◇インプラントの二次手術終了 ― 2008年10月27日 22時10分43秒
インプラントの二次手術が終わった。
一次手術は6月のはじめにあり、インプラントの歯根を歯骨に埋めてから4ヶ月。再び歯肉を開いて、今度は歯冠をはめるための準備をする手術である。
一次手術のとき、「稀に歯根を埋めても、石灰化がうまくいかず、歯根と歯骨がくっつかない人がいるので、その時はもうちょっと時間がかかる」と言われていたのだが、歯肉を開いて確認した結果はきちんと石灰化が行われて、歯根と歯骨がくっついていると言われ一安心。手術自体は15分程度で終了した。
一次手術のときは、骨をけずったりという作業があり、仕事があって徹夜続きで睡眠不足だったのと、風邪気味だったせいか、手術の後熱を出して3日間寝込まなければならなかった。食欲もなかったため、栄養ゲルで食事をすましていたのだが、今回の手術ではそういうこともなかった。
ただ麻酔の後歯肉の腫れがなかなか治まらず(手術後一週間経つが、まだちょっと腫れている)、手術をした箇所の隣の歯がうずうずと痛い状態が続いているが、それも徐々に回復しているのを感じる。抜糸のため今日歯医者に行ったところ、まだ腫れてはいるが経過は良好とのことだった。
一次手術の際に、予定がなかなか取れず日程がのびのびになってしまい、予定より半年遅れの手術となったが、来月中には歯冠をはめて終了となる。そのタイミングで上の歯の歯列矯正の金具がとれる。
それでもまだ、仮歯の箇所を治療したりとすべて終了したわけではないのだが、少なくとも口の中がうざったい状態であることはなくなるのだ。
早くその日がくるのが待ち遠しくて仕方がない。
一次手術は6月のはじめにあり、インプラントの歯根を歯骨に埋めてから4ヶ月。再び歯肉を開いて、今度は歯冠をはめるための準備をする手術である。
一次手術のとき、「稀に歯根を埋めても、石灰化がうまくいかず、歯根と歯骨がくっつかない人がいるので、その時はもうちょっと時間がかかる」と言われていたのだが、歯肉を開いて確認した結果はきちんと石灰化が行われて、歯根と歯骨がくっついていると言われ一安心。手術自体は15分程度で終了した。
一次手術のときは、骨をけずったりという作業があり、仕事があって徹夜続きで睡眠不足だったのと、風邪気味だったせいか、手術の後熱を出して3日間寝込まなければならなかった。食欲もなかったため、栄養ゲルで食事をすましていたのだが、今回の手術ではそういうこともなかった。
ただ麻酔の後歯肉の腫れがなかなか治まらず(手術後一週間経つが、まだちょっと腫れている)、手術をした箇所の隣の歯がうずうずと痛い状態が続いているが、それも徐々に回復しているのを感じる。抜糸のため今日歯医者に行ったところ、まだ腫れてはいるが経過は良好とのことだった。
一次手術の際に、予定がなかなか取れず日程がのびのびになってしまい、予定より半年遅れの手術となったが、来月中には歯冠をはめて終了となる。そのタイミングで上の歯の歯列矯正の金具がとれる。
それでもまだ、仮歯の箇所を治療したりとすべて終了したわけではないのだが、少なくとも口の中がうざったい状態であることはなくなるのだ。
早くその日がくるのが待ち遠しくて仕方がない。
◇歯列矯正の器具がはずれる(下だけ) ― 2008年10月17日 21時59分04秒
今日、歯列矯正の器具がはずれた。ただし下顎だけ。
インプラントの手術がのびのびになってしまったため、下顎の歯のない部分の上顎の歯が下りてくるのをふせぐため、矯正期間は終了したものの、器具自体はずっとつけっぱなしだったのだ。
6月にインプラントの土台を埋める手術をし、来週インプラントの土台に歯冠をつける器具をつける二次手術を受けるので、下顎はプレートごと器具がはずされた。
インプラントの手術を受ける前に、3D-CTスキャンをとるために一度針金をはずしたときもそうだったのだが、2年半も口の中に入っていて唇に常にあたっていたものがなくなると、なんとなく心もとない気分だった。
