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◇モニターが壊れた?2006年10月09日 12時25分13秒

長年愛用していた、SONY Multiscan E200というモニターが突然画面が暗くなるという現象を起こした。モニターの電源を入れなおしても改善はなく、パソコンを再起動すると復活する。
モニターが原因であれば、モニターの電源の入切で問題が解決したりするはずだが、パソコンの再起動で復活するとなると、問題はパソコンの方にあるのかもしれない。
私はMacintoshとWindowsの二つのパソコンに、一台のモニターを切り替え器を経由して使用しているので、もしかしたら切り替え器に問題があるのかもしれない。
いずれにしても、モニターが正常に動かないことは確かなのだ。

液晶モニターが一般化している昨今で、私は未だにトリニトロンのCRT(ブラウン管モニター)を使用している。
このモニターを購入した2000年当時も、当然液晶モニターの販売ははじまっていたのだが、液晶画面のぬわっとした質感があまり好きにはなれなかったし(これは今でも)、写真の編集などを行うことを考えると、当時の液晶はまだまだ色の再現性に不安が残るものだったので、CRTを購入したのだ。
もちろん、CRTとして考えても今使用しているモニターはそれほど性能が高いものではないのだが、当時販売していた液晶モニターよりははるかに色の再現性が高かったのだ。

購入して6年。思えばずいぶんとがんばってくれたものだ。仕事のほとんどはこのモニターで作成した。画面と印刷されたものの色の差が少ないのも気に入っている。
WEBの仕事が入ってきてからも、画面上の色の発色のよさも気に入っていたのだ。ただ、WEBの場合、自分のパソコンで満足した色を出しても、他で見ている人が同じ色を見ているとは限らないのが残念でならなかった。
CRTに限らず、色はWindowsよりもMacintoshの方が綺麗に出るように思うの(というか、絶対に綺麗だ)だが、Windowsの液晶画面で見ている人の画面を見たときに、こんなちゃちい画面でみんな見ているんだと愕然となったこともあった。

ただ、難点といえば電気代が液晶よりもかかることと、がたいが大きいので場所をとるということ。
物の多い我が家では、省スペース化は最大の課題であることを考えると、そろそろモニターも買い換えが必要なのかもしれないと、ボーナスが出るたびに思う。
それでも、パソコン屋の店頭にCRTモニターの姿を見なくなるにつれて、「やっぱり液晶よりもCRTの方が綺麗だよなあ」と逡巡してしまう。

液晶モニターの色の再現性も安定しつつあり、CRTよりもはるかに高機能でエコロジーなスペックになっていても、CRTに愛着を感じてしまうのは、長年パソコンをいじくりまわしているユーザーのエゴなのだろうかと、また逡巡してしまうのである。

◇モニター新規購入2006年10月12日 04時15分09秒

調子の悪かったモニターは、やはり壊れていたらしく、WindowsでもMacintoshでも画面が暗くなってしまう。音はすれども姿は見えず。
トリニトロンのモニターが気に入っていたが、いまさらCRTを購入するのはどうかと思ったし、何しろパソコン屋の店頭には液晶モニターしかおいていない。
しょうがないので、液晶モニターの購入を検討することにした。

モニターが壊れたことを確認した夜、MacintoshとWindowsの両方からすべての配線をはずして裏側を見ると、ほこりの山である。特にMacintoshは自作のパソコンラックの下においてあるので、裏側から底から中までもすごいことになっていた。夜中なので掃除機が使用できないため、クイックルワイパーとぞうきんと綿棒で丁寧にほこりを払った。
パソコンの裏の電気配線もすごいことになっていて、次の日丁寧に掃除機をかけた。
以前勤めていたパソコン教室で、電気系統のほこりが原因で漏電して火が出たことを思い出し、ちょっとぞっとした。

地元の某大手電気量販店に行き、価格と性能を調べて三菱かナナオ(EIZO)のモニターを購入しようとあたりをつけた。
昔は液晶モニターというとものすごく高いというイメージがあったし、CRTでさえ14インチの安いのでも4万円以上はしたものだが、今では17インチでさえ2万円代から買えてしまう。パソコンの一般の普及で価格もかなり下がっているのだ。
パソコンを初めて購入したとき、本体とプリンターで100万円したことを思い出して、ちょっとため息が出た。ハードディスクでさえ、40Mで数十万円して、それでも「こんなにたくさんのファイルが入るのだ」と感動したのだ。それももう20年前の話である。フロッピーなんて、今の人は知らないんだろうな。

