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◇ただいま禁煙中2008年12月11日 05時35分26秒

今月に入って、タバコを辞めた。

以前から気管支がイガイガして、季節の変わり目に風邪でもないのに咳こむことが多いのだが、今年は11月からずっと咳が続いているのだ。
咳こんでいるところにタバコを吸うと、喉の奥が更にイガイガする。しかし、この喉の違和感が更にタバコを吸わないでいられないようにしている。そして、また咳が止まらないという悪循環…。
あまりに咳がひどく、呼吸困難になってもどしてしまったことも、一度や二度ではない。

上京して最初の就職先は禁煙教室のインストラクター補佐という仕事をしていたのだが、それでもこれまで禁煙しようと今まで思わなかった。
喫煙歴は24年になる。
最初は父のセブンスターを興味本位で。喫煙が常習化した頃はお金がなかったので、当時一箱180円だったハイライトが定番となり、たまにメンソールが吸いたくなるとセーラムライトを吸うといった感じだった。
20代の頃はハイライトを一日3箱は吸っていた。当時は、会社の中で分煙なんてなかった時代だったので、かなりのチェーンスモーカーだった。
ここ十数年はセーラムライトを一日一箱くらいのペースで吸っていた。

しかし、オフィスでの禁煙が一般化されてくると、他所の事務所などに派遣されて行くようなときは不思議とパソコンの前でタバコを吸いたいとは思わない。
タバコを吸ってはいけない場所でタバコが我慢できないことはないし、歩きタバコするほど飢餓感もない。一週間くらいは吸わなくても平気だったので、それほど依存度は大きくないように思っていたのだが、自宅で一人仕事をするようになると、その喫煙量はおのずと増えてくる。
日常生活の中ではパソコンの前でのみタバコの欲求を感じ、自宅のパソコンの前に座ると条件反射のようにタバコを吸ってしまう。

旦那と私の二人暮らしの中で、実は旦那はタバコを吸わない。タバコを吸うのは私だけである。
結婚したときに特に何も言われなかったので、しばらく気にせずにいたのだが、10年くらい前から禁煙するようしつこく言われてきた。
しかし、これまで住んでいた家では、タバコを吸ってもそれほど臭いは気にならなかった。仕事部屋以外でタバコを吸うことはしないようにしてはいたが、仕事部屋自体の臭いも気にならなかったのだ。
しかし、今住んでいる家は空気の循環が玄関に向かっているらしく、玄関寄りにある仕事部屋でタバコを吸うと、その臭いが玄関にも蔓延して、外から帰宅したときに非常に不愉快な気持ちになる。

私は実は、喫煙者のくせに他人のタバコの煙は我慢ができない。
以前はそうでもなかったが、ここ十数年前から私の周囲にタバコを吸わない人が大多数になってきた。喫煙者だったのを禁煙したという人もいたが、ほとんどが非喫煙者だ。特に、外国人の友人が多かったつくば時代では、レストラン自体が分煙していなくても同じテーブルで喫煙するのが躊躇される機会が多くなってきたのだ。
タバコを吸うには、一度席を離れてタバコを吸うことになるのだが、話が盛り上がっているところで中座してタバコを吸いに行くというのも無粋である。また、旦那もタバコは吸わないので、おのずと外出時にタバコを吸える時間も限られてくる。
そのうち、どうせ吸わないからと、外出するときにタバコを持ち歩くことを辞めてしまった。
当然のように旦那と二人で食事に行くときでも、必ず禁煙席に座るようになったのだが、最初は自分が吸えないのに知らない人に平気ですぱすぱ隣でやられるのが嫌だったのが、そのうちタバコの臭いのする中で食事をすること自体が耐えられなくなってきた。
喫煙者でありながら食事中は嫌煙者と化し、禁煙席のないレストランには入らなくなり、どうしても分煙されていないレストランに入るときは、隣に喫煙者がこないよう店の人にお願いするまでになった。

そこまで(他人の)タバコの臭いが嫌いなくせに、今まで禁煙をしようとしなかったのには理由(言い訳)がある。
ひとつは、亡くなったタバコ好きの友達と、生前「何があっても禁煙しない」と冗談で約束したこと。
もうひとつは、タバコを吸うと何故かお通じがくるので、腸閉塞を起こしやすい体質の私はタバコを辞めることで便秘になることが怖かった。私は太っているわりには、便秘をしたことがないのだ。
入院したり、風邪をひいて寝込んだり、旅行に行ったりしたときには、一週間くらいタバコを吸わないですごすことは平気だったりする。
外にいるときはタバコを持ち歩くこともしないので、私を喫煙者であると知っている人も少なかったりする。
タバコを吸えない状況は私にとってはそれほど辛いものではないようにも思えていたが、下手に禁煙教室のインストラクターなどしていたせいで、禁煙したときの飢餓感などの知識だけはしっかり覚えており、それ自体もちょっと怖かったりしていたのだ。