今回、プレートごとはずされ、2年半ぶりに自分の歯をまともに見た感じは、なんだかあまりにもきれいにそろっていて、入れ歯を見ている気分。
そして、いつも唇にあたっていたものがそっくりなくなっているのが、スキャンを受けたときにも増して、なんとも心もとない気分なのだ。
しかし、食事をしてみると「ああ、まともな食事ってこんな感じだった」と感動する。
いつも食べ物を噛んでも、歯と唇の間に入った食べ物が、針金がストッパーになって口の中に戻ってこず、常に唇と歯の間に食べ物がはさまってしまうのが、なんの違和感もなく口に戻ってきてくれる。
なまじ、上顎の針金がまだ健在なので、その差がありありと口の中で比較されて、「やっとここまできたのね」としみじみしてしまう。
正直、成人矯正を最後までやりとげられるのか、最初は自信がなかった。針金で歯がぎしぎし痛みを伴って音をたてて、普通にしていてもうずうずと歯が痛く、食事をするのが苦痛でしかたがなかった。
矯正経験者の中には、あまりの痛さに途中でリタイヤしたという話も聞いた。
本当に、最初は最後までやり遂げる自信がなかったのだ。
しかし、いつのまにか痛みにもなれてしまった。最後の方では針金できつくしめられても、さほど痛みも感じることはなく、ただぎしぎしと歯が移動しているのを感じるだけにまでなった。
口の中に針金が入っているのが当たり前になっていて、食後の歯磨きが常習化されたのも収穫のひとつ。
インプラントの歯冠が入れば、上の器具もとることができる。そして、やっとリテーナーの期間に入れば、少なくとも食事のときには快適に物を噛むことができるのだ。
やっとここまできたことに、今日はちょっと感動したのだった。
インプラントの手術がのびのびになってしまったため、下顎の歯のない部分の上顎の歯が下りてくるのをふせぐため、矯正期間は終了したものの、器具自体はずっとつけっぱなしだったのだ。
6月にインプラントの土台を埋める手術をし、来週インプラントの土台に歯冠をつける器具をつける二次手術を受けるので、下顎はプレートごと器具がはずされた。
インプラントの手術を受ける前に、3D-CTスキャンをとるために一度針金をはずしたときもそうだったのだが、2年半も口の中に入っていて唇に常にあたっていたものがなくなると、なんとなく心もとない気分だった。
今回、プレートごとはずされ、2年半ぶりに自分の歯をまともに見た感じは、なんだかあまりにもきれいにそろっていて、入れ歯を見ている気分。
そして、いつも唇にあたっていたものがそっくりなくなっているのが、スキャンを受けたときにも増して、なんとも心もとない気分なのだ。
しかし、食事をしてみると「ああ、まともな食事ってこんな感じだった」と感動する。
いつも食べ物を噛んでも、歯と唇の間に入った食べ物が、針金がストッパーになって口の中に戻ってこず、常に唇と歯の間に食べ物がはさまってしまうのが、なんの違和感もなく口に戻ってきてくれる。
なまじ、上顎の針金がまだ健在なので、その差がありありと口の中で比較されて、「やっとここまできたのね」としみじみしてしまう。
正直、成人矯正を最後までやりとげられるのか、最初は自信がなかった。針金で歯がぎしぎし痛みを伴って音をたてて、普通にしていてもうずうずと歯が痛く、食事をするのが苦痛でしかたがなかった。
矯正経験者の中には、あまりの痛さに途中でリタイヤしたという話も聞いた。
本当に、最初は最後までやり遂げる自信がなかったのだ。
しかし、いつのまにか痛みにもなれてしまった。最後の方では針金できつくしめられても、さほど痛みも感じることはなく、ただぎしぎしと歯が移動しているのを感じるだけにまでなった。
口の中に針金が入っているのが当たり前になっていて、食後の歯磨きが常習化されたのも収穫のひとつ。
インプラントの歯冠が入れば、上の器具もとることができる。そして、やっとリテーナーの期間に入れば、少なくとも食事のときには快適に物を噛むことができるのだ。
やっとここまできたことに、今日はちょっと感動したのだった。
◇インプラントの手術をする ― 2008年06月09日 00時44分05秒