液晶モニターを選ぶ基準として、輝度、コントラスト、表示される色数などかあげられる。
画面がつるつるしているのとさらさらしているのとあるが、つるつるしているモニターはいやだったので、さらさらのモニターを店頭で見比べてみた。
三菱のダイヤモンドトロンのモニターもそこそこ綺麗だが、同じくらいのスペックでも画面を見るとナナオの方が数段綺麗に見えるのだ。
某大手電気量販店のモニター売り場では、カラーバーや動画など同じ画面が表示されているが、三菱などと比べるとナナオの方が色も綺麗に表示されている。特にグレーのグラデーションは、ナナオが一番綺麗に色を再現しているように思えた。

ナナオはモニターメーカーの大手だし、DTPをやる人間にとってはあこがれのメーカーでもある。今までナナオのモニターがほしくても、CRTの時代は同じ17インチのモニターでも、他のメーカーよりも2万円以上高かったので手が出なかったのだ。
液晶の時代になって、ナナオも他のメーカーよりも多少高いが手のでない価格ではない。

一番ほしかったのは、ナナオのS2000という20インチのモデルだったが、これは9万円代だったので除外。
19インチを見て、液晶のタイプのちがう7万円代のS1921-SAというモデルと6万円台のS1921-SHというモデルとどちらにしようか迷ったあげく、6万円代のS1921-SHにした。液晶のタイプ的にはSAの方が上だが、SHは背面にスピーカーが内臓されているのと、縦型にもシフトチェンジできるので、ページものの編集をするときに便利かと思ったのだ。

家に戻って配線し、Macintoshでモニターの調整をすませると、画面が大変綺麗でうっとりするが、Windowsに切り替えるとちょっと明るすぎる気がする。電気信号が入ると自動的に設定が切り替わるような仕様になっているが、Windowsの方はこれでも十分だと思ったので、特に調整はしなかった。

ふと隣を見ると、旦那のSONYのCRTがまだ健在である。
CRTと見比べると、見た目は液晶の方がずっと綺麗であるはずなのだが…、やはり長年CRTになじんでしまっているせいか、ちょっとうらやましく思ったりもする。
逆に旦那は、私が液晶の新しいモニターなので、それがちょっとうらやましいらしい。
でも交換する気はさらさらないので、早く液晶モニターになじめばいいなあと思ったりする。

◇ヨーグルトソースのムサカ:レシピ2006年10月12日 23時30分40秒

実家から男爵が山程送られてきたので、ギリシア料理「ムサカ」を作ってみた。
ムサカは、アテネオリンピックのときにテレビの料理番組で紹介されていたもので、もともとはナスとじゃがいもをトマトソースとベシャメルソースをかけてオーブンで焼くというものらしい。
オリーブオイルたっぷりベシャメルソース(ホワイトソース)もこってりで、ちょっと腹にもたれる感があったので、もう少しさっぱり食べられるように、ベシャメルソースをじゃがいものヨーグルトソースにアレンジしてみた。

今回は、かぼちゃもあったので、なすとじゃがいもにかぼちゃも加えてみた。かぼちゃの甘味がトマトソースのすっぱさとマッチして、なかなか美味だった。

■材料(量はけっこう適当です)
なす 2本
じゃがいも 4個(3個が具材で、1個はソース用)
ひき肉 200gくらい(牛肉がベストだが、豚肉や合挽でも可)
たまねぎ 1個
にんにく 2かけ
トマト缶 1缶(トマトペーストなどでも可)
無糖プレーンヨーグルト 200cc
オリーブオイル、パルメザンチーズ、塩、黒コショウ、ナツメグ、シナモンクミンは適宜

■作り方
A.具材
※基本はなすとじゃがいもらしいけれど、ピーマンとかキャベツとか色々入れてもおいしいと思う。かぼちゃはなかなかベストマッチだった。

A-1.なすを皮ごと輪切りにし小麦粉を薄くまぶして、フライパンにオリーブオイルを熱して炒める。火が通ったら、皿に移しておく。
A-2.じゃがいもの皮をむいて輪切りにしたものを、なすを炒めたフライパンで炒める。
A-3.他に具材があるときは、じゃがいもに火が通ってから同じようにフライパンで炒める。
A-4.じゃがいもに火が通ったら、なすをフライパンに戻して塩、黒コショウで薄めに味付けをし、最後にパルメザンチーズをまぶしておく。

