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◇帰国してから2007年09月22日 00時21分04秒

おおよそ三ヶ月にわたって、トルコの旅行記ばかり書いてきたが、この間に何もなかったわけではない。他にも書くネタはけっこうあったのだが、書く気がおきなかったのだ。
最初は「ちょっと旅行に行った感想などを書いておこうかなあ」くらいだったのが、旦那が「どうせ書くならきちんと書くように」と言ったので、ほとんど覚書のようになってしまった。読む人のことを度外視して、自分と旦那のためにだけ書いたのだが、書き終えると非常に満足したことも確かだ。

帰国してからは、しばらく身体の中にあったトルコの気配がぬけなかった。イスタンブールにいたときは、毎日顔を合わす通りで会う人や、なじみの店の人に気軽に手を振って挨拶していたので、こちらに戻ってきてからも気を抜くと顔見知り程度の人に気軽に手を振りそうになってしまって困ることもあった。
外に食事に行ったりコンビニで食べ物を買うときも、非常に味気ない感覚がしばらくあった。日本は非常に味気ない国なんだなと思ってしばらく暮らしたが、一ヶ月もするとそれが普通に戻ってしまった。
普段家で仕事をしていて、意識して外に出ない限りはほとんど人と話すこともない毎日を送っているので特にそう思うのだろうが、それほどトルコは強烈な印象として私の中に残ったのだ。

トルコは正教分離政策をとって今の政治体制になるときに、日本を国のお手本としたらしい。明治時代の話らしいが、日本という国の人との触れ合いや、親切心など、そういった古い日本の習慣をトルコの人は「美しい」と思ったらしい。
今こういった「美しい日本」はだんだんと希薄になってきている。「美しい国」を理念としてぶちあげた首相は、身体を酷使し鬱になって職務を放棄してしまった。日本を年輩の人達が知っている「美しい国」に戻すのは、並大抵のことではないのだろうと思う。

個人的には、トルコから戻ってトルコのトマトの味とチェリージュースの味とアイランの味が忘れられず、ネットでトルコの食材輸入販売をしているところから購入したりしたが、トマトペーストの缶詰はその後肉のハナマサでネットの半額近い価格で販売されているのを見て、愕然としたり嬉しかったりした。チェリージュースもネットで購入したが、一本の価格が安すぎて送料の方が高くなってしまい頻繁に購入できないのがネックだったりする。
アイランは、日本で購入したトルコ料理の本にレシピが載っていて、ちょっと自分でアレンジして作って愛飲している。おかげで便秘しらずで体調も良い。キルギスから留学してきている友人がお盆に家に遊びにきたときに、「キルギスでもアイランあるよ」というのでふるまったところ、「本物に近い味」とお墨付きをもらって嬉しくなった。
ロシア語教室の友達とギリシア料理の店を見つけたので行ってみると、味付けはトルコのものよりはだいぶ薄味だがほとんどトルコ料理と同じメニューなので、頻繁に通っている。

同じホテルにいたドイツ在住のE夫妻が、奥様のMさんのお父様の一周忌でこちらの帰国されていると連絡があり、この夏その方々との再会もあったりして嬉しく思った。

次にいついけるのかは判らないが、またきっとあの青い空のある街に行きたいと毎日思ってしまう。

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