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◇トルコ旅行記 〜6月6日 グランドバザールに行く〜2007年09月01日 05時07分21秒


この日のお昼のケバブ。羊が好きで気が付いたらケバブばかり食べているような気がする。この時はピーナッツを散らしたホムス、きゅうりのヨーグルトサラダ「ジャジュク」も食べた。

■食堂を探して彷徨う


博物館の敷地を出て、旦那がE夫妻から教わった地元の人が行くデパートの食堂に昼食に行くことにした。そのデパートはスルタンフアメットからトラムヴァイに乗って一つ目の駅の前にあるということは覚えていたのだが、それがチェンベルリタシュ駅なのかギュルハーネ駅なのかが今ひとつはっきりしない。博物館から近いのはギュルハーネ駅なので、そこに行ってみることにしたが、ギュルハーネ駅前には商店街はあるがデパートのようなものは見当たらない。行けばすぐにわかると言われたらしいのだが、それらしい建物は表通りにも裏通りにもないのだ。
お昼時で軒を連ねるレストランからは美味しそうな匂いが漂ってくる。裏道のレストラン街には中国料理の専門店などもあり、アジア系の人が客引きをしている。時間はすでに13時30分になっており、お腹がすいて泣きそうになる。
表通りの商店街で車の修理をするお店のおじさんが店先を掃除していたので「このあたりに食堂のあるデパートはないか」と英語で訊ねると、そのおじさんは英語がわからない様子。手招きして隣のお店に私たちを連れていってくれた。連れていかれた店のおじさんに聞くと、「このあたりにデパートはない。食堂の名前がわからないのならお役に立てないよ」と本当に残念そうに言われた。その場にずっといてくれた自動車修理のお店のおじさんも、言葉はわからないまでもその時の状況が理解できたようで、私たちの役にたてなかったことが本当に残念だといわんばかりに悲しそうにしていたので、とても気の毒になってしまった。
お礼を言ってお店を出て、その食堂は諦めて適当なお店に入ることにした。

裏道のレストラン街に戻り、メニューが店頭に出て価格がわかるようになっているお店を選んで入る。何か今までと違うものを食べたかったが、もうすでにお腹がぺこぺこで結局いつも食べているようなものを注文してしまう。ホムスがあったので注文すると、ここのホムスはピーナッツを砕いたのがトッピングされていて、前に食べたのとは違うテイスト。
食後にチャイを頼んでいたのになかなかこないのでギャルソンに言うと、「これは大変すまなかった。チャイはプレゼントだ」と言ってチャイはサービスにしてくれた。「テシェッキュレデリム」とトルコ語でお礼を言うと、ギャルソンは大変嬉しそうにして「テシェッキュレデリム」と返してくれた。この日のお昼は全部で26YTL(約2418円)だった。





グランドバザールの入口。

■グランドバザールに行く

腹ごしらえも終わり、さてどうしようかということになる。バザールはエジプトバザールで懲りていたが、やっぱりせっかく来たのだからとグランドバザールにも足を運ぶことにする。トラムヴァイに乗って二つ目の駅がグランドバザールのあるチェンベルリタシュ駅だ。チェンベルリタシュ駅に降りると、駅前に古い大きなデパートがあるのが見え、E夫妻が言っていたデパートはここの駅であったことが判り悔しく思われた。

駅前には団体観光用の大型バスがいくつも停まっており、バザールに行くまでの道も大変賑わっている。途中でオレンジを直接しぼるジュース屋さんがあり、いちごとオレンジのスペシャルミックスジュース3.3YTL(約307円)というのを注文する。「絞るところを写真に撮ってもいいか」と聞くと、お店のお兄さんは「もちろんだよ」と言って踊りながらジュースを絞ってくれた。



 

ジュースを絞るところ。ガラスが反射してうまく撮影できなかった。
 
いちごとオレンジのスペシャルミックスジュース3.3YTL。氷が入っていないので温かったが、いちごが甘さとオレンジの酸味が意外に美味しかった。


グランドバザールの入口は大きな門があり、そこから三方向に道が分かれている。どういうわけか門のところで日本人ばかりが隅の方でカバンをがさごさしていたり、団体客がトルコ人案内人の注意を受けており、入口はなんだか日本人ばかりだった。
バザールの入口から左右に行くと、貴金属のお店が多く見える。トルコ石のアクセサリーを見たかったが、すでに懐は寂しくなってきているので、屋根のあるバザールの中に入る。

入口付近は革製品を扱う店が多い。トルコは革製品も品質が良く安いらしい。旦那がバイク用の皮ジャケットを見たいと言っていたので、バイク用のジャケットが飾られている店に入り見ていると、年輩の髭の店員が「それは子供用だ」と言うので「大人用のはないのか」と聞くと、違う店に連れて行かれてしまった。
その店はグランドバザールの入口から入って突き当たりにある階段の上に入口のある店だったのだが、私たちの前に西洋人の夫婦が入ると私たちの目の前でドアをピシャッと閉めてしまう。呆れてその場を立ち去ろうとすると、若い店員が来てドアを中に押し込められてしまう。しかし、そこには普通の皮のコートなどばかりがありバイク用のジャケットは置いてない様子。「バイク用のジャケットを見たいんで、こういうのはいらない」と言って店から出ると、「奥にあるからこちらに来い」と更に階段の奥に誘導しようとする。「もういい」と言ってその場を立ち去ろうとすると、店員は「You are crazy!!」と言って叫んでいた。あまりにも頭に来たので、日本語で「ふざけんな!それはあんただよ」と叫び返してやった。



