◇きんもくせいが香らない ― 2012年10月15日 20時38分34秒
10月に入り、つい先週までは夏だったのに一気に秋になったなあと思っていたら、昨日の夜から晩秋に入ったような寒さになった。
10月1日に友達と足柄に酔芙蓉を見に行った時には、名残の蝉が鳴いてていたのだ。
今年は久々に残暑が厳しく長かったので、秋が足早に過ぎ去っていくような感じだ。時期的には違うが、北海道の夏から秋、冬にかけての季節感をちょっと思い出す。
旦那と私がそれぞれ仕事が忙しく、なかなか夜歩く時間もとれずにいるのだが、たまに時間を見つけて歩くようにはしている。
夏場はこと座のベガ、白鳥座のデネブ、わし座のアルタイルで形成される夏の大三角形が綺麗に見えていたし、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ、カラス座、コップ座と続く夏の大曲線も見ることができた(この大曲線、高校の物理の先生が「うしかいアルクと乙女のスピカ、カラスもコップもついてくる」と教えてくれたのを未だに覚えているのだ。その先には私の一番好きな、みなみのうお座のフォーマルハウトがあるのだが、南のずっと低い位置にあることが多いので、住宅地ではなかなか見ることができない)。
秋に入りなかなか夜空が堪能できる天気に歩ける機会がないのだが、夜中にはすでに冬の王様オリオン座も見ることができる。
秋のはじめにあったブルームーンの日には、父が夜突然携帯に電話をかけてきて、「庭の鈴虫がすごいから」と鳴き声を聞かせてくれたりした。
父がそんなことをするのは珍しいし、父がそんな遅くまで起きているのも珍しいのだ。
それ以上に、庭の鈴虫がすごいのは私は30年前から知っていたので、父はそのことに気づくまで30年かかったのだろうかと思ったりした。
ごくごく身近にあるあたり前のことでも、仕事もリタイヤしてのんびりした気持ちでいれば、新しい発見として再認識できるということなのかもしれないとちょっと思ったが、せっかちであまりにも普段そんなことをしない父なので、旦那は「どこか身体の調子でも悪いのでは」と心配していた。
ふと、お盆で親戚が集まっていた時期の父の実家のあった山奥で、昼間は夏の虫が盛んでも、夜には秋の虫が大合唱してうるさいくらいだったことを思い出した。
夜に外に出ると一寸先は闇ばかりで、本当に妖怪がいるようなそんな場所だった。
今年は夏のはじめには、みかんやくちなしの花の香りがどこからともなく香ってきて、こんな猛暑になるとは想像もつかないさわやかな夏のはじめだった。
しかし、秋もすでに終ろうとしているのに、今年はきんもくせいの香りがしない。
マンションの駐車場の植え込みに数本きんもくせいがあるのだが、今年は外壁工事などでかなりすっかり剪定されてしまったようで、つぼみも確認することができないのだ。
しかし、マンションのきんもくせいだけではなく、あちこち回ってみるものの、きんもくせいの香りはどこにも感じない。
夏の猛暑で、すっかりだめになってしまったのだろうか。
冬に入るにあたり、あの香りを感じないと「よっしゃ、冬がくるぞ」という感じがしない。
「あー、そろそろ衣替えもしなければならないんだけどな」、と思っていても、「いやー、まだきんもくせいも香らないし」という感じなのだ。
でも、寒さは微妙に強くなってくるので、緊急でカーディガンをはおったり、肌かけ布団を出したりしている。
化粧品屋のおねーさんに、「もうあと三ヶ月もないですねー」と言われて、「あー、もう今年も終わりだ」と現実を直視してしまう。
せめてきんもくせいが香ってくれれば、なんとなく「よし」ってなれるのだけど。
10月1日に友達と足柄に酔芙蓉を見に行った時には、名残の蝉が鳴いてていたのだ。
今年は久々に残暑が厳しく長かったので、秋が足早に過ぎ去っていくような感じだ。時期的には違うが、北海道の夏から秋、冬にかけての季節感をちょっと思い出す。
旦那と私がそれぞれ仕事が忙しく、なかなか夜歩く時間もとれずにいるのだが、たまに時間を見つけて歩くようにはしている。
夏場はこと座のベガ、白鳥座のデネブ、わし座のアルタイルで形成される夏の大三角形が綺麗に見えていたし、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ、カラス座、コップ座と続く夏の大曲線も見ることができた(この大曲線、高校の物理の先生が「うしかいアルクと乙女のスピカ、カラスもコップもついてくる」と教えてくれたのを未だに覚えているのだ。その先には私の一番好きな、みなみのうお座のフォーマルハウトがあるのだが、南のずっと低い位置にあることが多いので、住宅地ではなかなか見ることができない)。
秋に入りなかなか夜空が堪能できる天気に歩ける機会がないのだが、夜中にはすでに冬の王様オリオン座も見ることができる。
秋のはじめにあったブルームーンの日には、父が夜突然携帯に電話をかけてきて、「庭の鈴虫がすごいから」と鳴き声を聞かせてくれたりした。
父がそんなことをするのは珍しいし、父がそんな遅くまで起きているのも珍しいのだ。
それ以上に、庭の鈴虫がすごいのは私は30年前から知っていたので、父はそのことに気づくまで30年かかったのだろうかと思ったりした。
ごくごく身近にあるあたり前のことでも、仕事もリタイヤしてのんびりした気持ちでいれば、新しい発見として再認識できるということなのかもしれないとちょっと思ったが、せっかちであまりにも普段そんなことをしない父なので、旦那は「どこか身体の調子でも悪いのでは」と心配していた。
ふと、お盆で親戚が集まっていた時期の父の実家のあった山奥で、昼間は夏の虫が盛んでも、夜には秋の虫が大合唱してうるさいくらいだったことを思い出した。
夜に外に出ると一寸先は闇ばかりで、本当に妖怪がいるようなそんな場所だった。
今年は夏のはじめには、みかんやくちなしの花の香りがどこからともなく香ってきて、こんな猛暑になるとは想像もつかないさわやかな夏のはじめだった。
しかし、秋もすでに終ろうとしているのに、今年はきんもくせいの香りがしない。
マンションの駐車場の植え込みに数本きんもくせいがあるのだが、今年は外壁工事などでかなりすっかり剪定されてしまったようで、つぼみも確認することができないのだ。
しかし、マンションのきんもくせいだけではなく、あちこち回ってみるものの、きんもくせいの香りはどこにも感じない。
夏の猛暑で、すっかりだめになってしまったのだろうか。
冬に入るにあたり、あの香りを感じないと「よっしゃ、冬がくるぞ」という感じがしない。
「あー、そろそろ衣替えもしなければならないんだけどな」、と思っていても、「いやー、まだきんもくせいも香らないし」という感じなのだ。
でも、寒さは微妙に強くなってくるので、緊急でカーディガンをはおったり、肌かけ布団を出したりしている。
化粧品屋のおねーさんに、「もうあと三ヶ月もないですねー」と言われて、「あー、もう今年も終わりだ」と現実を直視してしまう。
せめてきんもくせいが香ってくれれば、なんとなく「よし」ってなれるのだけど。

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