◇Innovatorのカレンダー ― 2010年11月04日 22時39分28秒

今年もカレンダーを買う季節になった。
我が家では、結婚以来リビング用のカレンダーにInnovatorのカレンダーを利用している。
予定を書いたり、記念日を書き込んだりして、そのまま我が家の年輪のようになっている。
そんなリビング用カレンダーを買うのも、今年で18回目になる。
Innovatorの壁掛けカレンダーは、53cm×60cmの大判で、一日の升目が大きく、予定を書いてもとても見やすい。
外袋と曜日の色が毎年違っていて、今年は何色だろうと楽しみでもあった。
Innovatorはスウェーデンの会社だが、日本向けのカレンダーは当然日本向けの祝日が設定されており、唯一不便なのは「今年は平成で何年だっけ」と思ったときに、カレンダーに書いていないことだけだった。
10月も半ばを過ぎ、お店の店頭にもカレンダーが出揃ってきた頃、今年もInnovatorのカレンダーを手配しなければとネットで探したが、Amazonでも楽天でも出てこない。出てくるのは2010年のカレンダーばかりである。
しかし、デザイン家具やスーツケースでも世界的に有名なInnovatorクラスの会社が倒産などとは夢にも思っていなかったし、AmazonにもInnovatorのスーツケースの取り扱いはあったので、気づきにくかったのだ。
ふと気づくと、Innovator.co.jpのアドレスがForbiddenになっている。
「もしややっぱり倒産?」
調べてみると、Innovatorの日本代理店だった村田合同という会社が、6月に倒産とのこと。
http://blogs.yahoo.co.jp/kagu_selectcom0907/14967619.html
この時期になって「毎年買っていた手帳が入手できない」「カレンダー入手不可能にショック」と言った声も多く、長年のInnovatorファンがショックを受けているようだ。
北欧デザインのブームもあいまってか、購入した家具のメンテナンスや保障に困っているという人も多いみたいだが、一番はこれまで30年に渡って変わらぬデザインで供給され続けてきた、手帳やカレンダーの販売停止が非常に手痛い。
今更、似たようなカレンダーでいいやということであれば、もっと前に似たようなエコカレンダーに替えていただろう。
Innovatorのデザインが気に入っていたから、使い勝手に愛着を持っていたから、ちょっと高くてもInnovatorのカレンダーが使いたいのだ。
自分の部屋に、Innovator以外のカレンダーがかかっている風景など、愛着のあるユーザーには考えられないことだ。
去年のカレンダー部門では、Innovatorのカレンダーが一位になっている。それくらい愛用者が多いカレンダーが、今年は入手不可能というのは、ショックを受ける人は多いだろう。
家具やかばんなどは、今後代理店を請け負う業者もあるだろうが、毎年日本向けの印刷を指定して配給するカレンダーの類を請け負う企業は、たぶん今後出てくるまでには時間がかかるのではないかと思う。
我が家もInnovatorにかわるカレンダーを物色中だが、今年は猫も亡くなったし、エアコンも壊れて前のエアコンのある風景とは違う風景が部屋にあり、カレンダーも来年からは違うものとなると、「毎年おなじみのいつもの風景」が一気になくなってしまったようで、ものすごくさびしい。
◆2010年11月24日捕捉
コメントでよせられたInnovatorのカレンダーの代替品の情報を、ひとつの記事にまとめました。
参考にしていただければ幸いですので、是非ご参照ください。
情報をくださったみなさん、ありがとうございました。
「◇Innovator 2011年カレンダーの代替品」
http://makura.asablo.jp/blog/2010/11/24/5531767
◆2011年3月4日補足
2010年11月7日に書いた「◇2011年カレンダー その後」
http://makura.asablo.jp/blog/2010/11/07/5477677
に(憶測ですが、Innovatorの代理店だった村田合同の)「元社員」という方から、「Innovatorのカレンダーが日本オリジナルのものである」というコメント投稿がありました。
そのことについて記事を書きました。
「◇Innovatorのカレンダー 2011年に入って」
http://makura.asablo.jp/blog/2011/03/04/5721722
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