◇キルギスの5本指のうどん:レシピ ― 2007年11月18日 22時56分35秒
●写真をクリックすると大きくなります
旦那がうどんを打ってくれるというので、冷凍庫に羊の塊肉もあることだし、キルギスの伝統料理「бешбармак(ベシュバルマック/5本指のうどん)」を作ってみることにした。
キルギスでは昔、この料理を食べるときには5本の指で食べていたのでこの名前がついたらしい。キルギス人の友人に聞いたところ、自分の家で羊をつぶしたときにこの料理を食べたとか。
その友人は現在日本に留学中なので、「ベシュバルマック作って食べたよ」と料理の写メールをしたら、「羊を殺しましたか(笑)」という返事が返ってきたw。
麺は旦那が打ち、スープと羊の味付けは私がした。羊はスープをとったものをそのままフレークにして食べるらしいのだが、もともとスープの味が薄いので肉はちょっと炒めて塩コショウで味をつけてみた。思っていたほど脂っこくはなく、あっさり味でおいしかった(もっとも、羊をよく食べる我が家では羊肉の脂っぽさに抵抗がないので、羊をあまり食べない人は脂っぽく感じるかもしれない)。
■参考レシピ
ロシアの郷土料理/荻野恭子(東洋書店)
■材料(4人分くらい)
○スープストック
羊ロース肉塊 500g
水 2リットル~3リットル
たまねぎ 一個
(その他、ダシや香りのある野菜などあれば適宜)
○スープ
たまねぎ 半分
塩・こしょう 適宜
コリアンダー 適宜
万能ねぎ 適宜
○麺
薄力粉 250g
強力粉 250g
卵 1個
水 1カップ
塩 大さじ1/2
打ち粉 適宜
■手順
A.麺
a-1.ボールにふるった薄力粉と強力粉、卵、塩を入れよく混ぜ、水を少しづつ加えながらなめらかになるまでよく練る。
a-2.30分ほど休ませる。
a-3.打ち粉をした台の上に休ませた生地をのせ、麺棒で薄くのばす。
a-4.のばした生地屏風たたみにする。折った生地と生地に間にも打ち粉をしてたたむ。
a-5.適当な大きさに等分し、重ねて5mmくらいの幅に切る。
a-6.大きめの鍋にたっぷりお湯をわかし、塩を入れて、粉をはたいた麺を入れてゆでる。
B.スープと具
b-1.羊肉の塊と皮をむいて四等分くらいに切ったたまねぎ、適当な野菜をたこ糸などで結んでから入れて一時間ほど煮てスープストックをとる。
b-2.スープがとれたら、肉、たまねぎ、野菜を取り出す。
b-3.スープストックに、新たにみじん切りにしたたまねぎを入れてさっと煮て、塩・こしょうで味付けをする。
b-4.羊肉を細かくほぐして、薄く油をひいて熱したフライパンなどでさっと炒めて、塩・こしょうで味付けをする。
b-5.コリアンダー、万能ねぎをみじんぎりにする。
※この日は、生のコリアンダーと万能ねぎがなかったので、乾燥したものを使用した。
C.仕上げ
c-1.ちょっと深めの皿にゆでた麺をのせ、上からたまねぎのみじん切り入りのスープをかける。
c-2.羊肉のフレークを乗せ、みじん切りしたコリアンダー、万能ねぎを散らす。
---------------------
好みで七味などをかけて食べても美味。
この日は、スープで煮たたまねぎも乗せて食べてみたが、味はすっかりスープに移っていて、たまねぎ自体はやわらかいだけのものになっていた。
私たちはまったく気にならないけれど、羊肉の匂いはラムを使っても煮ると匂いがきつくなる。気になる人は、スープをとるときに香味野菜(しょうがやセロリなど)を入れたり長く煮ると匂いが軽減されるが、野菜は長く煮るととけてどろどろになってしまうので、途中で取り出すなど加減をするといいかもしれない。
麺も面倒であれば、きしめんなんかで代用してもいいかもしれない。
どうしても羊が嫌な人は、牛や鶏などで作ってもおいしいと思うが、それはすでに「ベシュバルマック」とは違う料理だろう。
キルギス人の友人は、「キルギスの羊は北海道の羊とも違う味。キルギスのベシュバルマックはとても脂っぽいのできっと食べるとびっくりする」と言っていた。羊は脂を楽しむ肉だと思うので、この脂っぽさも美味しさの一つなのだと思う。
近年のジンギスカンブームで、羊も比較的は普通に食べられるようになったと思うが、なかなかジンギスカンやラムチョップ以外の料理で食べる機会は日本ではないように思う。羊の脂は太りにくいらしいので、羊肉が手に入ったら、ぜひスープにして食べてみてほしい。
旦那がうどんを打ってくれるというので、冷凍庫に羊の塊肉もあることだし、キルギスの伝統料理「бешбармак(ベシュバルマック/5本指のうどん)」を作ってみることにした。
キルギスでは昔、この料理を食べるときには5本の指で食べていたのでこの名前がついたらしい。キルギス人の友人に聞いたところ、自分の家で羊をつぶしたときにこの料理を食べたとか。
その友人は現在日本に留学中なので、「ベシュバルマック作って食べたよ」と料理の写メールをしたら、「羊を殺しましたか(笑)」という返事が返ってきたw。