B.トマトソース
※本当なら固形スープの素などを利用してもう少しコクを出すようにするらしいが、私は市販のスープの素の類が苦手なので利用しなかった。トマトからもたまねぎからも肉からも旨味は出るので、それで十分かとも思う。
面倒なら市販のミートソース缶を使えば、肉もトマト缶もいらないけど、にんにくとたまねぎだけは足した方がいいと思う。
シナモン、ナツメグ、クミンなどは普段使わないので、ミックスペパーのようなもので代用してもいいかもしれない。なければないでもいいが、ないとただのミートグラタンのようだから、あった方が風味が楽しめる。

B-1.たまねぎとにんにくをみじん切りにする。
B-2.オリーブオイルでにんにくを弱火で炒め、香りが出てきたらたまねぎを加えて炒める。
B-3.たまねぎが透明になってきたら、ひき肉を加えて肉汁が透明になるまで炒める。
B-4.トマト缶を加え煮立ってきたら、塩、黒コショウ、ナツメグ、シナモン、クミンなどの調味料で味を整える。
B-5.煮汁が少なくなるまでそのまま弱火で煮込む。

C.ベシャメルソースもどきのじゃがいものヨーグルトソース
※本来ならベシャメルソースを使用するらしいが、ベシャメルソース自体こってりしているので、私はヨーグルトソースを代用している。ヨーグルトソースの方がさっぱり食べられるので気に入っている。じゃがいものでんぷん質でとろっとするので、見た目はホワイトソースとかわらない。
面倒な人は市販のホワイトソース缶を使うのが一番いいかも。もちろん、こってりが好きな人は、ベシャメルソースを自分で作るのが本格的。

C-1.じゃがいもの皮をむき小さく切って、やわらかくなるまで茹でる。電子レンジでも可。
C-2.やわらかくなったじゃがいもの水をきって、ボールの中でへらでマッシュし、ヨーグルトを加えてねるように混ぜる。ソースの濃度はヨーグルトで調節する。マッシュしたじゃがいもをフードプロセッサーでヨーグルトと混ぜても可。
C-3.塩、黒コショウを加えて味を整える。

D.焼く
※本来ならチーズを乗せて焼くようだが、私はパルメザンチーズで代用した(単にチーズを買い忘れたから(^^;))。チーズをのせるとこってりする。さっぱり食べたい人は、パルメザンチーズかモッッアレラチーズがお勧め。なくてもおいしく食べられます。

D-1.耐熱皿にオリーブオイルをうすく塗り、じゃがいもをしきつめ、その上にトマトソースをまんべんなくしく。その上になすをしきつめ、またトマトソースをしき、段々の層にしていく。
D-2.一番上にトマトソースをのせ、その上にヨーグルトソース(ベシャメルソース)をのせ、その上にチーズをちらす。
D-3.あらかじめ温めておいたオーブンで、200度で15分〜20分ほど焼く。表面にこげめがついてきたらできあがり。

肉は、羊肉を細かく切って使うとクミンやナツメグともよく合うのではないかと思う。他のレシピを見ると牛肉と書いてあるが、うちは牛をほとんど食べないので、今回は豚肉にした。
トマトソースを使うけれど、間にトマトの薄切りを入れてもおいしいと思った。

手順を書くと大変面倒そうに見えるけれど、AとBは同時進行できるし、準備自体は15分ほどですんでしまう。野菜をたっぷり食べられるので、思った以上にヘルシー。肉の量を少なくすれば、もっとヘルシーになるかも。

◇胃カメラ2006年10月19日 01時58分53秒

今月に入り、消化器内科の病院を替えたので、新規に胃カメラと腹部のCTスキャンを撮ることになった。
胃カメラは20代の頃初めて受けて、今回で6回目くらいになる。その都度別な医師によるものだが、何度か受けると胃カメラをする医師によって上手下手がすぐにわかる。