しかしもう、長く続くひどい咳と、自分が吐き出した臭いが染み付いた部屋に耐えられない。
誰に言われても禁煙する気はおきなかったが、もう自分をだませないほどタバコの臭いに嫌悪感を抱いていることを自覚した。
同じ喫煙者でありながらマナーを守らない人にもうんざりするし、喫煙者であるということでそういう人たちの仲間であるという自分にも嫌悪感を感じる。
うちの旦那はいままでこんな悪臭の中で耐えてきたのだと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいにもなる。
便秘は別な方法で解消することもできるが、タバコの影響は他に転嫁してやりすごすことができなところまで、私の身体に危険信号送っているのだろう。
友人が亡くなって20年以上経つ。彼女が生きていたらこの社会状況とこの年齢で、私がこのような状況にいることを知ってても20年以上昔の約束を持ち出してくるようこともしないだろう。
「申し訳ないが約束は反故にさせてもらうよ」と、22回目の命日の朝に宣言したのは、タバコを口にしなくなってちょうど10日目だった。

ちょうどカートンで購入したタバコが11月いっぱいで切れるのと、12月~1月は外食したり旦那と二人で過ごす時間が多いため、良い機会だと思った。
禁煙中の飢餓感を抑えるためニコチンパッチなどを併用しようかとも思ったが、まずは飢餓感がでるまで普通に生活することにした。
禁煙して10日経つが、最初のニコチン切れの大きな飢餓感が訪れるという3日~一週間は予想通り辛いとは思わなかった。最も辛いのは、身体の中からタールが切れるタイミングだと、インストラクター時代に教わっている。禁煙して30日くらいで起こるこの時に、挫折する人が一番多いとも聞いた(20年前のデータだが)。
果たしてまるでメリットのない(と今は思うことにしている)喫煙生活に、私はすんなりさよならできるのだろうか。
タバコを吸えない身体の辛さはないものの、パソコンの前に座るとついタバコの箱を探してしまう自分に気づく。もう目と手が癖になっているのだ。

その前に、タバコで黄色く染まって臭い仕事部屋の壁を、年内にきれいに拭いてさっぱりさせないと。

コメント

_ kaeru ― 2008年12月28日 01時45分50秒

その後調子はどうですか?
昔、ゴロワーズやジタンを吸っていた頃に咳が続いて病院に行ったら気管支炎になっていたことがあります。
禁煙が続いていれば大丈夫だとは思いますが、まだ咳が出るようであれば診療を受けることをお薦めします。
しかし、わがままな喫煙者だったのねー。笑える。
そのまま止めてしまったらよろし。
Mちゃんも笑ってるよ。きっと。
こちら北海道ではまだまだ吸える場所があるけれどそちらはそうではないしこれを機にやめられるといいね。
私は意地汚くまだまだ喫煙しております。
悪あがきのようにタバコはアメスピに変えましたけどね(^^)

_ makura ― 2009年01月04日 01時44分18秒

ついに、禁煙生活一ヶ月経ちました。禁煙パッチや禁煙ガムなしで一ヶ月。
20日目前後がちょっと辛かったけど、それほどの飢餓感もなくすごしていますし、喫煙者が近くにいてもいらいらすることもあまりないです。
このまま半年~一年過ごせれば完璧かな。来年のお正月には笑っていられますように。

年末は大掃除に忙しさに喫煙していたことなどすっかり忘れていましたが、忘れさせてくれない壁紙の黄色いヤニ色は、完全にはとれませんでした。でも、マイクロファイバーのぞうきんでふいただけでもかなりすっきり。隣接する廊下や廊下を挟んだ向かいの部屋の壁まで黄色くなっていたので、ちょっとショックでした。
部屋のすみのあちこちからタバコの臭いがしていたのも、かなりショックでした。

咳の方も、すっきりなくなったとはいえないまでも相当楽です。
病院には数年前からずいぶん行ったけど、今は「喫煙者は禁煙してから来てください」といわれるのよね。要するに、喫煙者が咳が出るのは自業自得ということらしい。禁煙して咳が楽になったところを見ると、それもうなづけるというものかも。まだ喉の奥の方に違和感はあるものの、前とは雲泥の差です。
喫煙者でも診てくれるお医者は、百日咳、成人喘息といろいろな病名を私につけて投薬してくれたけど、どれも決定的には治りませんでしたので、完全に禁煙できたらもう一度病院行ってみようと思っています。

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