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◇布ティッシュを使う2008年11月13日 13時45分47秒

20年程前に亡くなった母方の祖父は、ティッシュを使うことをしなかった。
一般家庭に箱型ティッシュが普及し始めたときでも、祖父の家では昔ながらの「お花紙」を使用していたのだが、祖父はそれさえも使うところを見たことがなかった。
では、祖父は何で鼻をかんでいたのかというと、自分用の一人がけ椅子のクッションのわきに、いつも新聞紙をたたんで挟んでおり、その新聞紙で鼻をかんでいたのだった。
子供心に祖父がなぜそんな固い紙で鼻をかんでいるのかと不思議に思い、何度か質問をした記憶がある。その答えは決まって「もったいないから」というものだった。
祖父が亡く前、病院ですでに意識のない状態で寝ているときに、初めて看護士によってティッシュを使うのを見たのが最初で最後だった。
その後箱型ティッシュは普通に家庭に普及してゆき、それまで「もったいない」と言っていた祖母や小母達さえも、鼻をかむ以外に雑巾代わりにティッシュを使うのを見るたび、祖父が新聞紙を使用していたのを思い出したりしていたのだが、結局私もティッシュ使用派になっていき、それが当たり前だと思うようになっていった。

そんなとき、たまに利用する通販会社フェリシモのカタログで、布ティッシュというのを目にした。小さめのガーゼのハンカチのようなのだが、これをティッシュ代わりに使用するということらしい。普通に使う分には洗えばそのまま再利用できるし、汚れがはげしいときはそのまま燃えるゴミに捨てることもできる。
花粉症のシーズンになると、ティッシュの代わりにタオルで鼻をかむことがあるが、普段使うティッシュを布にするというのは考えてもいなかったので、これには目からうろこが落ちる思いがした。
しかし、わざわざ形をそろえたきれいなガーゼを使用する必要があるのだろうかと、カタログを見たときに思ったのだ。

だったら、捨てるタオルやハンカチ、洋服を切ってウエスにしていたのを、ティッシュの代わりにすればいいのではないかと思い、いらないハンカチなどは半分に、タオルや洋服なども同じくらいの大きさに切って固めのティッシュケースに詰めてみた。
使ってみると、これまで雑巾用に大きめに切って保管していたときよりも、数倍使い勝手がいい。
布ティッシュのケースは、ダイニングテーブルの上に置いてあるのだが、テーブルの上で食べ物などをこぼしたときや、食事の後片付けのときに皿に残ったソースをふき取るのには大変便利だ。
そして、鼻をかんだり、化粧品のふき取りなどのときにも、ティッシュよりもやわらかく肌あたりがいい。
そのまま捨てることもあるが、たいていのものは洗って再利用している。
我が家はダイニングが居間と兼用になっているため、ダイニングテーブルのティッシュは一番使用頻度が高く、これにより市販のティッシュの使用頻度が格段に下がった。
しかも、ティッシュより使い心地がいいのであれば言うことはない(切った布の素材にもよるのだが)。

問題があるとすれば、ティッシュケースに入れておくと、補充するとき一度全部だして下に入れないと、いつまでたっても同じものを使い続けることになるため、これには工夫が必要だと思った。また、使用後すぐに洗えればいいのだが、いちいちそれも面倒なときには、使用後の布ティッシュを入れる容器が必要で、そのための容器とスペースが必要なのがちょっと難点か。
ケースについては、上から補充し下から取り出す仕組みのケースがよさそうで、100円ショップなどでレジ袋用のものが売られているのを使うか自作するのがよさそうだ。
フェリシモでは、壁にかけられるタイプの布ティッシュの専用ケースや、持ち歩き用のケースなども販売されている。壁掛けにもできるものは、布製でティッシュをそのままくるんで取り出し用の窓から取り出す仕組みになっており、車の中などで使用するのには便利そうだが、これは自作できそう。
持ち歩きに関して言えば普通のポケットティッシュケースで十分である。手拭用のハンカチと、雑使い用のハンカチを何枚か持っている感覚か。

いろいろ工夫が必要だが、使用場所の範囲を広げてしばらく布ティッシュ生活を送ってみようと思っているのであった。

フェリシモ
洗って何度も使えるガーゼティッシュ ナチュラルカラーの会
フェリシモコレクション番号:621575
http://www.felissimo.co.jp/ecolor/v5/cfm/products_detail001.cfm?GCD=621575&GWK=3639

使いすてない! 洗って何度も使えるガーゼティッシュの会
フェリシモコレクション番号:485582
http://www.felissimo.co.jp/ecolor/v5/cfm/products_detail001.cfm?GCD=485582&GWK=3639

※リンクは2011年3月更新

◇ねんきん特別便への怒り2008年11月13日 14時46分06秒

 
 
社会保険庁から「ねんきん特別便」というのが届いた。
私は高校卒業後就職。その後20歳で再度進学し就職し、その後正社員と派遣社員とで働いてきた。
私が進学した頃は、20歳を過ぎていても学生の場合は国民年金の支払いが任意だったため、貧乏だった私は学生の期間の年金を支払わなかった。
派遣社員で働いていた頃も、当初は派遣会社での厚生年金の制度がなく、あっても長期の契約が対象で、それも任意であった(途中から強制加入に変わったが、短期の契約の場合は対象外にされることも多かった)。

そんな感じだったので、貧乏生活を強いられていた一人暮らしの頃の国民年金は、支払ったり支払わなかったりで、自分でもいつ支払っていつ支払っていないのか把握していなかった。管轄しているのは役所なんだから、当然そんなことはきちんと管理されているものだと思っていたのだ。

その後、社会保険庁がきちんと機能していないことが社会問題になり、今回の「ねんきん特別便」の配布と相成ったわけだが、届いたものを見るとこれを配布して、いったい何を確認できるのだろうと怒りがこみあげてきた。

まず、記載されている内容を見ると、Iの表には年金を支払わなければならない期間の一覧が記載されている。これを見ると、どの期間が国民年金でどの期間が厚生年金なのかが記載されているのだが、ここにはどこが納付済みで未納期間がどこなのかはわからないようになっている。
私は当初勘違いしていて、これを見て全ての期間の年金を支払っているのだと思ってしまった。電話をして確認して、やっとこれが「年金記録」であって「納付記録」ではないのだということを知った次第だ。
でも、これは多くの人が勘違いしてしまうのではないかと思った。
もし私がこれまで支払った年金の領収書をすべて保管してあったとしても、本当に必要なのはどこが未納期間であるのかの確認なのではないのか。それを社会保険庁から示して、手持ちの領収書と比較するというのが本当ではないのか。

社会保険庁に電話をし、私の納付記録を送ってもらうように依頼し届いたのは、わけのわからない記号の入った紙だった。もちろん「見方」の用紙も添付されてはいるが、どう見てもわからない。

こんな素人が見て判らない記録を堂々と送りつけてくる社会保険庁の姿勢は、いかがなものなのか。
本来ならば、私たちの年金はきちんと記録され管理されているのが当然なわけで、私たちが自分で自分の年金記録を確認しなければならない状況というのが異常なはずだ。
それでも確認してほしいというなら、きちんと見て判る資料を配布するのが当たり前なのではないのか。
私たちの支払った税金を無駄に使い続け、しかも支払った年金を本来の目的にはない使い方をしてきて、そのシステムが破綻し、そのツケを国民に押し付けている状況を真摯に受けてとめている対応とは思いがたい。

社会保険庁 年金記録問題について
http://www.sia.go.jp/top/kaikaku/kiroku/index.htm



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