◇情報を選ぶ選挙 ― 2009年08月31日 01時29分46秒
現在、NHK-FMで残るところ4議席。民主党は小選挙区、比例合わせて現時点で306議席獲得という話。
郵政民営化の選挙時の自民党の議席より多い、選挙前の倍以上らしい。
うちは新聞をとっていないので、今回の選挙に自分の地区で立候補している人がどんな人なのか、今回の最高裁裁判官の国民審査の対象になっている人はどんな人なのか、テレビやネットを見なければほとんど情報が入ってこなかった。
NHKの政見放送も、政党・地域ごとの放送に終始し、昔のような個々の候補者の個性あふれる発言の場が少なくなっているような気がする(もっとも、最近は政見放送を真剣に見たいと思わないので、なんとなくテレビを見ていて偶然放送にあたったときに見る程度だから、個々の候補者の放送もあったのかもしれないが)。
大日本愛国党の赤尾敏のような強烈な個性の候補者など今は皆無に等しく、どの党の候補者も曖昧に意味をぼかした発言をする人しかみなくなってしまった。
その人に投票するしないは別として、参加政党を超えて、様々な形で世の中を動かそうとしている人がいるということを知る意味では、昔のような政見放送の場は、楽しみでもあり、必要な発言の場であったように思う。
前の郵政選挙のときにも思ったのだが、選挙にマスコミの情報があまりにも影響しすぎていて、有権者の意識が画一化しすぎる傾向にあるような気がする。人間の「他の人と同じように動きたい」という意識が、有権者の考える力を奪っているような気がしてならないのだ。
いや、力を奪っているというより、テレビに出ている政治評論家などの意見を見て、視聴者がそれを「考えている気にさせてしまう」のが怖い。
その力が今回政権を交代させる力になったことは確かだが、それが有権者がきちんと考慮されたものでなく、「テレビで言っているから」「みんながそう言っているから」と、マスコミの情報に操作された結果になってしまうことが怖いのだ。
もし、麻生さんがもっとイケメンで国民に大人気だったら、この選挙はどう変わっていたのだろうか。
麻生さんの支持率がもっと高かったら、マスコミの自民党の政策に対する対応も違っていたような気がする。
小泉さんのときだって、政治評論家の人たちは経済政策などの面で大きな批判をテレビで訴えていたはずだ。小泉さんの政策を、批判しこれから先を不安視する意見は、毎日のようにテレビから聞こえてきていた。
それでも、郵政選挙で自民党が圧勝したのは、「いろいろいわれているけど、小泉さんは人気があるし、難しいことは判らないけど何かやってくれそう」というイメージが大きかったのではないかと思ったりする。
このイメージは確かに大事だが、それだけで判断するのは少し怖い。判断は政治評論家やマスコミに任せて、その言葉に踊ってしまったほうが楽だという意識が見え隠れしてしまう。
個人的には、政治のことに限らず、マスコミが作り出す一方的なイメージに踊らされるのはうんざりだ。新聞や雑誌を買わなくなってしまったのも、自由に必要な情報だけを入手する方が、自分にとっては有意義だと感じたからだ。
知りたいことは自分で調べる。もちろん、マスコミが情報を流してくれることが大前提だが、今はマスコミの記事に対して一般の人がコメントをつけることができるシステムもあり、一つのできごとに対して多くの人の意見を聞くことができる。コメントをつける人は匿名で年齢も公表されないが、だからこそいいたい放題の意見を見ることができる。どんなばかばかしい意見でも、そういう見方もあるのかと考えさせられることもある。
ニュースがワイドショー化して、政治家が簡単にテレビに出て人の話もろくに聞かずに持論を発言する姿を見るにつけ、「他党の人の話を聞けない人達が、どうして国民の話を聞けるのだろうか」と思ってしまう。そんな人たちの意見を見ているよりは、ニュースのコメントを読むほうがずっと内容が届いてくる。
今回ネットで情報を入手して特によかったのは、最高裁判官の国民審査について詳細に調べることができたことである。この国民審査では、これまでこの審査で罷免された人はいないらしい。審査される裁判官についての情報も乏しければ、その情報を入手する術もこれまではなかったように思う。
しかしネットでは、国民審査に関して対象になる裁判官が、どのような出身で、どのような裁判に関わった人なのか、その人がどのような意見を持っているのかを知ることができた。また、最高裁判官がどういう経緯で選任されているのかも、今回初めて知った。
政党に関する偏った多すぎる情報と、その裏で最高裁判官に対するあまりにも少なすぎる情報の中で、同じ日に同時に判断をつけなければいけないというのは、あまりにも酷な話だか。それをきちんと意識して情報収集できたことは、大変有意義だった。
これで政権交代が決定したわけだが、個人的には民主党だけが大勝してしまったこの結果に、ちょっと疑問が残る。
今回の選挙では、自民党のこれまでの政治に×をつけるかどうかが問われ、では自民党でなければ民主党しかないという図式だけが選挙に足を運んだ69.3%弱の有権者の頭にあったのだとしたら、ちょっと怖い結果なのではないかと思ったりする。
前の選挙では、郵政民営化で話題を集めマスコミに踊らされた結果の自民圧勝。今回も、「民主優勢」というマスコミの扇動に「みんながそういうなら」という大衆心理が働いて、あまりよく考えない結果なのだとしたら、今回の選挙は前の選挙となんらかわりない、結論を生まない結果になるなのではないかという危惧感が抜けない。