歯列矯正を始めて早2年3ヶ月。遅れに遅れていたインプラントの手術を先日受けた。
基はといえば、インプラントの手術を受けるための歯列矯正だったわけだが、インプラントの手術が遅れた理由としては、インプラントを入れる予定の奥の歯が予定よりも前に出てこず、最終的にインプラントを入れるのが一本になるのか二本になるのかがはっきりしなかったからだ。
私の場合、下顎左の第一小臼歯(5番)が生まれつきなく、その後第一大臼歯(6番)と第二大臼歯(7番)を虫歯のため欠損していた。左の下奥歯は、親知らずである第三大臼歯だけがぽつんと離れ小島のように存在していたのである。第三大臼歯をできるだけ前に出して、一本だけインプラントを入れる予定だったのが、歯がなかった期間があまりにも長かったため(第一大臼歯で17年ほどか?)、そこの骨がなくなってしまっているのが原因だった。
普通の人であれば、そこそこの骨の幅でカバーできたらしいのだが、私の場合人よりずっと歯の骨が細く、やわらかいらしい。歯の骨がやわらかいのは、歯列矯正では役にたった。同じ年代の人よりずっと歯の動きがよかったのである。しかし、インプラントを入れるときにはこれがネックになってしまった。
一番奥の第三大臼歯も、これ以上前に出せばいずれぬけてしまうだろうというぎりぎりまで前に出したが、結局インプラントは2本入れることになったのだ。
当初は、手術を二回に分けて、最初は一本インプラントの柱を入れると同時に骨がなくなっている部分に骨を造骨する種を仕込んで、三ヵ月後に造骨したところにもう一本の柱を入れるという手術をするという説明を受けた。しかし、造骨してももともと骨がやわらかいところに、造骨した骨がもつかどうかの強度の問題も大きく、柱の径と長さを小さなものにして手術を一度にするという選択が最終的にはとられたのだ。
いろいろ説明はされたが、結局は歯科医の決定したことに異を唱える理由もなく、とにかくさっさとこの恐ろしい手術を終わらせてくれることが、怖がりで痛がりで17年前に日本大学歯学部にて「デンタルフォビア(歯科恐怖症)」のレッテルを貼られた私にできることだったのだった。
インプラントの手術自体は1時間弱で終了したのだが、私には数時間に感じられた。その日私は風邪気味で、緊張も加わってかくしゃみが止まらず、手術中にくしゃみと鼻水がたれてきたらどうしようかという不安でいっぱいだった。
最初何度かに分けて局部に麻酔が注入され、下顎のほぼ半分の神経が麻痺したところで手術開始。手術には担当歯科医と口腔外科の医師が立ち会った。
顔に穴の開いたプラスチックの覆いをかぶせられ、数分でなんだか一番奥の歯をごりごりとけずっている様子(あとで気づいたが、これは歯をけずっていたのではなく、すでに切開されて骨がけずられていたらしい)。そのうちドリルでごりごりされて、なんだか細い棒のようなものを入れられた感覚があり、二度目は「硬いなあ」という歯科医の言葉と共に、「ちょっとがんがんするぞ」と言われてなんだかとんかちのようなものでがつんがつんと打ち込まれ、その後「ばっちし」という声と共に口に糸がはっていくのを感じて、「ああ、縫合しているのか」という安堵感があったのだった。
縫合しているとき、麻酔の境の唇の真ん中と歯茎の真ん中がつる感覚があったが、完全に縫合されてしまうとそれもなくなった。
手術中に痛みはほとんどなく、たまに顎の奥の方がじんと痛くなるような気がしたくらいだった。
その間、くしゃみは二回、鼻水をふいたのは5回ほどあったが、医師が別な作業中にそれらを行えたので大事には至らなかった。
しかし、家に戻って鏡を見ると見事なこぶとりおばさんである。局部はずっと冷やしているようにいわれたので、強冷のひえピタを購入して車を運転して家に戻ったのだが、その夜は体調が悪かったせいもあり喉の腫れ、鼻づまり、発熱に見舞われた。そのどれもが風邪のせいなのか手術のせいなのかはわからないが、夜中に鼻がつまり息が止まって初めて目が覚めるというのが何度となく繰り返された。喉が腫れているのと熱があるのとで口でも息ができなかったらしいのだ。
