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◇歯列矯正の器具がはずれる(下だけ)2008年10月17日 21時59分04秒

今日、歯列矯正の器具がはずれた。ただし下顎だけ。
インプラントの手術がのびのびになってしまったため、下顎の歯のない部分の上顎の歯が下りてくるのをふせぐため、矯正期間は終了したものの、器具自体はずっとつけっぱなしだったのだ。

6月にインプラントの土台を埋める手術をし、来週インプラントの土台に歯冠をつける器具をつける二次手術を受けるので、下顎はプレートごと器具がはずされた。

インプラントの手術を受ける前に、3D-CTスキャンをとるために一度針金をはずしたときもそうだったのだが、2年半も口の中に入っていて唇に常にあたっていたものがなくなると、なんとなく心もとない気分だった。
今回、プレートごとはずされ、2年半ぶりに自分の歯をまともに見た感じは、なんだかあまりにもきれいにそろっていて、入れ歯を見ている気分。
そして、いつも唇にあたっていたものがそっくりなくなっているのが、スキャンを受けたときにも増して、なんとも心もとない気分なのだ。

しかし、食事をしてみると「ああ、まともな食事ってこんな感じだった」と感動する。
いつも食べ物を噛んでも、歯と唇の間に入った食べ物が、針金がストッパーになって口の中に戻ってこず、常に唇と歯の間に食べ物がはさまってしまうのが、なんの違和感もなく口に戻ってきてくれる。
なまじ、上顎の針金がまだ健在なので、その差がありありと口の中で比較されて、「やっとここまできたのね」としみじみしてしまう。

正直、成人矯正を最後までやりとげられるのか、最初は自信がなかった。針金で歯がぎしぎし痛みを伴って音をたてて、普通にしていてもうずうずと歯が痛く、食事をするのが苦痛でしかたがなかった。
矯正経験者の中には、あまりの痛さに途中でリタイヤしたという話も聞いた。
本当に、最初は最後までやり遂げる自信がなかったのだ。

しかし、いつのまにか痛みにもなれてしまった。最後の方では針金できつくしめられても、さほど痛みも感じることはなく、ただぎしぎしと歯が移動しているのを感じるだけにまでなった。
口の中に針金が入っているのが当たり前になっていて、食後の歯磨きが常習化されたのも収穫のひとつ。

インプラントの歯冠が入れば、上の器具もとることができる。そして、やっとリテーナーの期間に入れば、少なくとも食事のときには快適に物を噛むことができるのだ。

やっとここまできたことに、今日はちょっと感動したのだった。



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