郵政民営化の選挙時の自民党の議席より多い、選挙前の倍以上らしい。
うちは新聞をとっていないので、今回の選挙に自分の地区で立候補している人がどんな人なのか、今回の最高裁裁判官の国民審査の対象になっている人はどんな人なのか、テレビやネットを見なければほとんど情報が入ってこなかった。
NHKの政見放送も、政党・地域ごとの放送に終始し、昔のような個々の候補者の個性あふれる発言の場が少なくなっているような気がする(もっとも、最近は政見放送を真剣に見たいと思わないので、なんとなくテレビを見ていて偶然放送にあたったときに見る程度だから、個々の候補者の放送もあったのかもしれないが)。
大日本愛国党の赤尾敏のような強烈な個性の候補者など今は皆無に等しく、どの党の候補者も曖昧に意味をぼかした発言をする人しかみなくなってしまった。
その人に投票するしないは別として、参加政党を超えて、様々な形で世の中を動かそうとしている人がいるということを知る意味では、昔のような政見放送の場は、楽しみでもあり、必要な発言の場であったように思う。
前の郵政選挙のときにも思ったのだが、選挙にマスコミの情報があまりにも影響しすぎていて、有権者の意識が画一化しすぎる傾向にあるような気がする。人間の「他の人と同じように動きたい」という意識が、有権者の考える力を奪っているような気がしてならないのだ。
いや、力を奪っているというより、テレビに出ている政治評論家などの意見を見て、視聴者がそれを「考えている気にさせてしまう」のが怖い。
その力が今回政権を交代させる力になったことは確かだが、それが有権者がきちんと考慮されたものでなく、「テレビで言っているから」「みんながそう言っているから」と、マスコミの情報に操作された結果になってしまうことが怖いのだ。
もし、麻生さんがもっとイケメンで国民に大人気だったら、この選挙はどう変わっていたのだろうか。
麻生さんの支持率がもっと高かったら、マスコミの自民党の政策に対する対応も違っていたような気がする。
小泉さんのときだって、政治評論家の人たちは経済政策などの面で大きな批判をテレビで訴えていたはずだ。小泉さんの政策を、批判しこれから先を不安視する意見は、毎日のようにテレビから聞こえてきていた。
それでも、郵政選挙で自民党が圧勝したのは、「いろいろいわれているけど、小泉さんは人気があるし、難しいことは判らないけど何かやってくれそう」というイメージが大きかったのではないかと思ったりする。
このイメージは確かに大事だが、それだけで判断するのは少し怖い。判断は政治評論家やマスコミに任せて、その言葉に踊ってしまったほうが楽だという意識が見え隠れしてしまう。
個人的には、政治のことに限らず、マスコミが作り出す一方的なイメージに踊らされるのはうんざりだ。新聞や雑誌を買わなくなってしまったのも、自由に必要な情報だけを入手する方が、自分にとっては有意義だと感じたからだ。
知りたいことは自分で調べる。もちろん、マスコミが情報を流してくれることが大前提だが、今はマスコミの記事に対して一般の人がコメントをつけることができるシステムもあり、一つのできごとに対して多くの人の意見を聞くことができる。コメントをつける人は匿名で年齢も公表されないが、だからこそいいたい放題の意見を見ることができる。どんなばかばかしい意見でも、そういう見方もあるのかと考えさせられることもある。
ニュースがワイドショー化して、政治家が簡単にテレビに出て人の話もろくに聞かずに持論を発言する姿を見るにつけ、「他党の人の話を聞けない人達が、どうして国民の話を聞けるのだろうか」と思ってしまう。そんな人たちの意見を見ているよりは、ニュースのコメントを読むほうがずっと内容が届いてくる。
今回ネットで情報を入手して特によかったのは、最高裁判官の国民審査について詳細に調べることができたことである。この国民審査では、これまでこの審査で罷免された人はいないらしい。審査される裁判官についての情報も乏しければ、その情報を入手する術もこれまではなかったように思う。
しかしネットでは、国民審査に関して対象になる裁判官が、どのような出身で、どのような裁判に関わった人なのか、その人がどのような意見を持っているのかを知ることができた。また、最高裁判官がどういう経緯で選任されているのかも、今回初めて知った。
政党に関する偏った多すぎる情報と、その裏で最高裁判官に対するあまりにも少なすぎる情報の中で、同じ日に同時に判断をつけなければいけないというのは、あまりにも酷な話だか。それをきちんと意識して情報収集できたことは、大変有意義だった。
これで政権交代が決定したわけだが、個人的には民主党だけが大勝してしまったこの結果に、ちょっと疑問が残る。
今回の選挙では、自民党のこれまでの政治に×をつけるかどうかが問われ、では自民党でなければ民主党しかないという図式だけが選挙に足を運んだ69.3%弱の有権者の頭にあったのだとしたら、ちょっと怖い結果なのではないかと思ったりする。
前の選挙では、郵政民営化で話題を集めマスコミに踊らされた結果の自民圧勝。今回も、「民主優勢」というマスコミの扇動に「みんながそういうなら」という大衆心理が働いて、あまりよく考えない結果なのだとしたら、今回の選挙は前の選挙となんらかわりない、結論を生まない結果になるなのではないかという危惧感が抜けない。

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