◇緊急特別番組 マイケル・ジャクソンはなぜ死んだのか? フジテレビ ― 2009年06月27日 01時45分49秒
マイケル・ジャクソンが死んだ。
特別ファンであったわけではないが、80年代に青春を過ごした人なら誰でも彼の活躍は知っているだろうと思う。数多くのヒットを生み、好むと好まざるとに関わらず彼の曲はあちこちで耳にし、先進的なダンスは多くの追随者を生みギャグのネタにもされた。
だからマイケルが死んだことは、特に彼のファンでなくても関心のあるニュースであるだろう。
死亡のニュースが配信された26日の夜に、フジテレビで『緊急特別番組 マイケル・ジャクソンはなぜ死んだのか?』が2時間枠で放送された。
司会は小倉智昭、笠井信輔、中野美奈子のフジテレビの朝のワイドショーメンバー。ゲストはデーブ・スペクター、眞鍋かをり、ウエンツ瑛士。
最初に「司会 小倉智昭」をニュースで見たとき、正直「なぜ、この人が?」と思った。携帯のニュースの評価投稿では、「小倉はできるだけ黙っているように」との投稿が目立っていた。
また、番組内でゲストを紹介したとき、デーブ・スペクターはまあいいとして、眞鍋かをり、ウエンツ瑛士は何のためにここに来ているのかと、ものすごい違和感。
実際放送を見てみると、フジテレビで放送している朝のワイドショーの延長としてこの番組があるらしいことは、番組内の大半を占めるどこで仕入れたか知れない小倉智昭のマイケル豆知識を聞けば、すぐに判断できた。そして、番組内容はマイケルの活躍とゴシップの推移。
しかしマイケルの活躍のところでは、PVの順番が年代別と思わせつつばらばら。なんでThrillerの後にRock With Youが来るんだか…。後で顔の推移を紹介していたが、明らかにRock With Youの方がモータウン時代の顔じゃないのか? とテレビの前で突っ込みいれる始末。
そして、もういいよというほど繰り返されるゴシップネタ。こっちの方がメインだったのか?。
亡くなったニュースが配信された当日の緊急番組ということで言えば、このアクションの速さはさすが“世界のマイケル・ジャクソン”という扱いだろうか。
それにしても、『マイケル・ジャクソンはなぜ死んだのか?』という題名は、どう考えても「追悼」という印象は受けない。確かにこの時点で死因は特定されていないらしく、ニュース配信としてもまだ未発表の段階で、その死についてはさまざまな憶測が成り立つのだろうが、この番組内では死因について推測できそうな論議は多少あったものの、彼の生涯の紹介やその他の説明を含めても『なぜ死んだか』という冠がふさわしいとはとても思えなかった。下世話な緊急特別ワイドショーというのが、一番ぴったりくる内容だった。
そして自ら「リアルタイムではない」「ゴシップの方が印象深い」と最初に語っていた若い二人のゲストは、マイケルを知らない世代への啓蒙の贄なのか、それとも小倉の豆知識を「すご~い」と感心させるための贄なのか。
この番組で一番頭にきたのは、マイケル・ジャクソンが黒人として初めて「Thriller」をプロモーション・ビデオを作った人であるという紹介のところ。
Thrillerは確かにPVとしてよくできているし、PVというよりはショートムービーという位置づけで商品として作られたものだと思う。しかし、Thrillerが黒人初のプロモーションビデオなのであれば、その前にあるモータウンのダイアナ・ロスなどのPVが存在することや、マイケル自身もThriller以前に多くのPVが存在していることはどう説明するのか。ショート・ムービーのような大掛かりなものでないと、最近はPVと言わないのだろうか。
また、「黒人初」というのを番組後半に連発することで、彼の功績をたたえているつもりなのだろうが、その全てがまったくの的外れ。司会小倉のこれらの発言に、デーブ・スペクターは奥歯に何かはさまっているかのような対応だったのも気にかかる。なんではっきり「それは違う」と言わないのか。
いったいこれは「追悼」なのか?
