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◇ホーローの洗面器を探す2007年03月04日 22時39分20秒

東京に出てきたばかりの頃、まだ学校の寮にいるときのことだ。御茶の水の宇宙貿易という雑貨店で、パールグリーンのホーローの洗面器を見つけて一目ぼれし購入した。
プラスチックの洗面器は、新しいうちはいいが古くなると汚れが落ちにくくなるし、かびもつきやすい。ホーローの洗面器は、重いけれど質感もよく長持ちするし、汚れも落ちやすく気に入っていた。寮にいる間は、洗面台が共用のものだったので、洗面器が必要だったし、それは風呂場でも活躍した。
寮を出て一人暮らしをしている間も風呂用にそれを愛用し、結婚してからもしばらく使っていたが、購入してから10年目で穴があいてしまった。しかし、プラスチックの洗面器を使いたくなかったので、そのまま使用していたが、やはりあいてしまった穴からは容赦なくお湯が流れ出してしまう。

そんな頃、ふらっと入った輸入雑貨の店でパールブルーのホーローの洗面器を偶然見つけたので購入したのが、今から11年ほど前のことである。
二代目になるパールプルーのホーローの洗面器も、最近は底のホーローがはげてしまい、錆が出てきてしまっている。今のマンションの風呂場の床は白いので、錆が床に移ってしまうのだ。
うちにはもうひとつ、私が入院したときなどに使用する、旦那が独身の頃に使用していたプラスチックのタライがあるが(これもすでに20年物か?)、どうしてもこれを使う気持ちになれないので、横浜の西武系の大手雑貨店Lに探しに行くことにしたのだ。

お店のバスグッズコーナーには、色とりどりのプラスチックのタライがある。最近の流行はスケルトンなのか、透明プラスチックに花などの地模様がついているかわいいものもある。昔懐かしい、銭湯御用達ケロリンの黄色のタライも売っている。木のたらいも魅力的だが、これは手入れを上手にしないとすぐに木がだめになってしまう。風呂場に窓のないマンションのユニットバスには向かない。

ざっと見たところ売り場にはホーローの洗面器はないようなので、売り場の人に聞いてみた。

私 :「ホーローの洗面器がほしいのですが」

売り場にいた店員さんは、バスグッズの係の人ではなかったようなので、すぐに係の人を呼んできてくれた。そこでつれてこられた人は、20代前半くらいの若い店員さんだった。

私 :「ホーローの洗面器がほしいのですが」

店員さんは、それがなんのことやらわからない様子。2度同じことを言って伝わらなかったので、もっと詳しい人を呼んでもらうようお願いした。更にやってきた人は、やはり20代くらいの店員さんであった。

私 :「ホーローの洗面器がほしいのですが」
店員:「ホーローの洗面器ですか?」
私 :「そうです」
店員:「ホーローというメーカーですか?」
私 :(一瞬絶句し)「ホーローは素材です。金属などにガラスの焼き付けコーティングしたものです」

ホーローの説明を一通りしてみたが、店員さんはどうしてもホーローがなんのことやらわからない様子。結局あきらめてその場を去ったが、隣のコーナーにあるヤカンや鍋にはホーロー仕様のものがたくさん並んでいる。
富士ホーローというホーロー専門の会社の鍋も置いてある。大手雑貨店の店員なのに、ホーローを知らないなんて…。
それともホーローってもう死語なのか? 今はホーローとは呼ばないのか?

結局、洗面器は購入せずにその店を後にしたのだった。
上京後三代目の洗面器は、果たしていつ購入できるのか…。

◇ロシア語講座入門終了2007年03月06日 05時51分30秒

私はロシアの言語を勉強している。
私はロシアの言語を勉強している と書いてみた。
マウスで書くとやっぱりへぼへぼ

 
昨年の秋から始めたロシア語の入門講座が、明日で終了する。春から初級コースに進むことを決めたが、この半年ものすごい速さで時間が進んだ気がしてならない。一緒の教室で勉強している、OLのMさんも同じことを言っていた。彼女とはちょうど一回り年が違うので、この時間感覚は年齢のせいではなさそうだ。

最初はロシア語のローマ字とその発音から始まり、文字を筆記体で書く練習をした。最初は何が書いてあるのか判らなかった文字も、今ではなんとか読めるようにまでなってきた。意味のわからない単語でも、とりあえずは読めるようにもなった。
単語もローマ字と一緒に関連するものを覚えていき、去年のうちにローマ字が終了して、簡単な文章を作ったり読んだりすることもできるようになった。

