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◇寿命2008年05月04日 22時16分42秒

うちは物持ちがものすごくいい。
別にとても丁寧に使っているとかそういうわけではないのだが、物が壊れるということが比較的少ないので、買い換えをするのもぎりぎりまで使ってからということが多い。
洋服などもそうで、気に入ると例え破れても繕って着ていたりするので、気が付けば10年前の写真に同じ服を着ている自分の姿があったりする。特に高価で丈夫なものを購入しているわけではなく、それが1980円で購入したセーターだったりするとちょっと情けなくなったりすることもある。

それでもここ数年、家具や家電の寿命がきている。
使用している家具の大半は結婚したときに購入したものだが、テレビなどは私が独身時代から使用していたりするので、すでに17年くらい使用していた。先日、ケーブルテレビの出力検査にきた人が「古いけどまだまだ綺麗に映ってますね」とほめてくれた。「使用していた」と書いたのは、アナログ放送の終了に伴ってデジタル対応のテレビに買い替えようと計画していたのだが、ここ数年の価格の動きを見ているとこれ以上値段が下がることはないように思えたのと、石油の高騰でかえって高くなるかもしれないと思い、思いきって買い替えたのだ。
テレビを買うとき、「テレビをデジタルにすると、ビデオもデジタル対応のが欲しくなりますよ」と言われたが、実際購入してみるとアナログとデジタルの画像の差が歴然としていて、デジタルのビデオもやっぱり欲しくなってしまう。しかし、うちのHDDレコーダー付きDVDビデオは、うちの家電の中では比較的新しいものなので、これを買い替えるわけにはいかない。
すでに15年以上使用しているオーブン電子レンジや、10年目になろうかという洗濯機などが控えているからだ。電子レンジはタイマーセットするボタンの反応が悪くなりつつあるが、押そうと思えば押せるのでまだ使用している。しかし、それも時間の問題のような気がしてならないのだ。

この連休に発覚したもので一番痛かったのは、ベッドだ。
うちのベッドは下に引き出しがついているタイプで、二つある引き出しの間は板が固定されている。しかし、ベッドを動かした時にそれが取れてきてしまった。よく見ると、ベッドの枠にはまっているねじの部分がくさっているのだ。枠のねじもゆるくなってバカになっていて、ベッドの枠を移動しようとすると抜けてしまいそうになる。
このベッドは結婚したときに購入したものだ。マットレスは数年前にスプリングがぎしぎしいいだしたので買い替えたが、ベッドの本体は一生ものだと思っていたのだ。とりあえず旦那がボンドで補強して応急処置をしたが、これから湿気の多い季節になり心配だったりする。
夏あたりに、2×4で自分で作ってしまおうかと画策したりする。

良く見ると、ダイニングテーブルの椅子もぼろぼろでぎしぎしいっている。家電などは平均して10年以上使用しているので、世間の平均耐用年数を遥かに上回っているのだから元はとっくにとっているのだろうが、使えるものはぎりぎりまで使いたい。しかしそうしているとだめになるものは突然で、しかもいっぺんに色々なものに寿命がくるのだ。
やはり、15年も使っているとそこそこのものはだめになってしまうということなのだろうか…。

◇ミックスピクルス:レシピ2008年05月07日 00時17分03秒

 
 
我が家は毎年“5月の連休には掃除”と決めているのだが、長い連休に掃除だけしてくたくたになるのも面白くないし、後半にはお客様も来るので、何か保存食でも作ることにした。
ホームセンターで食品を干す網を購入したので、きのこや魚なんかを干したいと思っていたのだが、あいにく連休中は晴れたり曇ったりで、からっと晴れてくれる日が少ない様子。なら、ピクルスでも漬けようかと野菜の買出しに行った。
以前、たまに行くピザの店のピクルスが大変おいしく、レシピを聞くと「長く保存するなら砂糖を多めに、うちでは香辛料はローリエだけ」と言っていたので、それを参考にした。

隣町のJAが経営する市場に行くと、ラディッシュが安い。谷中しょうがも季節なのかたくさん売られている。間引き野菜も多くあり、小さい玉ねぎのペコリスなども安かった。コールラビなんかもいいかと思い、いろいろと購入した。


■材料
 ※ミックスピクルスなので、野菜とその分量は基本的になんでもいいと思う。ここにあるのは、この日漬けた材料。
 ラディッシュ
 きゅうり
 谷中しょうが
 みょうが
 コールラビ
 ペコリス(小玉ねぎ)