麺は旦那が打ち、スープと羊の味付けは私がした。羊はスープをとったものをそのままフレークにして食べるらしいのだが、もともとスープの味が薄いので肉はちょっと炒めて塩コショウで味をつけてみた。思っていたほど脂っこくはなく、あっさり味でおいしかった(もっとも、羊をよく食べる我が家では羊肉の脂っぽさに抵抗がないので、羊をあまり食べない人は脂っぽく感じるかもしれない)。
■参考レシピ
ロシアの郷土料理/荻野恭子(東洋書店)
■材料(4人分くらい)
○スープストック
羊ロース肉塊 500g
水 2リットル~3リットル
たまねぎ 一個
(その他、ダシや香りのある野菜などあれば適宜)
○スープ
たまねぎ 半分
塩・こしょう 適宜
コリアンダー 適宜
万能ねぎ 適宜
○麺
薄力粉 250g
強力粉 250g
卵 1個
水 1カップ
塩 大さじ1/2
打ち粉 適宜
■手順
A.麺
a-1.ボールにふるった薄力粉と強力粉、卵、塩を入れよく混ぜ、水を少しづつ加えながらなめらかになるまでよく練る。
a-2.30分ほど休ませる。
a-3.打ち粉をした台の上に休ませた生地をのせ、麺棒で薄くのばす。
a-4.のばした生地屏風たたみにする。折った生地と生地に間にも打ち粉をしてたたむ。
a-5.適当な大きさに等分し、重ねて5mmくらいの幅に切る。
a-6.大きめの鍋にたっぷりお湯をわかし、塩を入れて、粉をはたいた麺を入れてゆでる。
B.スープと具
b-1.羊肉の塊と皮をむいて四等分くらいに切ったたまねぎ、適当な野菜をたこ糸などで結んでから入れて一時間ほど煮てスープストックをとる。
b-2.スープがとれたら、肉、たまねぎ、野菜を取り出す。
b-3.スープストックに、新たにみじん切りにしたたまねぎを入れてさっと煮て、塩・こしょうで味付けをする。
b-4.羊肉を細かくほぐして、薄く油をひいて熱したフライパンなどでさっと炒めて、塩・こしょうで味付けをする。
b-5.コリアンダー、万能ねぎをみじんぎりにする。
※この日は、生のコリアンダーと万能ねぎがなかったので、乾燥したものを使用した。
C.仕上げ
c-1.ちょっと深めの皿にゆでた麺をのせ、上からたまねぎのみじん切り入りのスープをかける。
c-2.羊肉のフレークを乗せ、みじん切りしたコリアンダー、万能ねぎを散らす。
---------------------
好みで七味などをかけて食べても美味。
この日は、スープで煮たたまねぎも乗せて食べてみたが、味はすっかりスープに移っていて、たまねぎ自体はやわらかいだけのものになっていた。
私たちはまったく気にならないけれど、羊肉の匂いはラムを使っても煮ると匂いがきつくなる。気になる人は、スープをとるときに香味野菜(しょうがやセロリなど)を入れたり長く煮ると匂いが軽減されるが、野菜は長く煮るととけてどろどろになってしまうので、途中で取り出すなど加減をするといいかもしれない。
麺も面倒であれば、きしめんなんかで代用してもいいかもしれない。
どうしても羊が嫌な人は、牛や鶏などで作ってもおいしいと思うが、それはすでに「ベシュバルマック」とは違う料理だろう。
キルギス人の友人は、「キルギスの羊は北海道の羊とも違う味。キルギスのベシュバルマックはとても脂っぽいのできっと食べるとびっくりする」と言っていた。羊は脂を楽しむ肉だと思うので、この脂っぽさも美味しさの一つなのだと思う。
近年のジンギスカンブームで、羊も比較的は普通に食べられるようになったと思うが、なかなかジンギスカンやラムチョップ以外の料理で食べる機会は日本ではないように思う。羊の脂は太りにくいらしいので、羊肉が手に入ったら、ぜひスープにして食べてみてほしい。
コメント
_ kaeru ― 2007年11月21日 03時43分25秒
_ makura ― 2007年11月21日 12時11分03秒
日本で売ってる羊って、脂肪を取り除かれている場合が多いみたいです。もちろん全部ではないけど。日本人は肉の脂肪を楽しむというのがまだまだ定着していないようで、牛とかでも霜降りは喜ばれるけど、脂肪と赤味とそれぞれってのは少ない。ジンギスカンも焼肉屋さんで食べると、脂肪の少ないのが上で、大目のが並だったりするし。お肉が好きな人は、脂肪が美味しいというけれどね。
キルギスの羊が脂っこいというのは、自分の家でつぶした肉を料理するので、脂肪もたくさん入っているということなんじゃないかと思っています。モンゴルなんかに旅行に行った人の話を聞くと、殺した羊はあますところなく食べるということらしいので。
もちろん、種類が違うというのもあるのかもしれないけど。
私の使った肉は北海道産のものだけど、やっぱり脂肪はかなり少なめでした。
キルギスの羊が脂っこいというのは、自分の家でつぶした肉を料理するので、脂肪もたくさん入っているということなんじゃないかと思っています。モンゴルなんかに旅行に行った人の話を聞くと、殺した羊はあますところなく食べるということらしいので。
もちろん、種類が違うというのもあるのかもしれないけど。
私の使った肉は北海道産のものだけど、やっぱり脂肪はかなり少なめでした。
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。
キルギスの羊さんはどうして脂っぽいんだ?
食べ物?といっても草? 寒いからかー?