しかし、毎回教室の最初にテストが行われ、このために家でもかなり勉強をしなければならない。教室では、教科書に出てきた単語はちょっと流すだけで、あとは自分で覚えるようにしているらしいのだ。このテストが恐怖である。
先生は、毎日勉強しなさいと言うが、水曜日の夜に行われる教室の後、家に戻ってだいたい土曜日までは教科書も開かない。日曜日の夜に「ああ、これではまずいかも」と思い、勉強をはじめ、テストの時にはかなりやっつけな形でなんとか点数をもらうのだ。この間の木曜から土曜が安息日となるが、この時間が瞬く間に過ぎていく。日曜の夜に思い立って勉強をはじめてからは、だんだんと覚えるのにも記憶力が飽和状態に近づいていき、覚えられなくなるときもあったりして、かなり焦る。覚えたい単語を単語帳に書き写し、どこにいても勉強ができるようにもしているが、水曜の夜まで気が抜けないのだ。
これが時間がとても速く進む要因なのだと思ったりする。

先日、最初の方で覚えた単語を自分でテストしてみたら、単語自体は覚えているものの、スペルの微妙なミスが目立つ。ロシア語の「イ」に相当する文字は4つあるのだが、それを勘違いしたり、母音自体に日本語で言うところの子音がくっついたようなものもあるので、子音を余計につけたりもしてしまっている。

明日で終了するが、初級のコースに進むにあたり、単語や文章の法則などかなり復習しなくてはならないなあと思ったりするが、とりあえず長い安息を得られることで、内心ちょっと安心していたりするのも事実かも。

◇確定申告終了2007年03月10日 01時00分42秒

うちの旦那は会社員だが、うちでは毎年医療費控除のため確定申告している。私がけっこう病院に定期的にかかるためだが、去年の春から歯列矯正をはじめたため、保険が適用にならない医療費の支払いがあったため、今年はけっこうな額になってしまった。

税務署では、e-tax(http://www.e-tax.nta.go.jp/)なる電子確定申告というものを推進していたらしく、私は去年の確定申告のときにe-taxの次回の申請をしていたにも関わらず、届いたe-taxの書類をちょっと見て「めんどくさそう」の一言で片付けてしまった。今年は初年度ということでe-taxで申告した人はもれなく5000円がもらえる(?)らしいことが書かれていたが、利用するにあたっていろいろと面倒な手続きがあったりするようなことも書かれていたため、大変いやになってしまった。
国税庁のweb各艇申告書作成corner(https://www.keisan.nta.go.jp/h18/ta_top.htm)なるものも試してみたが、このデータがこのまま国税庁に送られるのかどうかがいまいちわからない。しかもe-taxとはまた別物らしい。途中までデータを入力したが、結局これも最後まで書類を作成せず、結局いつものとおり書類を作って持っていくことにした。

いつもは13日頃になってぎりぎりで税務署に駆け込み書類を提出するのだが、今年は今日思い立って朝から税務署に行ってみた。税務署は8時30分からあいており、書類の受付は9時からとのことだった。
所轄の税務署は、この期間駐車場が利用できないので、バイクで行った。しばらくエンジンをかけていなかったので、9時に間に合うようにと早めに家のドアは出たのだが、なかなかエンジンがかからない。しかも、道路に出たらすぐに白バイが目に止まる(この白バイのおまわりさんは牛丼屋Mから出てきたように見えたが、勤務時間内でないのか?)。その後もパトカー数台とあちこちで出会い、スピードを出せないので30kmでちんたら進んだあげく、駐輪場がどこだかわからなくて10分ほど迷ったので、結局税務署に到着したのは9時30分もすぎた頃だった。

いつもは確定申告書類作成小屋が税務署の母屋とは別に設けられているのだが、今年はここが「パソコン申告書作成コーナー」と銘打たれている。中に入ると、ノートパソコンがいっぱい並んでおり、年輩の人から若い人までパソコンの前で難しい顔をしているのだ。ちょうど空いているところがあったので見てみると、結局これは国税庁のweb確定申告書作成で書類を作るということで、うちでやっていたのと同じものだ。何度か挑戦した甲斐あり、私の書類は5分とたたずに出来上がり、印刷された書類が出てくる方が遅いくらいだった。書類の3枚目に源泉徴収票をのりで貼り付け、はんこを押して終了。15分ほどで書類はできあがった。
これまで、書類を作るために説明を聞くための行列に並び、30分ほど待たされて書類を作成し、出来上がるまで1時間以上かかっていたのが嘘のようだ。ぎりぎりより時期が早いせいもあるのだろうが、こんなに迅速にスピーディにできるのなら、なんでもっとこの方法を一般に広めないのか。それより、国税庁のweb確定申告書作成コーナーであらかじめ作ってもっていくことができるんだったら、もっと早くできるんじゃないか。