最初に受けたのはもう10年以上前のことだが、その頃は胃カメラ自体も大きくて大変挿入しづらかった。思えば、医師の技術もよくなかったのか、のどに多少傷がついてしまい、終った後に「麻酔がなかなかきかないようだけど、お酒を飲むのかな」と飲酒のせいにしていた。独身の頃はいざしらず、結婚してからは家で酒を飲む機会などほとんどなかったので、「お酒はほとんど飲みません」とむっとして答えたのを覚えている。

つくばのM病院のS医師には、3回お世話になったが、この医師は大変変り者で、診療のときと胃カメラなどの検査のときで顔が別人のようになるのだ。
診療の時に会うと、あまり表情をかえずに坦々と業務をこなす感じなのだが、検査のときに会うと嬉々とした表情で登場し、大変楽しそうなのだ。しかも、検査のときは白衣を着ず、私服である。まるでキャンプに行くような感じだ。
この医師は、診療のときもよく話を聞いてくれるし、一度検査の直前に具合が悪くなり、検査を延期することになったときも、やさしく「具合が悪くなったのは仕方ないので、また今度ね」と大変残念そうに話しかけてくれた。
大病院では、検査の医師は当番制で担当の医師とはちがう医師が行う場合が多いのだが、S医師は自分の担当する患者は必ず自分で検査をするらしく、3回の胃カメラも2回の大腸カメラも鼻からファイバーを入れて小腸を造影する検査のときも、必ず本人が検査を行い、患者と一緒にモニターを見て状況説明をしてくれ、技術も上手なのでとても安心しておまかせすることができたのだ。

去年胃カメラを受けたばかりなので、本来ならば今年はパスしたかったところだが、病院をかえたので仕方がない。
胃カメラは、基本的には前日の晩からの食事制限だけなので、大腸カメラなんかよりはずっと楽である。
今回で6回目になるので、今度の医師は上手でありますようにとだけ祈るばかりだったが、今回の医師は特別上手でも下手でもなかったけれど、状況説明が大変的確でわかりやすかったので、たいして緊張もせずに検査を受けられたのがよかった。

◇ロシア語を習う2006年10月19日 02時23分35秒

マウスで書くのはむつかしい^^;
ロシア語で「地下鉄」の筆記体
マウスで書くとさらにへぼへぼ^^;


ここ数年ロシア人との交流が多くなるにつれ、ロシア語が話せないことがもどかしく感じるようになった。
つくばにいる頃は、外国人は多いもののロシア人はなかなかいなくて、当然ロシア語教室なんかも皆無に等しかった。
しかし、今の町に越してからさんざん探したあげく、やっとロシア語教室を見つけたので、さっそく申し込んだのだ。

去年一年間、某国営放送のロシア語講座をビデオに撮り、教則本も毎月購入していたので、ロシア語がどんなものかという基本的なものはある程度頭に入っていた。
最初に覚えた言葉は「知りません」。「こんにちは」は挨拶の言葉の中でも発音が難しいらしいが、先生にはほめられた。
しかし、文字の数も33と英語よりもずっと多く、発音しない文字などもあるし、名詞や形容詞に性別があったりするので、覚えるのが大変なのだ。半端に知ってて多くを知らない。これが私の今の状況なのだと認識する。

とりあえず入門コースに入ることにしたが、電話で問い合わせたところ、現在のところ希望者が一人だけなのでもしかしたら中止になるかもと言われ、大変不安に思ったのだが、いざ初日に行ってみると、もう一人うちの近所に住むというOLさんが参加していて、2名でのスタートとなった。
マンツーマンもいいけれど、少人数でがんばった方が張り合いがでるので、彼女が参加してくれたことを本当に嬉しく思った。

最初は、ロシア語のアルファベットと、その文字の発音からだが、宿題で文字を筆記体で書いて覚えるように言われ、二十数年ぶりに英語の書き取り用の4本線のスペルノートを購入した。
実際に書いてみると、ロシア語の文字というのはずいぶんとくるくるしている。英語のTと同じ文字は筆記体で書くとmのようになる。そのほかにもmとかuとかに近い形の筆記体が続くので、文字がいったいどこで切れているのか、実際に書いている本人もわからなくなるのだ。
文字のつづり方も英語の筆記体とは微妙に違っていたりする。最近の中学校では、英語の筆記体を教えないことがあるようで、若い人の中には英語の筆記体が読めない人がいるということを、最近旦那から聞いた。ロシアでは、筆記体で書く人がけっこういるらしいし、筆記体と活字体の形が著しく違う場合があるので、形を覚えなければならないらしい。
ただでさえアルファベットの数が多いのに、さらにその倍…。
Mさんとは帰る電車が同じなので、「覚えられないよ~」と二人で電車の中で泣き言を言ったりしてみる。