痛みが強くなりそうだったので、途中で痛み止めを一度だけ使用し、結局三日間熱で寝込んでしまった。おかげで一週間も早く生理もきてしまい、体調は最悪を通り越していたが、つらいのが一度にきてよかったかもとも後で思ったりする。
歯列矯正の医師とインプラントの医師は別々で、お互い情報交換をしながらの治療であったのだが、歯列矯正に関してはそのどちらの医師もが「よくここまできれいに動いたなあ」と感動してくれるほどきれいに動いているらしい。それまでは自分で物を噛んでいるつもりでも、まったく噛み合わせが悪かったらしいのだ。これでは虫歯も多いし、消化器系にも影響がでてくる。虫歯の影響で糖尿などにもなるというデータも最近あるようで、糖尿家系の私の家系から考えるとできることを今しておくののが最善であるようにも思えたので選択したインプラントだった。それなりに値段も高いしリスクもあるのも承知だったが、だったらまだ丈夫なうちに歯をきちんとしておくのも大切だと思ったのが2年前。自分でもよくがんばったと思う。
歯列矯正の器具はインプラントが完全に入るまでとることができないので(上の歯が下に下がってくるため)、今年の暮れまではもう少しの我慢だが、来年の正月には針金がなくきれいな歯並びで迎えることができそうで楽しみである。
基はといえば、インプラントの手術を受けるための歯列矯正だったわけだが、インプラントの手術が遅れた理由としては、インプラントを入れる予定の奥の歯が予定よりも前に出てこず、最終的にインプラントを入れるのが一本になるのか二本になるのかがはっきりしなかったからだ。
私の場合、下顎左の第一小臼歯(5番)が生まれつきなく、その後第一大臼歯(6番)と第二大臼歯(7番)を虫歯のため欠損していた。左の下奥歯は、親知らずである第三大臼歯だけがぽつんと離れ小島のように存在していたのである。第三大臼歯をできるだけ前に出して、一本だけインプラントを入れる予定だったのが、歯がなかった期間があまりにも長かったため(第一大臼歯で17年ほどか?)、そこの骨がなくなってしまっているのが原因だった。
普通の人であれば、そこそこの骨の幅でカバーできたらしいのだが、私の場合人よりずっと歯の骨が細く、やわらかいらしい。歯の骨がやわらかいのは、歯列矯正では役にたった。同じ年代の人よりずっと歯の動きがよかったのである。しかし、インプラントを入れるときにはこれがネックになってしまった。
一番奥の第三大臼歯も、これ以上前に出せばいずれぬけてしまうだろうというぎりぎりまで前に出したが、結局インプラントは2本入れることになったのだ。
当初は、手術を二回に分けて、最初は一本インプラントの柱を入れると同時に骨がなくなっている部分に骨を造骨する種を仕込んで、三ヵ月後に造骨したところにもう一本の柱を入れるという手術をするという説明を受けた。しかし、造骨してももともと骨がやわらかいところに、造骨した骨がもつかどうかの強度の問題も大きく、柱の径と長さを小さなものにして手術を一度にするという選択が最終的にはとられたのだ。
いろいろ説明はされたが、結局は歯科医の決定したことに異を唱える理由もなく、とにかくさっさとこの恐ろしい手術を終わらせてくれることが、怖がりで痛がりで17年前に日本大学歯学部にて「デンタルフォビア(歯科恐怖症)」のレッテルを貼られた私にできることだったのだった。
インプラントの手術自体は1時間弱で終了したのだが、私には数時間に感じられた。その日私は風邪気味で、緊張も加わってかくしゃみが止まらず、手術中にくしゃみと鼻水がたれてきたらどうしようかという不安でいっぱいだった。
最初何度かに分けて局部に麻酔が注入され、下顎のほぼ半分の神経が麻痺したところで手術開始。手術には担当歯科医と口腔外科の医師が立ち会った。
顔に穴の開いたプラスチックの覆いをかぶせられ、数分でなんだか一番奥の歯をごりごりとけずっている様子(あとで気づいたが、これは歯をけずっていたのではなく、すでに切開されて骨がけずられていたらしい)。そのうちドリルでごりごりされて、なんだか細い棒のようなものを入れられた感覚があり、二度目は「硬いなあ」という歯科医の言葉と共に、「ちょっとがんがんするぞ」と言われてなんだかとんかちのようなものでがつんがつんと打ち込まれ、その後「ばっちし」という声と共に口に糸がはっていくのを感じて、「ああ、縫合しているのか」という安堵感があったのだった。