書類が完成した際、係員の人がe-taxの案内書をくれたので、e-taxについて質問してみたところ、係員の人もあまり詳しく知らない様子。「私もこの方法で確定申告しているわけではないので(あたりまえだろう。あんた公務員でないのか?と思ったのはいぢわるか?)」という前置きのもとで、説明してくれたところによると、今後、各企業の源泉徴収票を電子データで発行するように推進していく方針で、この電子データの源泉徴収票と作成した書類データをe-taxとしてネットで送ると、そのまま確定申告の書類として受理されるしかけだとのこと。
「だったら医療費控除の領収証とかはどうすればいいのか」と聞くと、今後は医療費控除の領収証もきちんと保管されているという前提のもとで提出しなくてもいい方向に向かうらしいとのこと。でも、きちんとした医療機関での支払いなら、社会保険や国民健康保険の履歴を調べればわかるが、それに付随した交通費などはどうやって証明するのか。病院に行くための公共交通機関やタクシーなどは医療費控除の対象になるが、車を利用した際のガソリン代や駐車場料金などは対象にはならない。だったら、車で利用していたのに「タクシーで行きました」と言い張ることもできるってことか?それとも交通費など証明できないものについては、医療費控除の対象外になるのだろうか。
医療費控除の対象は結構微妙で、薬ひとつ買っても医療費控除の対象になるものとならないものとがあったりする。便利になるのはいいが、やっぱり不安だったりする。

まあ、先のことはまた来年ということで、書類提出小屋に向かうと、いつもは三重にも行列ができているのに、今年は待っているのは5人くらい。すぐに順番が回ってきて、税務署到着から30分もせずに書類を提出して今年の確定申告は終了した。
なんだかあっけないぞ。

あんまりあっけないので、街中をぶらぶらして、帰りに一人でラーメンを食べて帰った。頼んだ支那そばはなんだかスープが異様にしょっぱくて、帰りのバイクで喉が渇いてしょうがなかった。

◇ホワイトデーにしるこ2007年03月14日 23時20分24秒

今年のホワイトデーのプレゼント
 
ホワイトデーは、私の誕生日と確定申告の締切日が近いので、毎年どこかに食事にいったりするのだが、今年は確定申告も早めに終了したし、14日はロシア語講座の教室の人たちと食事に行く約束をしていたため、旦那とは別々に夕食をとることになった。
家に戻ってみると、旦那が用意してくれた大量のビスケットやクッキーに加えて、「プレゼントがある」と言ってテーブルの上にガーベラの鉢植えと紙袋が用意されていた。覗いてみると、中には懐中しるこが入っていた。

何故にホワイトデーに懐中しるこ??

昨日夕方にスーパーに買い物に出かけると、お菓子売り場に見慣れた後姿があるのでつついてみると旦那であった。ホワイトデーにはいつも定番で、マクビティのミルクチョコレートのビスケットをリクエストしているので、それを内緒で買いに来ていたらしいのだが、結局私に見つかってしまったのだ。
それで、当日別なスーパーでクッキーを購入しようと思ったのだが、懐中しるこが目に入ってそれをつい購入してしまったらしい。
家にあったIn The Roomの紙袋に入っていたので、私が見たときには何か雑貨が入っていると思ったのに、中にはあったのがしるこだったので大変驚いた。

◇鈴木ヒロミツさん死去2007年03月16日 02時00分21秒

昨日、携帯のニュース配信で俳優の鈴木ヒロミツさんが肝臓がんで亡くなったというのを知った。
鈴木ヒロミツといえば、コミカルな演技が70年代のドラマなどでなじみだったが、もともとはモップスというバンドで音楽活動をしていた人だ。俳優活動では、「夜明けの刑事」が印象的だっただろうか。

モップスの曲は好きで昔はよく聞いていた。携帯の着メロを「たどりついたらいつも雨ふり」にしていたこともあった。
数年前に、ネットの友達がモップスが好きだという話をしていて、誕生日に「たどりついたらいつも雨ふり」をMP3にして送ってあげたこともある。
鈴木ヒロミツのコミカルなキャラクターとは裏腹に、モップスの曲はかっこいいのだ。
モップスのバンド名の由来となった、「当時の日本の音楽シーンを掃除する」という志がかなったのかどうかはわからないが、少なくとも当時は音楽で世の中をかえてやろうという意欲と意気込みにあふれた多くのミュージシャンの活動がかっこよく見えた。

