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◇稚内観光協会のハッピーゴマちゃん2006年09月13日 03時03分44秒

ハッピーゴマちゃん。
マトリョーシカとストラップ。



つい最近のニュースで、キューピーから出ている「かけるパスタソースたらこ」のCMに出てくる「たらこキユーピー」が人気である、と書かれているのをちらほら見かける。世の中どうやらキグルミブームらしい。たらこキューピーのCMソングは、オリコンで2位になっているらしい。

あちこちの観光地では、数年前からお土産物屋でご当地キャラのキグルミを着たキューピーやキティちゃんなんかも見かけたりする。
北海道の阿寒湖だったら、まりもをかぶったキユーピーなんかもいたりする。
ちょっとほしいと思ったりすることもあるが、絶対に使うことはないだろうと思うので今までこの手のものを購入したことはない。


稚内商工会議所「ハッピーゴマちゃん」
稚内商工会議所のハッピーゴマちゃんストラップ
ハッピーゴマちゃんのロシア製のニセモノ
ロシア製“ニセモノ”ハッピーゴマちゃんマトリョーシカ
「稚内へようこそ」とロシア語で書いてある。
ロシア製マトリョーシカの裏。
ロシア語で「稚内へようこそ」と書いてある。
今回、法事で稚内に三年ぶりに行ったのだが、稚内では冬期の観光客獲得のために「ハッピーゴマちゃん」なるキャラクターを作成したらしい。
色は黄色と青とオレンジの三色。冬に稚内沿岸に姿を見せるアザラシが、ロシアとの国境の町でもある稚内のお土産物屋に必ずある、ロシアのこけし人形マトリョーシカのキグルミを着ている。そして、それぞれが大沼の白鳥、ゴマフアザラシ、稚内沿岸で見られるフウセンウオを持っているのだ。写真では見えないが、ちゃんとしっぽもついている。足の裏にはひらがなで「わっかない」と書かれている。

稚内市内でも、一部のホテルでしか販売していないらしく、市内のお土産物屋でも置いてある店はまだ少なく少し残念だが、このキュートさに悩殺されてしまい即効で購入した。色が落ちるため使うつもりは今の所ないので、茶だんすの上にかざってある。

稚内観光協会HPのブログによると、このキャラクターのグループ名を公募してこの一月に「ハッピーゴマちゃん」に決定したとのことだ。

ストラップは稚内観光協会のものらしいが、フェリー乗り場から市場へ向かう途中の新しくできた「うろこ市」なるお土産物屋で、ハッピーゴマちゃんマトリョーシカを発見した。人形は3体で、一番大きいのにゴマフアザラシ、二番目に白鳥、三番目がフウセンウオなのかどうか不明な魚を抱いている。抱いているというよりは、「貼り付いている」といった方が正しいかもしれない。一番大きい人形の裏にはロシア語で「稚内へようそこ」と書かれている。

察するに、これはハッピーゴマちゃんを模して、サハリンかどこかで作られたものらしい。顔の造形もストラップから見ると少し雑な感じもする。私が買ったハッピーゴマちゃんマトリョーシカは、ちょっと困った顔をしているように見えるが、これはこれでかわいらしいので許すことにした。
それにしても、このマトリョーシカがロシア製のまがい物だとすると、一月にグループ名が決定したばかりなのに、すでにコピー商品がでているとは恐るべしハッピーゴマちゃん。

稚内は、数年前までは東京からの冬期の飛行機がなかったり、旭川から北では電車が通らずディーゼルエンジンの汽車しか走っていなかったせいもあり、札幌からも汽車で8時間もかかっていた。私が最初に行ったときは、千歳からYS機(プロペラ機)が飛んでいて、落ちるのではないかという恐怖の振動とともに稚内に降り立ったのを覚えている。

今では一年を通して東京からの飛行機も飛んでいるし、札幌からも特急が走るようになったので、昔からくらべると格段にアクセスしやすくはなっている。

夏場は利尻・礼文の自然や北海道最北端の温泉を目当てにした観光客でにぎわっているが、それでも冬期には観光客は激減してしまう。冬場は北海道の内陸よりは気温的には暖かいものの、北緯45℃の冬の気温は内地(本州)からは比べ物にならないものだし、稚内の冬の地吹雪は下手をすると目の前が見えなくなるので、土地の人でも閉口するのだ。

それでも、流氷着岸の最北端の土地だったり、冬には海岸にあざらしが来たり、空港近くの大沼ではたくさんの白鳥が土地の人の努力で飛来するようにもなった。
個人的には、流氷以前に港の海自体が凍り付いているのもなかなかの見物だと思ったりする。

冬のかんかんに凍った空気の中で見る夜空はそれはそれは綺麗だし、月夜の日はしんとした空気の中で雪がかちかちと凍る音だけが響いて、月の光が本当に凍りながら落ちてくるようにさえ感じる。
冬の晴れた日には小高い丘からサハリンが見えたりもする。夏よりは冬の方が島影がはっきりと見えるようにも思う。

坂の下に行く途中の展望台から見る利尻富士も、冬の夕焼けの中で見る島影は冬は空気が澄んでいるせいで、夏とは比べ物にならないほどはっきりと見える。

稚内に限らず、北海道は冬が一番美しいと思うのだ。

数年前には、市で助成金を出して東京発の「タラバガニ食べ放題と日本最北端の温泉ツアー 一泊二日29,800円」というツアーもあったりしたが、やはり春や夏のようなさわやかさにかけるためか、いまいち成果は上がっていないのではというのが地元の人の見方らしい。
確かに冬の稚内は、観光客の姿はほとんど見えず、老人とロシア人ばかりが町中を歩いているのだ。

春や夏の花の季節の稚内もすばらしいが、ハッピーゴマちゃんの町起こしで冬の稚内にももう少し観光客が来ればいいのにと思ったりする。


稚内観光協会

ハッピーゴマちゃんグループ名決定

たらこキューピーCM



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