縫合しているとき、麻酔の境の唇の真ん中と歯茎の真ん中がつる感覚があったが、完全に縫合されてしまうとそれもなくなった。
手術中に痛みはほとんどなく、たまに顎の奥の方がじんと痛くなるような気がしたくらいだった。
その間、くしゃみは二回、鼻水をふいたのは5回ほどあったが、医師が別な作業中にそれらを行えたので大事には至らなかった。
しかし、家に戻って鏡を見ると見事なこぶとりおばさんである。局部はずっと冷やしているようにいわれたので、強冷のひえピタを購入して車を運転して家に戻ったのだが、その夜は体調が悪かったせいもあり喉の腫れ、鼻づまり、発熱に見舞われた。そのどれもが風邪のせいなのか手術のせいなのかはわからないが、夜中に鼻がつまり息が止まって初めて目が覚めるというのが何度となく繰り返された。喉が腫れているのと熱があるのとで口でも息ができなかったらしいのだ。
痛みが強くなりそうだったので、途中で痛み止めを一度だけ使用し、結局三日間熱で寝込んでしまった。おかげで一週間も早く生理もきてしまい、体調は最悪を通り越していたが、つらいのが一度にきてよかったかもとも後で思ったりする。
歯列矯正の医師とインプラントの医師は別々で、お互い情報交換をしながらの治療であったのだが、歯列矯正に関してはそのどちらの医師もが「よくここまできれいに動いたなあ」と感動してくれるほどきれいに動いているらしい。それまでは自分で物を噛んでいるつもりでも、まったく噛み合わせが悪かったらしいのだ。これでは虫歯も多いし、消化器系にも影響がでてくる。虫歯の影響で糖尿などにもなるというデータも最近あるようで、糖尿家系の私の家系から考えるとできることを今しておくののが最善であるようにも思えたので選択したインプラントだった。それなりに値段も高いしリスクもあるのも承知だったが、だったらまだ丈夫なうちに歯をきちんとしておくのも大切だと思ったのが2年前。自分でもよくがんばったと思う。
歯列矯正の器具はインプラントが完全に入るまでとることができないので(上の歯が下に下がってくるため)、今年の暮れまではもう少しの我慢だが、来年の正月には針金がなくきれいな歯並びで迎えることができそうで楽しみである。
◇歯列矯正用ヘッドギア ― 2007年10月20日 02時36分32秒
ヘッドギア装着時の私。はずかしいのでぼかして白黒にしてみました(T_T)。
6月の歯列矯正の診察の日から、歯列矯正用のヘッドギアをつけるよう医師に言われた。一日8時間以上装着を「矯正が終るまで毎日ね」と涼しい顔で言い渡され、「ああ、とうとうこの日がやってきたか」と思った。矯正前の最初の説明のときに、少し出っ歯気味の前歯を後にさげるために、ヘッドギアの装着をすることになると言われていたのだ。歯科衛生士のお姉さんが、「寝ているときにつけていると楽ですよ」とアドバイスをしてくれる。
せめてトルコに行く前じゃなくてよかったと思う。飛行機の機内で行き帰りそれぞれ一泊づつするわけで、飛行機の中でヘッドギアをつけて寝ているのを知らない人が見たら、大変怖いだろうと思う。
ヘッドギアは合皮のバンドが頭頂と後頭部に十字にホッチキスで固定されており、耳のあたりにプラスチックの板がつけられている。このプラスチックの板に太い輪ゴムをつけるようになっている。奥歯に装着されている筒状の金具にステンレス製の器具を装着し、口の前に出た器具の端にヘッドギアにつけられた輪ゴムをつけて、金具ごと引っ張る仕組みだ。
口の前には常に金具がありまるで牙がでているかのようなので、水を飲むこともできない。耳のあたりには黒いプラスチックがあるので電話をするのも難しい。おのずと寝ているときに装着するしかない。