 

色々な店が軒を連ねるグランドバザール。
 
要所要所にあるゲートの柱では、誰かが休んでいたりする。


グランドバザールの中は洋服や革製品、雑貨、貴金属、絨毯などの店が軒を連ねているが、私たちに手が出るようなものはお土産物のマグネットとかそういうものでしかない。雑貨の店に置いてあるものもスルタンアフメットのお土産物屋とそう変わらないし、値段も同じくらいかちょっと高いくらい。ぶらぶら歩いていると、絨毯屋の店員が「絨毯を見ないか」と日本語で声をかけてきた。「いらない」と言うと「日本人、どうして絨毯買わないのか」と言う。「だって、日本には畳があるもん」と言うと、店員は呆れた顔をして舌打ちをしていた。
噂には聞いていたが、バザールの店員は本当に態度が悪くてうんざりしてしまう。



■再びバックギャモンを買う

 

購入したバックギャモンの盤。ウォールナットの盤に貝の装飾がついている。
 
バックギャモンを専門に置いてある店があるので入ってみていると、店員に声をかけられる。「持って帰るのが大変なのであまり大きな盤じゃないのが欲しい」と告げると、色々と選んでくれ盤に使われている材質などの説明を丁寧にしてくれた。飾りの貝が偽物のものが20YTL(約1860円)、本物の貝が一部に使われているのが30YTLだがこれは25YTL(約2325円)にしてダイスもつけると言っている。ここの店員はすごく感じが良かったのだが、「もう少し見てみたいから」と言ってその店を後にした。
よくよく見ているとバックギャモンを扱う店はけっこうあるが、どこも暇そうにしている。
バックギャモンは日本では馴染みが薄いが、世界的には非常にポピュラーなゲームである。発祥がイスラエルあたりなので、トルコでもとても盛んで町中で昼下がりにゲームをしている姿をあちこちで見かける。
トルコでは国際ルールよりは、得点を倍にするダイスを使わないルールの方が一般的なようで、グランドバザールで売られているきちんとしたゲーム盤は、駒やダイスが全て別売になっている。実践的なものもあるが装飾が凝っているものも多く、スルタンとハレムの女性を描いたものや、金箔や真珠貝のような光沢のある飾りがついているものまで様々なものが店頭に並んでいた。

疲れたのでカフェに入ろうとするが、綺麗なカフェは外国人でいっぱい。通りに椅子を出しているだけの粗末な店はトルコ人ばかりが利用しており、そこの席が空いていたのでそこで休むことにする。
席に座ろうとすると、若い店員が明るく「日本人か」と英語で聞いてきたので「そうだ」と答えると、いきなり「さようなら!」と言われてしまう。どう考えても「帰れ」と入店拒否されているようには思えなかったので、「さようなら is goodbye」と何度か言うと店員は自分のミステイクにやって気づいたようで、「ごめんなさい」と何度も謝っていた。そして「Welcomeは日本語でなんていうのか」と聞くので、「いらっしゃい」と教えるとうまく発音できないようで何度も練習していた。
チャイを注文して休んでいると、ここにはビン入りの古いパッケージのアイランが売られている。町で売られているのはパックのアイランばかりだが、ビンのアイランはとてもかわいらしい。会計の時にビン入りアイランをテイクアウトにしてもらった。

一息入れてギャモンの店を物色していると、他の店と商品が違う店があったので入ってみる。廉価版の安い盤を勧められたので飾られている綺麗な盤を指差して「これの小さいサイズはないのか」と聞くと、日本人がバックギャモンを欲しがるのが珍しいのかものすごく喜んで説明をしてくれた。
ここの盤は木の材質が良くウォールナットなどで作られている。特にトルコのウォールナットは材質がいいのだと店員は言う。ボードの飾りも本物の貝のがついており、ダイスもラクダの骨を使っていると説明に熱が入る。値段を聞くと85YTLのところを60YTL(約5580円)にすると言う。50YTLなら考えると言うと、55YTL(約5115円)でラクダの骨のダイスを4つと駒をつけるのでどうだと言われ、勧められた盤のうち二つまで絞り、結局装飾の綺麗な方を55YTLで購入することに決めた。
店員は品物を包装しているとき「日本のどこから来たのか」と質問してきたので「横浜の近くだ」と言うと、「ミツコシ、イセタン」と言い出した。「それは東京のデパートで、横浜は高島屋とそごうだよ」と教えると、嬉しそうにして名刺にメールアドレスを書いて渡してくれた。

グランドバザールはまだまだ広く全部見るまでには疲れて果ててしまう。もう買うものもないので、スルタンアフメットに戻ることにした。


つづく

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