いやいや「追悼」などとはどこにも書いていない。これは彼の存在を知らせるゴシップ番組だったのだろう。その証拠に、13分近い「Thriller」のフルバージョンのPVを紹介しているのに、番組のタイトルと現在放映されている映像の説明のじゃまくさい文字は、「Thriller」が流れている間ずっと表示されたままだった。マイケルの功績をたたえ、彼の作品に敬意を表するなら、こんなでたらめな放映の仕方するはずがないと思う。
サブ司会の笠井信輔が、「当時、どこの番組でどれだけ長くThrillerが流れるかが話題だった」と語っていたが、もしそれが本当ならこんな放映の仕方に反対しろよ。
死んでこういう番組が成り立つのも、マイケル・ジャクソンゆえのことなのだろうか。いずれにしても、マイケルファンでない私でも不愉快に思ったこの番組。こんな番組なら、緊急でやる必要はないだろう。少なくとも死んだ人に敬意を表するなら、彼の輝かしい経歴をまとめるというのが筋だろうと思う。司会なんかいらないし、ナレーションと映像だけで十分ではないのか。
経費節減とかいろいろいいながら、こんな無駄遣いいい加減番組を作るあたり、さすがフジテレビということなのだろうか。
YAHOOニュース「マイケル・ジャクソンさんの緊急特番、フジテレビで今夜放送」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000008-oric-ent
※上記リンク切れ(2010.02.10)
特別ファンであったわけではないが、80年代に青春を過ごした人なら誰でも彼の活躍は知っているだろうと思う。数多くのヒットを生み、好むと好まざるとに関わらず彼の曲はあちこちで耳にし、先進的なダンスは多くの追随者を生みギャグのネタにもされた。
だからマイケルが死んだことは、特に彼のファンでなくても関心のあるニュースであるだろう。
死亡のニュースが配信された26日の夜に、フジテレビで『緊急特別番組 マイケル・ジャクソンはなぜ死んだのか?』が2時間枠で放送された。
司会は小倉智昭、笠井信輔、中野美奈子のフジテレビの朝のワイドショーメンバー。ゲストはデーブ・スペクター、眞鍋かをり、ウエンツ瑛士。
最初に「司会 小倉智昭」をニュースで見たとき、正直「なぜ、この人が?」と思った。携帯のニュースの評価投稿では、「小倉はできるだけ黙っているように」との投稿が目立っていた。
また、番組内でゲストを紹介したとき、デーブ・スペクターはまあいいとして、眞鍋かをり、ウエンツ瑛士は何のためにここに来ているのかと、ものすごい違和感。
実際放送を見てみると、フジテレビで放送している朝のワイドショーの延長としてこの番組があるらしいことは、番組内の大半を占めるどこで仕入れたか知れない小倉智昭のマイケル豆知識を聞けば、すぐに判断できた。そして、番組内容はマイケルの活躍とゴシップの推移。
しかしマイケルの活躍のところでは、PVの順番が年代別と思わせつつばらばら。なんでThrillerの後にRock With Youが来るんだか…。後で顔の推移を紹介していたが、明らかにRock With Youの方がモータウン時代の顔じゃないのか? とテレビの前で突っ込みいれる始末。
そして、もういいよというほど繰り返されるゴシップネタ。こっちの方がメインだったのか?。
亡くなったニュースが配信された当日の緊急番組ということで言えば、このアクションの速さはさすが“世界のマイケル・ジャクソン”という扱いだろうか。
それにしても、『マイケル・ジャクソンはなぜ死んだのか?』という題名は、どう考えても「追悼」という印象は受けない。確かにこの時点で死因は特定されていないらしく、ニュース配信としてもまだ未発表の段階で、その死についてはさまざまな憶測が成り立つのだろうが、この番組内では死因について推測できそうな論議は多少あったものの、彼の生涯の紹介やその他の説明を含めても『なぜ死んだか』という冠がふさわしいとはとても思えなかった。下世話な緊急特別ワイドショーというのが、一番ぴったりくる内容だった。
そして自ら「リアルタイムではない」「ゴシップの方が印象深い」と最初に語っていた若い二人のゲストは、マイケルを知らない世代への啓蒙の贄なのか、それとも小倉の豆知識を「すご~い」と感心させるための贄なのか。
この番組で一番頭にきたのは、マイケル・ジャクソンが黒人として初めて「Thriller」をプロモーション・ビデオを作った人であるという紹介のところ。
Thrillerは確かにPVとしてよくできているし、PVというよりはショートムービーという位置づけで商品として作られたものだと思う。しかし、Thrillerが黒人初のプロモーションビデオなのであれば、その前にあるモータウンのダイアナ・ロスなどのPVが存在することや、マイケル自身もThriller以前に多くのPVが存在していることはどう説明するのか。ショート・ムービーのような大掛かりなものでないと、最近はPVと言わないのだろうか。
また、「黒人初」というのを番組後半に連発することで、彼の功績をたたえているつもりなのだろうが、その全てがまったくの的外れ。司会小倉のこれらの発言に、デーブ・スペクターは奥歯に何かはさまっているかのような対応だったのも気にかかる。なんではっきり「それは違う」と言わないのか。
いったいこれは「追悼」なのか?
いやいや「追悼」などとはどこにも書いていない。これは彼の存在を知らせるゴシップ番組だったのだろう。その証拠に、13分近い「Thriller」のフルバージョンのPVを紹介しているのに、番組のタイトルと現在放映されている映像の説明のじゃまくさい文字は、「Thriller」が流れている間ずっと表示されたままだった。マイケルの功績をたたえ、彼の作品に敬意を表するなら、こんなでたらめな放映の仕方するはずがないと思う。
サブ司会の笠井信輔が、「当時、どこの番組でどれだけ長くThrillerが流れるかが話題だった」と語っていたが、もしそれが本当ならこんな放映の仕方に反対しろよ。
死んでこういう番組が成り立つのも、マイケル・ジャクソンゆえのことなのだろうか。いずれにしても、マイケルファンでない私でも不愉快に思ったこの番組。こんな番組なら、緊急でやる必要はないだろう。少なくとも死んだ人に敬意を表するなら、彼の輝かしい経歴をまとめるというのが筋だろうと思う。司会なんかいらないし、ナレーションと映像だけで十分ではないのか。
経費節減とかいろいろいいながら、こんな無駄遣いいい加減番組を作るあたり、さすがフジテレビということなのだろうか。
YAHOOニュース「マイケル・ジャクソンさんの緊急特番、フジテレビで今夜放送」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000008-oric-ent
※上記リンク切れ(2010.02.10)

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