 ●漬け汁
 本醸造純米酢 400cc
 白ワイン 200cc
 水 150cc
 砂糖 50g
 塩 小さじ2
 にんにく 1片
 赤唐辛子 2本
 ローリエ 4枚
 ディルウード 大さじ2(あればディルシードの方がいいらしい)
 粒こしょう 20粒

■手順
1.保存ビンを熱湯消毒してかわかしておく。ビンのフタが熱湯に入れられない場合は、フタは別にアルコールか焼酎などで消毒する。
※私はめんどうなので、パスタ鍋でぐらぐら煮てしまいます。3分くらい煮て、そのままざるにあげて冷ましておきます。

2.野菜をきれいに洗ってから食べやすい大きさに切る。ペコリスはできるだけ硬い皮をとりのぞく。きゅうりは塩ずりをしてから切る。

3.ステンレスかホウロウの鍋に漬け汁用の酢、白ワイン、水、砂糖、塩を入れ、砂糖と塩が溶けるまで火にかける。溶けたら火を止め、つぶした皮付きのにんにく、ローリエ、赤唐辛子、粒こしょうを入れて冷ます。
※保存ビンが複数になるときは、漬け汁がさめたらにんにく、ローリエ、赤唐辛子、粒こしょうは別にしておく。

4.消毒した保存ビンに野菜を入れ、漬け汁を野菜の顔が出ないところまで注ぎ、最後に漬け汁から別にしておいた香辛料を入れる。
※保存ビンが一本のときは、香辛料は漬け汁ごと入れて、最後に鍋の底にあまったのを改めて入れるのでいいと思う。

5.ビンの口とフタを改めてアルコールか焼酎で消毒し、きっちりフタを閉めて冷蔵庫で保存する。

1日おけば食べられるが、4日くらいおくとおいしい。砂糖が多めなのでちょっと長く保存できるらしいが、早めに食べきるにこしたことはない。漬け汁は常に野菜が完全につかる状態にすることと、取り出すときの食器は熱湯が焼酎で消毒してからビンに入れ、必ずその時食べる分だけ取り出すこと。

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最初漬け汁をなめてみたら、ものすごく甘くて本当にこれでいいのだろうかと不安になった。私はすっぱいピクルスが好きなので、砂糖は甘味抑え目のグラニュー糖を使ってみた。
野菜が少し余ったので、塩でもんで、塩と酢だけで浅漬けを作る。こちらはミントなどの香辛料を足して作ってみたが、野菜の甘みが楽しめて美味しい。酢はできるだけ良い酢を、塩はミネラル分が多いものを使った方が、自然の甘みをより感じられると思う。純米と書いてあっても実際は純米でないものが出回っているので(というか、日本のJAS法ではある程度の分量であれば、純米じゃないものを混ぜても純米の表示をしていいことになっているらしい)、要注意である。

4日後に砂糖を入れない浅漬けと入れたピクルスを食べ比べてみたのだが、砂糖を入れた方が酢の酸味が程よくおさえられていた。味は好みだが、最初に漬け汁をなめたときの不安はまったく的外れだということがわかった。酢を使っているのでどちらもある程度は保存がきくが、砂糖を使っている方が保存は長くきく。今度ははちみつでやってみようかと思う。

コールラビはキャベツの仲間でかぶのような形をした野菜である。甘味があるが、野菜炒めくらいにしか使い道がないように思っていたが、ピクルスにするとこの甘味がすっきりしてとても美味しかった。

◇鶏手羽のヨーグルトグリル:レシピ2008年05月08日 01時15分37秒

鶏の手羽を焼いたヨーグルトグリル。
この日はほかにたくさんごちそうがあったので、ちょっとしか焼かなかった。
もうちょっと盛り付けに気を配ればよかった(^^;)。


以前、「肉をヨーグルトに漬けてグリルするのが気に入っている」と書いたが(「◇ヨーグルトグリル ― 2007年09月27日」参照)、一度も詳しくレシピのようなものを書いたことがなかったので、今回来客用に作ったので書いてみることにした。

前も書いたが、肉はなんでもいい。今回は鶏の手羽で作った。手羽で作ると手羽のコラーゲンが閉じ込められてぷるぷるになる。他の肉でもそうだが、なんとなく成分が外に出づらくなるような気がする。
使う香辛料もなんでもいい。使う肉に合わせてもいいし、家にあるのを適当に使ってみるのもいいし、塩とこしょうだけでシンプルに味付けするのでもいいと思う。

