Copyright & 2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
 無断転載を禁ず
Google
WWW を検索 げきだんしらかば を検索


◇歯列矯正一周年2007年03月28日 04時40分33秒

上が歯列矯正初日の写真。下が一年後。はずかしいので白黒にしました。
上が歯列矯正初日の写真。下が一年後。
はずかしいので白黒にしました。

歯列矯正をして1年が過ぎた。
思えば、一昨年の年末に市から歯科検診の案内が届き、それまでできるだけ避けて通ってきた歯医者に行くことにしたのだ。
私は歯医者が嫌いだ。十数年前に大学の歯学部で「デンタルフォビア」であるという診断をされてから、歯医者が怖くてたまらなかったのだ。
それが何故、歯科検診の案内で歯医者に足を運ぼうと思ったのかというと、歯医者が嫌いなくせに歯の健康に注意をしてこなかったため、あちこち抜歯をするはめになり(ぎりぎりまで歯医者に行かないので)、左の下の奥歯を三本、右の下の小臼歯一本、右の上の小臼歯一本を失っていた。左はほとんど歯茎で物を噛んでいたのだ。前歯が健在なので見た目にはなんでもないが、歯の疾患が内臓の健康にも関わってくるという話を聞いて、そろそろ腹をくくらねばと思ったのである。

検診の結果幸い虫歯もなく、歯茎もいたって健康とのことだった。
左の奥歯がほとんどないことと、らんぐい歯が二箇所あることを相談すると、部分入れ歯かインプラント、歯列矯正しか方法がないとのこと。
当初、インプラントを検討して市内にあるインプラントの歯科医に行くと、これはインプラント入れるよりは歯科矯正したほうがいいと言われた。インプラントを入れても歯科矯正をしても、値段的にはたいして変わらないとのことだった。

矯正器具を入れた当初は、歯一本一本につけられている金属板の角があたり、口の中が口内炎で大変だった。一ヶ月に一度針金をとりかえに行くが、最初は取り替えた当初から次に行く日までずっと歯がうずうずしていて、まともに物が噛めない状況だった。ほとんど丸呑みに近い状態の食生活をしていたおかげで、胃痙攣を何度も起こし救急車のお世話にもなった。
それでも、半年がすぎる頃には針金をとりかえて一週間もすれば慣れてしまい、ある程度物も噛めるようになった。
先日、針金をとりかえに行くと「ずいぶん硬いものを食べているんだね」と医師にいわれるまでにもなった。

1年前と比べて、上の歯は明らかに歯の位置が違う。らんぐい歯も内側に傾いていた歯も綺麗になって、あとは歯の位置を微妙に調整し、ちょっと出っ歯気味だった前歯をひっこめればOKという感じである。
下の歯は歯のない部分が大きすぎて、まだだいぶ調整が必要だが、あと1年我慢すれば針金がとれるのだ。

歯の健康も、歯列矯正をする前から比べるとずっと気をつけるようになった。食事をすると針金全てに食べ物がひっかかるので、食事の後は笑うこともしゃべることもできない。歯ブラシをいつも持参し、忘れたときはコンビニで購入してまで歯磨きをするようになった。
家にいるときは、4種類の歯ブラシを駆使する。二列の歯ブラシと、4列で真中の2列が短くなっているものと、歯間ブラシのSSと、普通のブラシである。
最初は、2列のブラシで針金を中心とした歯の上下を磨く、その次に4列のブラシで金属部分を磨く。普通の歯ブラシで奥歯や歯の裏を磨き、最後に歯間ブラシで歯の間と針金の間を磨く。口を軽くすすいでジェット水流でたべかすを除去し、歯茎のマッサージをして終了。
水流の器具は別に使わなくてもいいのだが、これだけやっても水流をすると歯の奥のほうにたまっている食べかすが出てくるのだ。
歯磨き粉は歯についている金属板の接着剤がはがれやすくなるので、使用しなくなった。逆にたまにすっきりしたくて使用すると、かえって口の中が気持ち悪くなる。私は喫煙者なので、歯磨き粉を使わなくなると、歯にヤニがつくのがはっきりわかる。歯磨き粉をつけるのとつけないのとではやっぱりヤニの落ち方は雲泥の差なので、二ヶ月に一度歯のクリーニングをやってもらう。塩の粒子を歯に噴霧して削り取る方式なので、やってもらった後は歯がすっきりする。歯石もとって綺麗になる。定期的に歯医者に通うので、歯医者もあまり怖くなくなった。

長いようで短かったこの1年。最初は本当に動くのだろうかと不安だったが、実際に歯がきちんと並んでいるのを感じると大変嬉しい。あと1年があっという間にすぎますように。



Copyright ©2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
無断転載を禁ず