◇Buzzcocksに出会う ― 2013年12月26日 05時13分31秒
Buzzcocks - I Can't Control Myself
ネットで音楽を探すようになってから、何故このバンドに今まで出会わなかったのだろうと思うのがある。
30年前に出会っていたら確実にはまっていただろう。
Buzzcocksもそういうバンドのひとつだ。
1976年デビュー。1981年に一度解散しているらしいが、1989年に再結成して未だ現役である。
パンクがまだ浸透していなかった時代に、マンチェスターにSexPistolsを招聘してマンチェスターにパンクを根付かせ、マッドチェスターの礎となったバンドだ。
1980年というと、私はまだまだ日本の音楽雑誌に普通に載っているそこそこメジャーなバンドしか知らず、マンチェスターのインディレーベル出身のバンドの音が私まで届く事はなかった。
ラジオなどで紹介されるのも限界があったし、当時のイギリスのヒットチャートを追いかけるのが精一杯な時期だった。
1989年はすでに上京してきており、お金がも時間もなかったので十分に音楽を追いかけることができていなかった時期でもある。
聞いていても、60年代70年代を遡って掘り下げるか、新しく出てきたハウスなどのクラブミュージックに興味をそそられていた。
Buzzcocksは、そんなこんなで私の音楽の谷間にすっぽりとはまって、出会うことなく過ごしてきたバンドらしい。
今から聞くと、音の雰囲気は初期のThe Jamとほぼ同じだし、映像を見ないで聞いていたらボーカルが違うくらいの違和感しかない。
The Jamと決定的に違うのは、ボーカルがド下手なのと、演奏がド下手なのと、いい男がいないことくらいだ。
Buzzcocksの名前くらいは知っていたが、その音が私に届いたのは30年経ってからのことである。
当時、超絶面食いだった私も、今なら冷静にその音を聞くことができるが、やっぱり30年前に聞きたかったと思ってしまう。
こういうバンドがあるから、新しく出てきた昔のニセモノに興味を持てないのだろうか。
当時のザラザラした雰囲気を持つバンドの方が、若くてツルツルしたバンドよりもずっと魅力的に感じるのは、やはりそういう時代を生きてきたせいなのだろうか。
まだまだ発掘すべき音楽は山のように存在すると、それはそれで楽しみなのだが。
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