しかし、バンドを固定しているホッチキスのはしっこが枕の繊維に引っかかって、寝ているときに首が固定されて目が覚めてしまう。また、私は横を向いて寝る癖があるのだが、口の前の金具が枕に押されて余計な負荷がかかり、起きると下にして寝ていたほうの奥歯がしくしくと痛かったりする。「本当にこんなんでいいのだろうか」と疑問にさえ思っていた。
歯科医師にこのことを相談すると、「みんなやっているから大丈夫」と太鼓判を押してくれる。矯正は来年3月までだから、あと9ヶ月もこんな毎日なのかと思うと、うんざりしてしまう。
これだけならいいのだが、歯の金具に直接ゴムを装着するのもあるので、これも大変面倒くさいのだ。
おかげで毎日眠りが浅く、ちょっとしたことで目が覚めてしまう。たまにさぼって眠る日は、本当にぐっすり眠ることができるのだが、心のどこかで「ああ、一日さぼっちゃったなあ」という罪悪感を感じてしまう。
しかし、今日歯医者に行ったところ「移動もスムーズだから、ヘッドギアは来月まででいいよ」と言われた。目の前がぱーっと明るくなり、思わず「やったー」と叫んでしまった。このうっとおしいヘッドギアがなくなるだけで、やっとぐっすり眠ることができるというものだ。
奥歯の細かい隙間も今月いっぱいで詰まる予定なので、今月はできるだけさぼらないでヘッドギアをつけてがんばろうと思う。
6月の歯列矯正の診察の日から、歯列矯正用のヘッドギアをつけるよう医師に言われた。一日8時間以上装着を「矯正が終るまで毎日ね」と涼しい顔で言い渡され、「ああ、とうとうこの日がやってきたか」と思った。矯正前の最初の説明のときに、少し出っ歯気味の前歯を後にさげるために、ヘッドギアの装着をすることになると言われていたのだ。歯科衛生士のお姉さんが、「寝ているときにつけていると楽ですよ」とアドバイスをしてくれる。
せめてトルコに行く前じゃなくてよかったと思う。飛行機の機内で行き帰りそれぞれ一泊づつするわけで、飛行機の中でヘッドギアをつけて寝ているのを知らない人が見たら、大変怖いだろうと思う。
ヘッドギアは合皮のバンドが頭頂と後頭部に十字にホッチキスで固定されており、耳のあたりにプラスチックの板がつけられている。このプラスチックの板に太い輪ゴムをつけるようになっている。奥歯に装着されている筒状の金具にステンレス製の器具を装着し、口の前に出た器具の端にヘッドギアにつけられた輪ゴムをつけて、金具ごと引っ張る仕組みだ。
口の前には常に金具がありまるで牙がでているかのようなので、水を飲むこともできない。耳のあたりには黒いプラスチックがあるので電話をするのも難しい。おのずと寝ているときに装着するしかない。
しかし、バンドを固定しているホッチキスのはしっこが枕の繊維に引っかかって、寝ているときに首が固定されて目が覚めてしまう。また、私は横を向いて寝る癖があるのだが、口の前の金具が枕に押されて余計な負荷がかかり、起きると下にして寝ていたほうの奥歯がしくしくと痛かったりする。「本当にこんなんでいいのだろうか」と疑問にさえ思っていた。
歯科医師にこのことを相談すると、「みんなやっているから大丈夫」と太鼓判を押してくれる。矯正は来年3月までだから、あと9ヶ月もこんな毎日なのかと思うと、うんざりしてしまう。
これだけならいいのだが、歯の金具に直接ゴムを装着するのもあるので、これも大変面倒くさいのだ。
おかげで毎日眠りが浅く、ちょっとしたことで目が覚めてしまう。たまにさぼって眠る日は、本当にぐっすり眠ることができるのだが、心のどこかで「ああ、一日さぼっちゃったなあ」という罪悪感を感じてしまう。
しかし、今日歯医者に行ったところ「移動もスムーズだから、ヘッドギアは来月まででいいよ」と言われた。目の前がぱーっと明るくなり、思わず「やったー」と叫んでしまった。このうっとおしいヘッドギアがなくなるだけで、やっとぐっすり眠ることができるというものだ。
奥歯の細かい隙間も今月いっぱいで詰まる予定なので、今月はできるだけさぼらないでヘッドギアをつけてがんばろうと思う。
◇歯列矯正一周年 ― 2007年03月28日 04時40分33秒
上が歯列矯正初日の写真。下が一年後。