最近ちっとも名前を聞かなくなったと思っていたが、すでに還暦で、しかも久しぶりに名前を聞いたらそれが訃報だったというのは、ちょっとショックだった。

鈴木ヒロミツ訃報ニュース
http://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20070315-169793.html

◇洗面器購入2007年03月18日 22時14分31秒

 
先日、横浜の某大手雑貨店でホーローの洗面器を購入できなかったので、次の日町田の東急ハンズに探しに行ったら、取り寄せで探してもらえるとの返事をもらった。そして、その週の火曜日に電話がきて、店頭入荷する予定なので、もし気に入らなければそのままお店に出すから見にきてくださいとのことだった。なんてすばやい対応だろうかとちょっと感動。ただし、色が茶色だという。茶色のホーローってあんまり聞かないが、まあ見に行って気に入らなければそのまま買わないでいいということだったので、この日曜日に見に行った。

店頭で見たホーローの洗面器は、直径30cmほどで今まで使用していたのより一回り小さい。色は茶色ではなくオフホワイトで、ふちが茶色であった。しかし、中国製のその洗面器は金属が薄くホーローも薄くて心もとない感じ。それまで出会った洗面器の中では一番へぼへぼな感じである。しばらくカウンターで洗面器を手にとりうなってみたが、この先この手の洗面器にまた出会えるかどうかという不安の方が先にたってしまう。聞けば、4月からの新生活に向けてこの手のグッズをそろえるにあたって、しばらく店頭に置く予定のものだということらしい。価格は980円とかなりお手ごろだが、前に購入したのは800円でこれの数倍は良い品物だったことを考えると、どうしようか悩んでしまう。
ネットで調べると、ちゃんとしたホーロー会社の製品のものはけっこう高価で6000円というものまであったのだ。どこのホーロー会社も、この手の商品はだんだんと作らない方針らしく、中国やその他の国から手ごろなものが入ってきているのが現実らしい。
まあ、長持ちするかどうかは別として購入することにして、家に持ち帰った。

色は今までで一番ホーローの洗面器らしい色で、形も小さめで使いやすい。金属もホーローも薄いので軽いので、それも使いやすいかもしれないと思うことにした。

この洗面器がどれくらい長持ちするか、ちょっと楽しみである。

◇暑さ寒さも彼岸までというのに2007年03月22日 05時12分49秒

春分の日の今日は大変天気が良かったので、うちの旦那は一人でバイクで箱根に行ってきたらしい。私は朝方まで起きていたので、午前中はずっと寝ていたのだが、起きてみたら旦那はいなかった。
昼頃のこのこ帰ってきて、ゴールデンオレンジという黄色く小さなみかんを買ってきてくれた。

午後はパソコンで遊んだりしていたので、居間の方はストーブをつけずにいたのだが、北側に面するパソコン部屋は寒かったので、旧式の電気ストーブをつけていた。
うちの猫が居間のストーブをつけろと何度も催促に来ていたのだが、猫のためだけにストーブをつけるのはもったいないので無視を決め込んでいたら、パソコン部屋の電気ストーブのあたりがなんだかこげくさい。
いつのまにか猫がストーブの前にぴったりくっついていて、毛がこげていたのだ。当の本人はまったくそのことに気づいている様子もない。急いで猫をストーブの前から追い払ったが、毛の一部が茶色くこげてしまった。
こげたあたりを触っても痛がる様子はないので、被害は毛だけですんだようだが、それにしても熱いという感覚がないのだろうか。
今日はそんなに暖かくもなかったけれど、ストーブの前でこげるほどあぶって気づかないほど寒くもないはずなのに。

今年で19歳。そろそろ感覚もにぶくなってきたのだろうか。

◇ムーンライダーズの思い出2007年03月22日 05時23分38秒

ムーンライダーズの30年: ミュージックマガジン増刊
ムーンライダーズの30年: ミュージックマガジン増刊

書店で「ムーンライダーズの30年: ミュージックマガジン増刊」という本を見つけたので購入した。

ムーンライダーズは、劇団白樺のメンバーの一番のお気に入りのバンドで、当時メンバーの溜まり場だったY姉弟の家でレコードをかけては一緒に歌ったりした。当時洋楽にどっぷりはまっていた私としては、10代後半の日本のバンドの中では一番印象深いバンドである。

