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◇帯広:衣料の有沢にあった懐かしいロッテガムの自販機2015年04月22日 21時50分48秒

ロッテガム自販機
有沢デパートのロッテガム自販機。2011年8月18日撮影。

帯広西1条南9丁目にあった、帯広の老舗中の老舗である有沢デパートが、リニューアルのために一時店舗を閉店した。2015年4月15日のことである。
新規オープンは7月を目指しているとのことだが、有沢のHPには「後日、移転オープンする予定」と書かれている。

有沢の会社略歴を見ると、明治39年(1906年)に今の西帯広で呉服の行商から起業し、大正6年(1917年)には西2条南1丁目に初めて帯広市内に店舗を構えたとある。
その後、昭和13年(1938年)に西2条北1丁目に移転。昭和18年(1943年)に戦争のため一時閉店したものの、昭和23年(1948年)には営業を再開。
昭和26年(1951年)に法人化され大通り南8丁目に移転。
昭和44年(1969年)10月に、先日まで営業していた西1条南9丁目の店舗になったらしい。
有沢HP会社略歴より引用)
http://www.arisawa-obihiro.co.jp/kaisya%20ryakureki%2001.html

有沢デパート看板
有沢デパートの看板(2015年4月撮影/写真提供TAM)

西帯広の呉服の行商から109年。今の店舗で45年半という、節目でもなんでもない時期に何故リニューアルをするのかはわからないが、こうしてみると有沢は戦前戦後の帯広をずっと眺めてきた稀有な存在であることがわかる。
洒落物で見栄坊な帯広のおしゃれをずっと支えてきたのだ。

ガムの自販機拡大


そんなデパートの一角に、懐かしい自販機がひっそりと置かれていた。
2011年8月に撮影した冒頭の写真には、自販機に貼り紙がしてあった。


8月18日(水)HBC放送(TBS系)朝8時30分
からの「はなまるマーケット」で当社のロッテガム自販機が
全国版で放映されました。

貴重な自販機です。
                   衣料の有沢



まさにこの写真を撮影したその日に、全国放送でこの自販機が紹介されたのだった。
友人TAMは、何度もこのガムの自販機の足を運んで様子を見ていたらしいが、有沢が移転リニューアルすることで、この自販機の行方が気になるところだ。
有沢自身が「貴重である」と断言しているのだから、自販機も新店舗で新しい人生を歩んでほしい。

ちなみに、2011年8月時点でのガムのラインナップは、左からブルーベリー、歯につきにくいガム、ミントブルー、クールミント、グリーンガム、梅ガムの6つ。価格は100円だ。
ロッテガムの価格変遷を見てみると、1970年当時グリーンガムは一個30円だった。1974年~80年当時で50円だったので、100円と紙を貼ってあるその下は30円か50円だろうか。

TAMが送ってくれた2015年4月現在の自販機の中身は、左からフリーゾーン、ブルーベリー、ミントブルー、クールミント、グリーンガム、梅ガムである。価格はやはり100円。

2015年4月現在のガムのラインナップ〈写真提供TAM〉

定番のグリーンガムやクールミントは理解できるが、梅ガムが変わらぬラインナップであるところが面白い。
梅ガムを食べたのは何年前だろうか。すでに30年は経っているような気がする。

今年7月にリニューアルされる、新生衣料の有沢。
その店舗でもこの自販機がおかれていたら、迷わず梅ガムを購入したい。

◇雨の日の交差点2015年04月22日 22時33分40秒

今日は、夕方から雨降りだった。
駅前の交差点を車で左折したところ、横断歩道で女性が急に視界に入ってきた。
女性は横断歩道を渡ろうと、一歩車道に足を踏み入れたところだった。
白っぽいコートに白っぽい傘を差したその女性の前を、私はギリギリ通過する形になった。
目立ついでたちなはずなのに、私は横断歩道の前でその女性を認識できていなかったのだ。

車にぶつかった感触はなかったが、何かあったらいけないと思い、ヒヤヒヤする気持ちで交差点の先で路肩に車を停めた。
バックミラーを見ると、その女性は再び横断歩道を渡ろうとしていたが、車が再び進入してきたので、道路を渡るのを思いとどまってるのが見えた。

車が途切れたのを見て、横断歩道の方に歩いて行くと、その女性が「大丈夫ですよー」と声をかけてくれた。
すでに横断歩道を渡ってしまったかと思い、反対側を見ていた私は、女性がまだそこにいることに安堵した。

走りよって「お怪我はないですか?」と声をかけると、「ギリギリ大丈夫だったから」と笑顔で応対してくれたのを見て、涙がこみ上げてきてしまい、泣きながら謝罪し、無事を確認できたことで本当に安心できた。
本来なら相当に怒られても仕方がない状況で、私が泣き出してしまったことを心配し、笑って許してくださったその女性の懐の深さにも感激してしまった。
本当に感謝してもしきれない上に、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
それ以上に、女性に怪我もなく無事だったことがなによりだ。

雨の日の視界の悪い中とはいえ、交差点ではもっと注意をしなければならないと、改めて気持ちが引き締まる想いだ。



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