私は最近、スーパーなどで買う肉の匂いが気になることが多くなったが、安い肉でも匂いがけっこうとれるし、肉自体は格段にやわらかくなる。だが、それなりにいい肉で作ればやっぱり美味しさは違ってくる。
いずれにしても、「肉をヨーグルトに漬けて焼く」という基本的なこと以外は、個人のやり方で好き勝手にやればいい料理だ。



■材料
※今回使ったものです。
鶏の手羽肉     10本

黒コショウ(あれば粒と粉両方。なければ粉だけでも可)
白コショウ
オレガノ
ディルウード
ペパーミント      各適宜
ローレル       2枚
プレーンヨーグルト  500ml


■手順

今回使用した香辛料。オレガノ、白コショウ、黒コショウ、ローレル、ディルウード、ペパーミント。
1.鶏の手羽を水で洗って表面のぬるぬると血をとっておく。洗ったらクッキングペーパーなどで水気をとっておく。

2.肉の表面に塩と粉にした粉黒コショウをたっぷりすりこむ。普通にソテーするときよりも、気持ち塩加減を強くする。

ヨーグルトを入れる前。

ヨーグルトを入れ、クッキングフィルムをした状態。
3.アルコール消毒した平たい密閉容器に最初に香辛料をまぶす。ローレルは手で細かくする。

4.3の上に肉を並べ、一段目が並んだら上からローレル以外の香辛料をふりかけ、肉が隠れる程度にヨーグルトをまんべんなく入れる。この時、容器と肉の隙間をうめるようにする。

5.4を繰り返し、肉を並べ終わったら上から香辛料とローレルを細かくしたものをかけ、その上からヨーグルトを肉が隠れるようにまんべんなくかける。その上からクッキングフィルムを密着させてから蓋をする。

※最後にヨーグルトを入れても肉が隠れきらない場合は、クッキングフィルムをする前に厚手のクッキングペーパーを上にしいてからフィルムをすると、全体にヨーグルトがいきわたります。ただし、ヨーグルトから半分以上肉がはみだしている場合は、ヨーグルトを足した方がいいです。

6.冷蔵庫(あればチルド室)に入れて1日以上保存する。漬け込む時間によって肉の柔らかさがかわるので、好みの時間を見つける。
※我が家ではだいたい4日以上、一週間程度漬け込みます。ヨーグルトの乳酸菌と香辛料の働きで肉が腐りにくくなるため長期間の保存がききますが、腐らないわけではないです。


●調理
肉を取り出す際、ヨーグルトは水分がなくなって固くなっており、肉にたくさんついてくるがあまりとらないようにする。ただし、たくさんついているとヨーグルトが焦げやすいのでほどほどに。
フライパンかグリルで焼く場合は下にオーブンペーパーをひいて焼く。
オーブンで焼く場合は、ふだん肉をオーブンで焼くときと同じようにして焼く。

付け合せに野菜などを添えて盛り付ける。ソースを別に作ってかけて食べても美味しい(ちなみにトマトソースとの相性は抜群だと思う。最初に肉に塩するときに焼いてみたら塩が足りなかったときなど、ソースをかけるとなんとかなります)。




「付け合せに野菜を」などと書いておきながら、トップの写真のシンプルさはなんなんだといわれそうだが、この時はこの写真の周囲にいんげんのトマト冷製とか、エリンギのオリーブオイル和えとか、ひよこ豆のディップとか、いろんなものがあったのでこのままになってしまった。
冷めても美味しいので、お弁当にも良いと思う。

やったことはないが、いろいろな種類の肉を同時に同じ容器に漬け込むことだけは避けた方がいいように思う。匂いが気にならなくなるとはいえ、まったくなくならないわけではないし。

◇唐組公演 「夕坂童子」を観に行く2008年05月12日 03時40分57秒


東京舞台通信 唐組「夕坂童子」唐十郎

唐組公演はここ数年毎年観ている。今年の演目は新作「夕坂童子」。鶯谷や入谷など東京の下町を舞台にした内容だった。

唐組を最初に観たときは、その内容の難解さにただただ役者陣の熱を帯びた演技に圧倒されるだけだったが、最近は無理に内容を理解しようとせずに観る方が楽しめるということに気づき、赤いテントの中で繰り広げられる汗とつばしぶきがライトに光る、観客と役者の熱が一体になった舞台が楽しみになっている。
最初の頃は水戸の公演を毎年観に行っていたのだが、つくばを離れてからは東京に行くようになった。花園神社に行くことが多いが、西新宿の原っぱで一度観たときは「こんな場所がまだこの新宿の高層ビルの間にあろうとは」と思えるような風景で、唐組の赤いテントがその場所に非常にマッチしていて不思議な感覚に襲われた。
今年の公演案内のはがきにこの西新宿の原っぱがなかったので不思議に思っていたが、後で旦那が「あの原っぱは何か建物が建つことが決まったらしいよ」と言っていて、もうあそこで唐組を観ることができないことを非常に残念に思う。