はずかしいので白黒にしました。
歯列矯正をして1年が過ぎた。
思えば、一昨年の年末に市から歯科検診の案内が届き、それまでできるだけ避けて通ってきた歯医者に行くことにしたのだ。
私は歯医者が嫌いだ。十数年前に大学の歯学部で「デンタルフォビア」であるという診断をされてから、歯医者が怖くてたまらなかったのだ。
それが何故、歯科検診の案内で歯医者に足を運ぼうと思ったのかというと、歯医者が嫌いなくせに歯の健康に注意をしてこなかったため、あちこち抜歯をするはめになり(ぎりぎりまで歯医者に行かないので)、左の下の奥歯を三本、右の下の小臼歯一本、右の上の小臼歯一本を失っていた。左はほとんど歯茎で物を噛んでいたのだ。前歯が健在なので見た目にはなんでもないが、歯の疾患が内臓の健康にも関わってくるという話を聞いて、そろそろ腹をくくらねばと思ったのである。
検診の結果幸い虫歯もなく、歯茎もいたって健康とのことだった。
左の奥歯がほとんどないことと、らんぐい歯が二箇所あることを相談すると、部分入れ歯かインプラント、歯列矯正しか方法がないとのこと。
当初、インプラントを検討して市内にあるインプラントの歯科医に行くと、これはインプラント入れるよりは歯科矯正したほうがいいと言われた。インプラントを入れても歯科矯正をしても、値段的にはたいして変わらないとのことだった。
矯正器具を入れた当初は、歯一本一本につけられている金属板の角があたり、口の中が口内炎で大変だった。一ヶ月に一度針金をとりかえに行くが、最初は取り替えた当初から次に行く日までずっと歯がうずうずしていて、まともに物が噛めない状況だった。ほとんど丸呑みに近い状態の食生活をしていたおかげで、胃痙攣を何度も起こし救急車のお世話にもなった。
それでも、半年がすぎる頃には針金をとりかえて一週間もすれば慣れてしまい、ある程度物も噛めるようになった。
先日、針金をとりかえに行くと「ずいぶん硬いものを食べているんだね」と医師にいわれるまでにもなった。
1年前と比べて、上の歯は明らかに歯の位置が違う。らんぐい歯も内側に傾いていた歯も綺麗になって、あとは歯の位置を微妙に調整し、ちょっと出っ歯気味だった前歯をひっこめればOKという感じである。
下の歯は歯のない部分が大きすぎて、まだだいぶ調整が必要だが、あと1年我慢すれば針金がとれるのだ。
歯の健康も、歯列矯正をする前から比べるとずっと気をつけるようになった。食事をすると針金全てに食べ物がひっかかるので、食事の後は笑うこともしゃべることもできない。歯ブラシをいつも持参し、忘れたときはコンビニで購入してまで歯磨きをするようになった。
家にいるときは、4種類の歯ブラシを駆使する。二列の歯ブラシと、4列で真中の2列が短くなっているものと、歯間ブラシのSSと、普通のブラシである。
最初は、2列のブラシで針金を中心とした歯の上下を磨く、その次に4列のブラシで金属部分を磨く。普通の歯ブラシで奥歯や歯の裏を磨き、最後に歯間ブラシで歯の間と針金の間を磨く。口を軽くすすいでジェット水流でたべかすを除去し、歯茎のマッサージをして終了。
水流の器具は別に使わなくてもいいのだが、これだけやっても水流をすると歯の奥のほうにたまっている食べかすが出てくるのだ。
歯磨き粉は歯についている金属板の接着剤がはがれやすくなるので、使用しなくなった。逆にたまにすっきりしたくて使用すると、かえって口の中が気持ち悪くなる。私は喫煙者なので、歯磨き粉を使わなくなると、歯にヤニがつくのがはっきりわかる。歯磨き粉をつけるのとつけないのとではやっぱりヤニの落ち方は雲泥の差なので、二ヶ月に一度歯のクリーニングをやってもらう。塩の粒子を歯に噴霧して削り取る方式なので、やってもらった後は歯がすっきりする。歯石もとって綺麗になる。定期的に歯医者に通うので、歯医者もあまり怖くなくなった。
長いようで短かったこの1年。最初は本当に動くのだろうかと不安だったが、実際に歯がきちんと並んでいるのを感じると大変嬉しい。あと1年があっという間にすぎますように。
はずかしいので白黒にしました。
歯列矯正をして1年が過ぎた。