当時は、音楽は常に自分のそばにあるものと思っていて、自由に好きなレコードを買えるほどお金があったわけではないけれど、なんとなくいつも音楽を聴いていることが普通だと思っていた時期だった。
ムーンライダーズは、自分から好きになったわけではなく、そんな生活の中でなんとなくいつもそばにあったようなバンドだった。

東京に出てきてからは、自分から聞いたりすることもなくなってしまったが、20年近く前にパソコン通信をはじめて、参加したフォーラム(当時は、各パソコン通信会社が運営する中で、それぞれテーマに沿ったフォーラムというものがあり、決められた場所で思い思いの意見を発表したりするのが主だった)で親しくなった人たちも、何故かみんなムーンライダーズが大好きだった。私より年上の人たちは、はちみつぱいの頃からのファンの人も多かった。
「最後の晩餐」が前のアルバムから6年経過した後に発表された1991年頃、そのフォーラムの仲間とみんなでムーンライダーズのライブを見に行ったこともある。

当時はレコードからCDに入れ替わって久しかったが、CDプレイヤーを購入するお金もなかったので、自分から音楽を追及したりすることから少し離れていた時期だった。自分が生涯で一番好きな音楽家のコンサートがあっても、それに足を運ぶこともできずにいた。
パソコン通信をはじめて音楽好きな仲間とめぐり合い、そこにいた人たちの知識量のすごさに影響され、CDプレイヤーを購入し、その中にあったたくさんの情報と、自分の中にあった枯渇した音楽への欲求が爆発するように、ありとあらゆる音楽を聴きまくっていた時期でもあった。
当時見たムーンライダーズの最後の晩餐ライブは、やっぱり自分は音楽と共に生活したいという気持ちを再確認するものだったのだろうと思う。
60年代~70年代の日本の音楽が好きだったこともあって、はちみつぱいを勧められて聞いたりもした。
いつも自分からは求めないでも、何かしらムーンライダーズは誰かがそっとそばに置いていってくれる届け物のような形で私のそばにあったのだ。

1998年か1999年に、つくばで糸井重里と鈴木慶一があるイラストレーターのイベント応援に駆けつけた時も、やはりそのライブハウスの常連さんの一人が熱狂的なムーンライダーズファンで、最初は最近の曲を演奏したりしていた鈴木慶一も、私たちが古い作品のCDを持ち出し(常連さんは火の玉ボーイを、私はマニラマニエラを)、サインをねだったりしたものだから、後半はマニラマニエラにある糸井重里と鈴木慶一の作品である「花咲く乙女よ穴を掘れ」を歌ってくれたり、はちみつぱい時代の曲を演奏してくれ、感激でふだんはあまり仲良くもないその常連さんと、手を取り合って歓んだりしたのだ。

パソコン通信からインターネットに移行するにつれ、パソコン通信のフォーラムにもいかなくなり、そこにいた友人達も少しづつそこから離れていって会わなくなってしまったが、参加していたフォーラムで最後に見たのは「ムーンライダーズ20周年記念特設会議室」だったように記憶している。
あれから10年。そのフォーラムで知り合った人と結婚し、つくばのライブハウスで鈴木慶一と会ってから、ムーンライダーズからもなんとなく離れていたけれど、思えばムーンライダーズはずっと私のそばにあったのだなあと、購入した本を読むとその時期その時期の出来事とオーバーラップして思い出されたりする。

◇マニアの受難:ムーンライダーズ2007年03月26日 01時41分56秒

YouTubeを見ていたら、こんなのが出てきた。



上の画像の再生ボタンをクリックすると、画像がプレイします。
YouTubeの映像URL
http://www.youtube.com/watch?v=n88IvIEjuZA

ムーンライダーズが結成30周年記念に作ったドキュメント映画とのことらしい。
題名は「マニアの受難」。
この映像はその予告編とのことらしい。

「売れることがかっこ悪い」と言い切るムーンライダーズの、30年の軌跡が見られるのか?
公式WEBサイトで確認したところ、残念ながら関東地域では不定期上映の予定しかもうないらしい。
関西ではこれから上映されるらしいが、たぶん結成30周年記念の記念DVDとして発売されるのではないかと思うので、それまで待つことにするかな。