私が観に行くようになったのは、稲荷卓央と藤井由紀が主役をするようになってからである。当時一緒に行っていた友人は稲荷があまり好きではないようで、どうして彼が主役なのか疑問に思っていた様子だったが、個人的には脂の乗り切った鳥山や久保井、辻といった古参の役者陣がいい味を出していたし、良くも悪くも稲荷の汗まみれの演技をサポートしていて、私はその一体感が好きだった。ここ数年は稲荷の演技ものってきていて、藤井とのコンビも不動のものと思われていた。
数年前から丸山厚人と赤松由美が、主役の稲荷と藤井に続く準主役級の役どころを演じるようになり、この二人が登場した頃は細身の稲荷と藤井のコンビとは対照的な、肉感的な丸山と赤松の非常に熱く濃い演技にちょっとした違和感を覚えていたのだが、おととしあたりから特に丸山が良くなってきており、稲荷との熱い演技バトルが楽しみになっていていた。

今回とったチケットは10番台で、久しぶりに舞台から二列目に陣取る。「今年はどうか水がでませんように」と祈りつつも、何が舞台から飛んでくるかわからない危機感にわくわくして観るのも醍醐味のひとつなのだ。 実際、鳥山が便器(作り物)を洗ったたわしに水を含ませて客席にほとばしったときは、「きたきた」と思ったし、舞台袖から大きな水槽が出てきたときは、それが客席側にひっくり返されるのではないかと思って、前列がどよめいたりしたのだった。(過去公演で、実際役者がこの水槽に飛び込んだときに、大量の水があふれて客席に流れ込んだことも数回あった。水と一緒にビー玉が飛んできたこともある。舞台の端には客席の最前列の人がそれらを回避するため、ビニールシートが用意されており、最前列の観客が息を合わせてそれで防御する仕組みになっているのだが、最前列の客の息が合っていないと、二列目以降の客まで被害にあってしまうのだった。被害に合うのもまた一興なのだが、これを知っていて被害に合いたくない客は後ろの方に座りたがる傾向がある。今回私は二列目に座り、最前列が唐組ファンのおじさん達の様子だったのだが、舞台前挨拶でビニールシートの説明がされたとき「前のかたがたがんばってくださいね」と声をかけると、「俺たちちょっとひっかけているから、保障はできないけどがんばります」と答えてくれた。実際おじさんたちは、なかなかがんばってくれていたのだった。)

しかし、ゴールデンウィークを過ぎ、大阪・東京と続いた公演の中ほどで行われ、天気もそれまで続いた晴天から一気に三月に逆戻りしたような寒い雨天の中で行われたせいか、役者陣に少し疲れが見えているような気がした。
特に藤井は風邪でもひいているのかと思われるほど声がでておらず、稲荷の演技も丸山におされ気味。今回の話は中心は稲荷の役どころではあっても、どちらかというと丸山・赤松コンビの役の方が話の重要性が高い役どころであったせいか、稲荷・藤井は二人におされているようにさえ見えた。
それ以上に、丸山の演技は格段に向上しているようで、以前はただただ熱いだけでその肉感的な体格からかもし出される存在感は、時として暑苦しくさえ感じられるときもあったのだが、今年は少しほっそりして声にも抑揚が出てきて、この日の舞台で一番光る演技をしていたように思う。 私が観に行くようになって10年以上の月日が経っており、稲荷も藤井も唐組以外の仕事も少しづつ増えている様子で、そろそろ主役交代の時期に入っているのだろうか…。それはそれで楽しみでもあるのだが、稲荷・藤井のコンビを見ることができなくなるのはちょっとさびしい。 若手陣も育ってきている様子で、商店街のマダム三人組を演じていた多田亜由美をはじめとする三人や、最初に出てくる胸毛男の演技も格段に良くなっている。

