系列の時代劇の再放送をなんとなく見ているので、その延長線で「徹子の部屋」まで見ていることが多い。「徹子の部屋」の前に放映している「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」は、上沼恵美子は大変嫌いだけれど料理のポイントなど参考になることも多いので、テレビがついていればなんとなく見てしまう番組だ。
2月16日は「そば粉のニョッキ」で、この時の作り方が大変簡単だったので作ってみたいと思ったのだ。ただ、そば粉は買ってもその後使うことが少ないように思えたので、そば粉のかわりに薄力粉を使って作ってみた。

■参考レシピ
上沼恵美子のおしゃべりクッキング http://asahi.co.jp/oshaberi/
2007年2月16日放送「そば粉のニョッキ」
http://asahi.co.jp/oshaberi/recipe/20070216.html

■材料
【ニョッキ】
じゃがいも:3個
薄力粉:50g
強力粉:50g
卵:1個
【つけ合わせ】
キャベツ:80g
パセリ:適宜
【ソース】
にんにく:1片
鷹の爪:半分
パルメザンチーズ:適量
オリーブオイル:大さじ2〜3
バター:大さじ1
塩:適宜
【打ち粉】
薄力粉:適宜

■手順
1.じゃがいもを皮ごとゆでて、熱いうちに皮をむき、うらごしする。
※面倒なときは、あらかじめ皮をむいて小さく切ってから茹でて、粉ふきにしてからフードプロセッサーなどでつぶしても良いと思う。
2.キャベツを1cm幅くらいで大きさに切っておく。
3.つぶしたじゃがいもが熱いうちに、薄力粉と強力粉をふるいにかけて軽く混ぜる。
4.軽くといた卵を2にかけて生地をまとめる。
5.打ち粉をしたまな板などの上に生地を取り出し、軽く練る。
※絶対に練り過ぎないのがポイント。半分に切って重ねてを数回くりかえすくらいでいい。
6.生地を直径1cmくらいの棒状にのばし、さらに1cmくらいづつのかたまりに切って、切り口を上にして指で軽くおさえるようにしてつぶす。このとき、切り口に打ち粉をつけながらつぶすと、生地がくっつきにくくなる。
7.大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ちょっと塩気を感じる程度の塩を入れ、オリーブオイルを少量たらす。
8−1.ニョッキを鍋に入れて茹でる。茹で上がりの目安は、ニョッキがういてきたら取り出す。
8−2.フライパンにオリーブオイルとバター、にんにくのみじん切り、鷹の爪を入れてからコンロに火をつけ、弱火でニンニクの周囲が色付き、泡が小さくなってきたら、ニョッキのゆで汁を少量加える。
9.茹で上がったニョッキとキャベツを8−2のソースに加えて、パルメザンチーズを加えて和える。
※味見をして塩が薄いようだったらここで塩を足して味を整える。
10.皿に盛り付けて上からパセリをふりかける。


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味見をするときに、ちょっと塩が足りない程度なら味を加えない方がいいと思う。ソースがオイル系なので、食べているうちに味が濃すぎるとしつこく感じるかもしれない。
チーズソースや、クリームソース、トマトソースなどソースをアレンジしたり、じゃがいものかわりにかぼちゃなどで作ってみたいとも思った。私はそば粉のかわりに薄力粉を使ったが、強力粉とのバランスでもちもち感が変わってくるし、中には薄力粉だけで作る人もいるらしいので、色々とバランスを試してみたいと思う。



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