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◇夫婦でカラオケに行く2014年08月09日 02時31分31秒

最近、旦那と二人でカラオケに行っている。
カラオケなんて、二人とももともと好きじゃなかった。
知っている曲はいっぱいあるけど、歌いたい曲は一つもなかったからだ。
両親と妹夫婦とナイタイ温泉に行ったとき、宿の女将さんが「心行くまでどうぞ」とカラオケルームを無料で開放してくれ、ほぼ一晩中家族で歌いまくったきり、10年以上歌ったりしたことがなかった。

私たちが歌いたい曲は、概ね古い曲か洋楽ばかりだ。
洋楽は歌うのが難しいが、人目を気にせず練習できるなら歌いたいと思っていた。
でも、カラオケなんぞしなくても平気だったし、誰も私たちをカラオケに誘うような人もいなかったので、二人でカラオケをするなんて思ってもいなかったのだ。

それが何故カラオケに行くようになったのか。
主人が会社でドイツ人を接待したとき、お客様がカラオケ好きな人だったので、数十年ぶりにカラオケに行ったのだった。
そして、最近のカラオケは、洋楽のラインナップが豊富に揃っている事を知ったのだった。

「最近のカラオケはすごいらしい」
と主人からカラオケに行ってみようと誘ってきたのだ。
最近のカラオケが通信で成り立っていることは知っていたが、80年代のマイナーなバンドの曲なども揃っていて、なかなか面白い。
日本だと、URCレーベルの曲なんかもあって、金延幸子や休みの国なんかもあったりするので驚いた。
そのかわり、レーザーディスク時代のような、豪華なバックは少ないらしい。

料金も平日の昼間だとそこそこ安い。休前日の夜でもそんなに高い印象はない。
その昔、カラオケルームというのが流行り始めた頃、友達と平日の休みに一日中そこにいて、二人で三万円を超えたことを思い出した。

一度行ってそこそこはまり、何度か行くようになった。
そのうち、主人が声が出にくくなったといい、耳鼻咽喉科でその旨伝えたところ、普段あまり会話をしていないのではないかと指摘され、ショックを受けたのだった。
普段あまり話さないと、声帯の筋肉が弱くなって声が出にくくなることは知っていたが、50代に入ったばかりでそのようなことを指摘されるとは。
家にいて会話がないわけではないが、私も主人も日中は圧倒的に他人と話す機会がない。
私などは、主人が出張にでも行こうものなら、一週間誰とも会話がないこともあるのだ。

口琴を演奏すれば声帯は鍛えられると思っていたが、そうではなさそうだ。
声を出す機会を多くする=カラオケに行くという単純な図式に従い、私たちはカラオケを積極的にすることにしたのだった。

歌いたい曲は洋楽というのも、いまや中年くささ満載なのだが、好き嫌いは別として演歌を熱唱するのは気持ちいいということを知った。
昔はカラオケで演歌なんて中年くさい代名詞だったが、自分もそこに足を踏み入れることになるとは思わなかった。
昔のおじさんおばさんも、演歌が好きだったわけではなく、演歌を歌うと気持ちいいから唄っていたのだろうということに気づいてしまったのだ。

もう戻れない不安と、年をとることを素直に受け入れるのはまんざら悪くないかもという葛藤の中で、今日もカラオケに行って来たのだった。

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