今回唐十郎は、女性(?)役での出演だった。セーラー服におさげ髪(??)の唐十郎が、なぜか年配者向けの茶色い軽量ウォーキングシューズをはいているのがおかしかった。



唐ファン http://homepage3.nifty.com/shibai/index.html

◇ユスラウメの実をもらう2008年05月26日 00時40分51秒

ユスラウメの実


久しぶりに旦那のバイクで二人乗りして鎌倉へ行った。
鎌倉に行ったときにはたいてい立ち寄る漬物屋さんで、店先にバイクを停めていいかどうか聞いたところ、店から2軒ほど離れたところにある駐車場に入れてくれといわれ、バイクを移動するため駐車場に待機していたときのこと。

駐車場の隣のおうちの旦那さんが庭からにこにこ挨拶をしてきて、なんとなく立ち話をした。
そのおうちは小さいながらも木々のたくさんある立派なお庭で、旦那さんは手のひらに乗せた紅い実を私に見せて「これが何かわかるかい?」と聞いてきた。
紅い実はぴかぴかに光ってなんだか透き通っているように見え、熟れきったグーズベリーのようにも見える。
「グーズベリーですか?」と答えると、「これはユスラウメだよ」と言って一粒口にほおりこんだ。
「去年は立派なツルにたくさんなったのだけど、今年はあまりならなかった」と言って、庭の中央にある低木を指差すと、そこには紅い実がたくさんなっている。
「ユスラウメって知らない? ちょっとしたさくらんぼよりもずっと美味しいんだよ」と言って一粒くれた実はとても甘くて美味しかった。
「わたしたちは北海道の産まれなので、こういうのは初めて見ました。とても美味しいですね」と感動して言うと、旦那さんは木からいくつかまた実をとって、私に一握りくれたのだった。

漬物屋に入って目当ての山椒の実の漬物を購入し、併設している甘味処でぜんざいを待つ間にもらった実をほおばると、さわやかな甘味が口いっぱい広がっていく。ウメというよりは小さな桜の実のようだし、木になっている姿はバラの実のよう。

家に帰って調べてみると、ユスラウメというのは桜桃のことのよう。バラの実のようだと思ったのは当然で、桜桃はバラ科の植物で、学名である「Prunus tomentosa」の「Prunus」はすもものことらしい。
なんとなく懐かしい味がして、昔山で野生のすももの実をとって食べたときのことを思い出した。

◇MAX COFFEE2008年05月27日 23時16分36秒

 
 
夕食が終わってから、旦那が買い物に行きたいというので、近所のイトーヨーカ堂に行く。
イトーヨーカ堂では最近チバラギ商品を良く目にするのだが、今日発見したのはMAX COFFEEのペットボトル、「MAX COFFEE-X」だった。

MAX COFFEEはドクターペッパーと共に、チバラギ(千葉・茨城)ご当地ドリンクとして有名である。
ドクターペッパーは非常に刺激の強いコーラ的な飲み物で、香りや味はコーラのようでまったくちがうものである。もともとコーラを飲む習慣がなかった私は、千葉時代も茨城時代もドクターペッパーにはまることはなかったが、コーラ的なものが好きな人にはたまらないようで、千葉県市川市にあった学校寮の中ではほとんど中毒といってもいいくらいドクターペッパーにはまっていた人もいた。
そして、私はMAX COFFEEを最初に飲んだときの衝撃は今でも忘れられない。
とにかく甘くて甘くてうんざりするほど甘いのだが、なぜかこの毒々しい甘さが癖になる危険な飲み物であった。

懐かしさと珍しさにかられてつい購入したが、一口飲んでみて「あれ?」と思う。
なんだか甘味が薄くなっている。甘味が薄いかわりに、コーヒーの苦味が濃くなっていて、上等なコーヒー牛乳といった感じ。
家に戻って調べてみると、糖分が普通の缶コーヒーや缶カフェオレに比べて多いことは間違いないようだが、Wikipediaによると「昔の味を知っている人にすると、味が薄まったという人もいる」とのことらしい。
あの劇的な甘さを求めて購入したのに、なんだか肩透かしを食らった気分であるが、この黄色のパッケージがペットボトルとして生まれ変わって発売されたのはなんとなくうれしさも感じられる。
別に特別好きとかいうわけでもないし、どちらかというと糖分過多の危険な飲み物であることには変わりないので、継続して購入することは100%ないのだが、なんとなく昔住んでいた地域のご当地商品というのは、愛着があるというか応援したくなってしまうのだった。

Wikipedia MAX COFFEE
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC



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