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◇ベトナム旅行記07 ~半日市内観光ツアー その1~2012年05月23日 02時33分48秒

■半日市内観光 バスの中で
朝食後、あまり時間がないので急いで支度をする。
トイレに行きたかったのだが、旦那がこもっていて使えない。
外の気候がいまいちわかりづらく、半そでで出かけるべきかどうか迷ったが、日焼けを懸念して半そでのTシャツの上に薄い長袖を着ていく。
汗をかいて化粧崩れも面倒なので、下地にUVクリームを塗り、ファンデーションと眉だけ整え、ファンデーションと口紅だけ持って歩く事にした。

ホテルのロビーに行くと、同じオプショナルツアーの人たちがすでに集まっていた。年配のご夫婦と、年配の女性二人のグループに、若い女性二人のグループ。
みなさんはすでに昨日も別なオプショナルツアーに参加されていたようで、その話をうかがって話がはずんでしまい、ここでもトイレに行くのを忘れる。
旅行会社のガイドは時間ぴったりにやってきて、参加者は迎えに来た小型バスに乗り込んだ。

外はものすごくいい天気だが、多少蒸すものの思ったよりは暑くない。
もう一軒、別なホテルでお客をピックアップし、観光バスはホーチミンの中心街へと走る。

この日のガイドは、フーンさんという女性。
年齢は聞かなかったが、たぶん私と同年代だろうと思われる、日本語がとても流暢な人だ。
ホーチミンを歩いていると、女性はだいたい長い髪を束ねるか、ショートカットにしていることがほとんどだったので、フーンさんが長くきれいな髪をしばらずに流していたのが、後になって印象に残っている。

ホーチミンの朝の通勤風景
ホーチミンの朝の通勤風景(写真をクリックすると、動画(mp4)が立ち上がります。音声なし)

バスの中からは、ホーチミンの街の風景が見える。
小さな路地の商店街では、野菜や果物を売るお店や屋台が見られる。朝食やジュースなどを売る屋台もちらほらあり、屋台の周辺で地べたに座って麺のようなものを食べている人がいる。
ベトナム特有の三角の傘をかぶり天秤棒を担いで、何かを行商しているおばさんも見える。
人々はだいたい小柄で、痩せた人が多い。

大きな道路では、前日の夜にも増して車や大量のバイクが行き交い、バイクの二人乗り三人乗りは当り前の様子。大きな建物の裏手には、ずらっとバイクが駐輪されており、街の雑多な雰囲気とは違い大変秩序正しく駐輪されている。
バイクはほとんど原動機付きスクーターで、スーパーカブ風のものよりは、最新型のデザインのカラフルなものが大半を占める。日本製のバイクは高級なので、韓国製や中国製が最近人気なのだとか。
本当にごくごくたまーに大型のバイクが走っていると、「おーっ」と歓声を上げたくなる。イタリア製のべスパの旧型のものを何台か見かけたが、たぶん日本製バイクの比ではないくらい高級なのだろうと思った。


■サイゴン聖母大聖堂よりも公衆トイレ

サイゴン聖母大聖堂
サイゴン聖母大聖堂

20分ほどで、ホーチミンの中心地に到着する。
まずは、フランス統治時代に建造された、サイゴン聖母大聖堂を見学。ここの隣りのエリアには、フランス統治時代に駅舎として利用されていた建物をそのまま郵便局とて今も利用している中央郵便局もあり、それぞれ一緒に見学する。

ここで私は、再度トイレに行きたくなった。
教会に入る前にフーンさんに、「このあたりでトイレに行ける場所はある?」と聞いた。
観光の最初の場所でトイレを尋ねるなど愚の骨頂だったが、大きな建物のある場所以外ではトイレ事情が悪いことを聞いていたので、とりあえずここで聞いてみることにしたのだ。
フーンさんは、「えーっ」という表情を一瞬見せたが(とても正直な反応である)、中央郵便局の角を指差し、角を曲がったところに公衆トイレがあるので、そこを利用するように教えてくれた。「2000VDいるよ」と言われ、高額紙幣しか持っていないことを告げると、「これを使って」と1000VD札2枚を渡してくれた。
とりあえず、「後で必ず返します」と叫んでトイレへと走る。
他のツアー客は聖堂の中へ。

中央郵便局横のトイレの案内板
中央郵便局横のトイレの案内板

郵便局の角までくると、青い「WCと矢印」の案内板を発見した。角を曲がってみると、そこは聖堂や郵便局の前とはうって変わった、細い路地の雑踏だった。
これまでバスの中で見ていたような、ディープな街並に一瞬戸惑うが、まずはトイレだ。

角を曲がってすぐのところに、雑踏には似合わないロココ風のしゃれた白いフェンスがあり、そのフェンスには似つかわしくない作業場のような場所があった。
そこの中にいたおじさんが、うろうろする私に「ここだよ」と手招いてくれた。見るとそこにも「WC」という手書きの案内が貼り付けてあり、そこがトイレであることが判った。
フェンスの中に入ると、右手に白い木造の建物があり、その奥にドアがあり、ドアの前にはおばさんがいた。
私が近づくと、それまで半分寝ていたおばさんが、びっくりしたように目を開けたので、日本語で「いいですか?」と聞くとベトナム語で何か言われた。何を言っているのか判らないので、2000VDを渡すと、トイレットペーパーの切れ端30cmほどを渡されドアを指差されたので、すぐに中に飛び込んだ。

どんなトイレだか覚悟していたが、古いけれどきちんと清掃されている感じの普通のトイレだった。
ネットの情報では、「ホーチミンの公衆トイレには、便座がないものが多い」と書いてあったが、そこのトイレには便座がちゃんとあった。特に新しくした感じもなかったので、ここのトイレ利用者は便座の使い道を知っている人たちだったのであろう。
写真を撮るか用を足すかで迷ったが、まずは用を足すことに。用を足したら満足してしまい、写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。

紙は渡されたものでは足りず、持参したティッシュペーパーも利用した。
使ったトイレットペーパーは、備え付けのゴミ箱の中へ。これは中国でも同じマナー。
便器に捨てて水で流すのが当り前の日本人には抵抗があるが、下水事情の悪い場所では、トイレの紙を流すと詰まってしまう。
トイレというのはどこか油断してしまう場所なので、うっかり失敗してしまうこともあるが、ここではきちんとゴミ箱を利用した。

外にある小さな洗面台で手を洗い、「しんかむおん(ありがとう)」とおばさんにお礼をして急いで聖堂に戻った。

聖堂前には旦那が立っていて、ちょうどフーンさんとツアーの人たちが聖堂から出てきたところだった。
旦那に「中に入ったの?」と聞くと、私が困ると思って入らなかったらしい。
フーンさんが、「中に入って見てきたら?」と言ってくれたが、これ以上迷惑をかけたくなかったのと、中央郵便局で両替をしたかったので、結局サイゴン聖母大聖堂では、聖堂前のマリア像の前で写真を撮っただけだった。



つづく

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