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◇昔の友人に15年ぶりに会う2010年03月22日 23時00分03秒

昔の友人に15年ぶりに会った。
20数年前、新規立ち上げの小さな広告代理店で、一緒に働いたひとつ上の先輩。
バブル真っ盛りの数年間、社長・専務込みでスタッフ5名~7名の小さな会社で、共に奮闘した仲間でもある。
東京に出てきたばかりの私に、いろいろなことを教えてくれ、共に励まし、公私にわたっていろいろとお世話になった人である。

15年というと、ある世代はまるまる会っていないことになる。
最後に会ったのは、ちょうどお互い結婚した後くらい。
女性の人生としては、一番の転換期に会わないでいたことになる。
その間、いくつかの転機に数回電話で話したりもしたが、ここ10年くらいは年賀状のやり取りが続くだけだった。

久しぶりの友人との再会というと、その変化にとまどったりすることが多い。
特に女友達と久しぶりに会って、付加(負荷?)価値なしでは会話が成立しないこともある。
感覚的にも、すっかり昔に戻れることは稀だ。会った後に、会わなければよかったと思うこともないこともない。

しかし、彼女と過ごした時間は、そんな邪推は無用だった。
お互いそれなりの年齢は重ねたし、話す内容は昔と違って個人的にディープだったりするけれど、感覚的に彼女との再会の数時間は、15年の隙間が瞬時に埋まってしまうような時間だった。

あの当時…

意を決して、彼女と二人で当時のソ連レストランで食事をしたこと。

会社の近所にできたばかりの回転寿司屋で食べ比べをして、25皿平らげたこと。

冬のものすごく寒い日に、わざわざ遠くにあるJRの駅まで彼女と二人で歩いて帰った道で、ローソンの海鮮肉まんをラッキーにもふかしたてで買えて、こんなうまいものはないと思ったこと。

その後、ローソン近くの業者さんが来社するときに海鮮肉まんを買ってくるようわざわざ頼んで、食べてみたら前ほどおいしくなかったこと。

仕事が忙しくて銭湯に行けず、今はもうなくなってしまった九段温泉に会社から通ったこと。

社長と専務が性格的には水と油で、なぜあの二人が会社を起こしたのか謎だったこと。

バイトに来ていた女の子が、デビュー前のスピッツのおっかけだったこと。

事務所に泥棒が入り、私の個人的な被害は、机の中に入れていたCD一枚だったこと。

彼女との再会で、当時のいろんなことを思い出した。
そのいくつかは彼女との会話にも登場したが、回転寿司のことは彼女はすっかり失念していて、そんなことは不可能だと言っていた(^^;)。
果たして真相はどうだったのか、それは誰にもわからない。

働いていた会社や、その会社に関連していた会社も今はもうほとんどなくなっている。
会社の初期に入っていた神田神保町のテナントマンションは今でも健在だが、そこに入っていた会社は総代わりしている。
バブル時期の地上げにもがんばった神保町の町並みも、不景気の波には勝てずに、多くの風景が変わってしまった。

でも、神保町に行けばどこかに必ず昔の風景があるように、彼女にまた会ったときには、話す内容は昔と違ってディープでも、昔と同じようにまた話ができるのだろうと思う。

できれば、次は15年よりも近くに会いましょう。

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