あとひとつ、私には難関がある。p(英語のrに近いか?)の発音は巻き舌なのだ。先生は、ドルルルルルルルルルルルルとものすごい勢いで巻き舌をするが、実は私はこれができない。今まで何度となく練習したが、小学校のときできないことでばかにされつつも、結局できなかったのだ。
別な教室の日本人の先生は、「ロシア人にもできない人はいるし、それっぽく発音することは練習すれば大丈夫」と言ってくれたが、やはり巻き舌が上手にできた方がかっこいい。
昔、イタリア人の友達に「あなたは巻き舌できないから、イタリア語はだめね」とばかにされたのを思い出した。

二回目の教室の今日、とうとうpの文字を練習する日だったが、一緒の教室のOLのMさんもできない人だったので、ちょっと安心した^^;

明日から、また筆記体の練習をがんばらねば。鉛筆と消しゴムを使うこと自体久しぶりだが、ひとつひとつ覚えていくという作業はなかなか楽しいので、せいぜいMさんの足をひっぱらないようにがんばろうと思う。

◇街中でころぶ2006年10月28日 02時24分37秒

今日、久しぶりに神田神保町に行った。
東京に出てきたばかりの頃は、学校が御茶ノ水~水道橋にあったし、就職も神保町~九段下に会社があったので、神保町の古書店街にはよく足を運んだ。
神保町に行ったのは、ある催しの手伝いをするためで、時間があれば街中をぶらぶらしたかったのだが、あいにく時間がなかったので露店を横目に素通りせざるをえないのが心残りだったのだ。

準備が一段落し、朝から何も食べていないことに気づいたので、時間までの間に腹ごしらえするために、手伝いの大学生と二人で街に出ることにしたのだ。
外に出るとき、会場の細い外階段の手すりにチラシを貼り付けることを頼まれたので、階段から降りたときにはそのことしか頭になかったのがいけなかった。階段を降りきったところから道路までは、更に段になっていたのにまったく気づかなかったのだ。
チラシを貼り終え、いざ腹ごしらえに向かおうと道路に足を踏み出したとき、15cmくらいはあるだろう段差を私は踏み外し、そのまま道路にばんざいの形で腹からダイブしてしまったのだ。
ダイブした先の道は車の通らない細い路地で、人の通りもあまりなかったので、他人に被害を及ぼすようなことはなかったのだが、一緒にいた大学生はものすごくびっくりした様子で、一瞬声をかけられなかったらしい(そりゃそうだろうw)。

それにしても、道で転ぶというのは何年ぶりのことだろうか。
十数年前、四ツ谷のど真ん中の何もないところですっ転び、靴を数メートル先まで飛ばしたこともある。犬の散歩をしていたおばさんが心配そうに近寄ってきたが、そのときは靭帯を損傷し、すぐには立ち上がれなかったので犬にべろべろと傷口をなめられた記憶がある。そして、そのまま片足をひきずりながら血まみれで得意先に原稿を届けにいったのだ。

バスから降りようとしたときに、タラップを踏み外してそのまま停留所に落ちたこともある。落ちたときはショックだったが、その後ひざにでかいかさぶたができて、ちょっと嬉しく思った。かさぶたの原因は痛いが、かさぶたができるとそれをはがすときにちょっとわくわくしたりする。そのかさぶたがはがれた後、旦那に電子顕微鏡で画像をとってもらい、かさぶたの構造を確認した。

今回転んだときは、無意識のうちにばんざいをして身体をそらしていたため、胸と腹とひざを少しうっただけでたいして痛みも感じなかったが、痛みは後から二の腕と手首とうったひざにでてきた。
目撃していた大学生の話では、うまくカバーをして転んでいたとのことだったが、自分が転んだときのことを想像すると、ますむらひろしのアタゴオルに出てくるヒデヨシが高いところから落ちる姿と同じなのではないかと思ったりして、無駄についてるようなぜい肉でも、こんなときには役にたつこともあるのだと、ちょっと恥ずかしくもしみじみしたりした。



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