思えば、一昨年の年末に市から歯科検診の案内が届き、それまでできるだけ避けて通ってきた歯医者に行くことにしたのだ。
私は歯医者が嫌いだ。十数年前に大学の歯学部で「デンタルフォビア」であるという診断をされてから、歯医者が怖くてたまらなかったのだ。
それが何故、歯科検診の案内で歯医者に足を運ぼうと思ったのかというと、歯医者が嫌いなくせに歯の健康に注意をしてこなかったため、あちこち抜歯をするはめになり(ぎりぎりまで歯医者に行かないので)、左の下の奥歯を三本、右の下の小臼歯一本、右の上の小臼歯一本を失っていた。左はほとんど歯茎で物を噛んでいたのだ。前歯が健在なので見た目にはなんでもないが、歯の疾患が内臓の健康にも関わってくるという話を聞いて、そろそろ腹をくくらねばと思ったのである。
検診の結果幸い虫歯もなく、歯茎もいたって健康とのことだった。
左の奥歯がほとんどないことと、らんぐい歯が二箇所あることを相談すると、部分入れ歯かインプラント、歯列矯正しか方法がないとのこと。
当初、インプラントを検討して市内にあるインプラントの歯科医に行くと、これはインプラント入れるよりは歯科矯正したほうがいいと言われた。インプラントを入れても歯科矯正をしても、値段的にはたいして変わらないとのことだった。
矯正器具を入れた当初は、歯一本一本につけられている金属板の角があたり、口の中が口内炎で大変だった。一ヶ月に一度針金をとりかえに行くが、最初は取り替えた当初から次に行く日までずっと歯がうずうずしていて、まともに物が噛めない状況だった。ほとんど丸呑みに近い状態の食生活をしていたおかげで、胃痙攣を何度も起こし救急車のお世話にもなった。
それでも、半年がすぎる頃には針金をとりかえて一週間もすれば慣れてしまい、ある程度物も噛めるようになった。
先日、針金をとりかえに行くと「ずいぶん硬いものを食べているんだね」と医師にいわれるまでにもなった。
1年前と比べて、上の歯は明らかに歯の位置が違う。らんぐい歯も内側に傾いていた歯も綺麗になって、あとは歯の位置を微妙に調整し、ちょっと出っ歯気味だった前歯をひっこめればOKという感じである。
下の歯は歯のない部分が大きすぎて、まだだいぶ調整が必要だが、あと1年我慢すれば針金がとれるのだ。
歯の健康も、歯列矯正をする前から比べるとずっと気をつけるようになった。食事をすると針金全てに食べ物がひっかかるので、食事の後は笑うこともしゃべることもできない。歯ブラシをいつも持参し、忘れたときはコンビニで購入してまで歯磨きをするようになった。
家にいるときは、4種類の歯ブラシを駆使する。二列の歯ブラシと、4列で真中の2列が短くなっているものと、歯間ブラシのSSと、普通のブラシである。
最初は、2列のブラシで針金を中心とした歯の上下を磨く、その次に4列のブラシで金属部分を磨く。普通の歯ブラシで奥歯や歯の裏を磨き、最後に歯間ブラシで歯の間と針金の間を磨く。口を軽くすすいでジェット水流でたべかすを除去し、歯茎のマッサージをして終了。
水流の器具は別に使わなくてもいいのだが、これだけやっても水流をすると歯の奥のほうにたまっている食べかすが出てくるのだ。
歯磨き粉は歯についている金属板の接着剤がはがれやすくなるので、使用しなくなった。逆にたまにすっきりしたくて使用すると、かえって口の中が気持ち悪くなる。私は喫煙者なので、歯磨き粉を使わなくなると、歯にヤニがつくのがはっきりわかる。歯磨き粉をつけるのとつけないのとではやっぱりヤニの落ち方は雲泥の差なので、二ヶ月に一度歯のクリーニングをやってもらう。塩の粒子を歯に噴霧して削り取る方式なので、やってもらった後は歯がすっきりする。歯石もとって綺麗になる。定期的に歯医者に通うので、歯医者もあまり怖くなくなった。
長いようで短かったこの1年。最初は本当に動くのだろうかと不安だったが、実際に歯がきちんと並んでいるのを感じると大変嬉しい。あと1年があっという間にすぎますように。
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