マニアの受難 ムーンライダーズTheMovie公式WEBサイト
http://passion-maniacs.com/

◇歯列矯正一周年2007年03月28日 04時40分33秒

上が歯列矯正初日の写真。下が一年後。はずかしいので白黒にしました。
上が歯列矯正初日の写真。下が一年後。
はずかしいので白黒にしました。

歯列矯正をして1年が過ぎた。
思えば、一昨年の年末に市から歯科検診の案内が届き、それまでできるだけ避けて通ってきた歯医者に行くことにしたのだ。
私は歯医者が嫌いだ。十数年前に大学の歯学部で「デンタルフォビア」であるという診断をされてから、歯医者が怖くてたまらなかったのだ。
それが何故、歯科検診の案内で歯医者に足を運ぼうと思ったのかというと、歯医者が嫌いなくせに歯の健康に注意をしてこなかったため、あちこち抜歯をするはめになり(ぎりぎりまで歯医者に行かないので)、左の下の奥歯を三本、右の下の小臼歯一本、右の上の小臼歯一本を失っていた。左はほとんど歯茎で物を噛んでいたのだ。前歯が健在なので見た目にはなんでもないが、歯の疾患が内臓の健康にも関わってくるという話を聞いて、そろそろ腹をくくらねばと思ったのである。

検診の結果幸い虫歯もなく、歯茎もいたって健康とのことだった。
左の奥歯がほとんどないことと、らんぐい歯が二箇所あることを相談すると、部分入れ歯かインプラント、歯列矯正しか方法がないとのこと。
当初、インプラントを検討して市内にあるインプラントの歯科医に行くと、これはインプラント入れるよりは歯科矯正したほうがいいと言われた。インプラントを入れても歯科矯正をしても、値段的にはたいして変わらないとのことだった。

矯正器具を入れた当初は、歯一本一本につけられている金属板の角があたり、口の中が口内炎で大変だった。一ヶ月に一度針金をとりかえに行くが、最初は取り替えた当初から次に行く日までずっと歯がうずうずしていて、まともに物が噛めない状況だった。ほとんど丸呑みに近い状態の食生活をしていたおかげで、胃痙攣を何度も起こし救急車のお世話にもなった。
それでも、半年がすぎる頃には針金をとりかえて一週間もすれば慣れてしまい、ある程度物も噛めるようになった。
先日、針金をとりかえに行くと「ずいぶん硬いものを食べているんだね」と医師にいわれるまでにもなった。

1年前と比べて、上の歯は明らかに歯の位置が違う。らんぐい歯も内側に傾いていた歯も綺麗になって、あとは歯の位置を微妙に調整し、ちょっと出っ歯気味だった前歯をひっこめればOKという感じである。
下の歯は歯のない部分が大きすぎて、まだだいぶ調整が必要だが、あと1年我慢すれば針金がとれるのだ。

歯の健康も、歯列矯正をする前から比べるとずっと気をつけるようになった。食事をすると針金全てに食べ物がひっかかるので、食事の後は笑うこともしゃべることもできない。歯ブラシをいつも持参し、忘れたときはコンビニで購入してまで歯磨きをするようになった。
家にいるときは、4種類の歯ブラシを駆使する。二列の歯ブラシと、4列で真中の2列が短くなっているものと、歯間ブラシのSSと、普通のブラシである。
最初は、2列のブラシで針金を中心とした歯の上下を磨く、その次に4列のブラシで金属部分を磨く。普通の歯ブラシで奥歯や歯の裏を磨き、最後に歯間ブラシで歯の間と針金の間を磨く。口を軽くすすいでジェット水流でたべかすを除去し、歯茎のマッサージをして終了。
水流の器具は別に使わなくてもいいのだが、これだけやっても水流をすると歯の奥のほうにたまっている食べかすが出てくるのだ。
歯磨き粉は歯についている金属板の接着剤がはがれやすくなるので、使用しなくなった。逆にたまにすっきりしたくて使用すると、かえって口の中が気持ち悪くなる。私は喫煙者なので、歯磨き粉を使わなくなると、歯にヤニがつくのがはっきりわかる。歯磨き粉をつけるのとつけないのとではやっぱりヤニの落ち方は雲泥の差なので、二ヶ月に一度歯のクリーニングをやってもらう。塩の粒子を歯に噴霧して削り取る方式なので、やってもらった後は歯がすっきりする。歯石もとって綺麗になる。定期的に歯医者に通うので、歯医者もあまり怖くなくなった。

長いようで短かったこの1年。最初は本当に動くのだろうかと不安だったが、実際に歯がきちんと並んでいるのを感じると大変嬉しい。あと1年があっという間にすぎますように。



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