◇備忘録 蓼科高原旅行その3 横谷峡 ― 2010年11月27日 02時19分16秒

宿にチェックインしたとき、宿の主人から先に近くにある滝を見に行くよう勧められ、夕食前に散歩がてら夕闇せまる横谷峡を歩く。
宿からちょっと歩いたところから「横谷峡」の大きな看板のある方へ入ると、その先には蓼科パークホテルという白い大きなホテルがあり、ホテルまでの道は夏場はリゾート地として賑わっていそうなお店や羊のオブジェが並び、白樺の街路樹が美しい。
お店はレザークラフトやソーセージの店などいろいろあるが、今はシーズンオフのしかも夕暮れ時なので、レザークラフトのお店しか営業しておらず、ちょっとさびしい風景。
この道の先に乙女滝へ行く道があり、横谷峡のトレッキングコースへと続いている。
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横谷峡入り口 | 蓼科パークホテル前の白樺道 | |
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横谷峡案内図 | 横谷峡氷滝郡の案内 |
途中、ホテルの前に「木戸口神社」という小さな神社があり、社までは階段が急なので、鳥居の前から失礼して簡単にお参りする。鳥居前の説明書きによると、武田信玄ゆかりの神社とのこと。
社の四隅には新しい柱が建てられていて、宿の奥様に後で聞いたら、つい最近立てられた御柱であるとのこと。
長野県は今年は7年に一度の諏訪神社の御柱の年で、関係のある神社は全て柱が建て替えられるのだという。御柱の年は、特にご利益があるとも話していた。
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乙女滝 | 乙女滝前のマイナスイオン指数 | |
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滝の上の道路のマイナスイオン指数 | ||
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夕暮れの山並みの景色 | 山に浮かぶ半月 |
木戸口神社を左手に過ぎると、道の右手に階段があり、それを下りると乙女滝に到着。
マイナスイオン指数20000個/ccという看板が、なんとなくおかしい。
夜はライトアップされているのか、大きなライトがそばにあるが、けっこう暗くなっているのにそれが点灯することはなかった。
ちょうど蓼科パークホテルの前に差し掛かったときに、ホテルから大勢の人が出てきて、やはり乙女滝に向かっていた。乙女滝の下は川に下りることができ、そこから先は横谷峡のトレッキングコースになっている様子。
ホテルの人たちは川べりまで降りようと移動していたが、周囲を山に囲まれた滝のあたりはすでに薄暗く、私たちはそのまま引き返した。
階段を上りきると、すでにあたりは暗くなっていて、山間に見える山並みや月がとても綺麗。
滝の真上に来ると、そこでのマイナスイオン指数は1500個/ccとされる看板があって、マイナスイオンの表示の力の入れようがさらにおかしかった。

二日目の朝は、宿の主人に勧められた、横谷観音展望台から眺める大滝を見に行く。
大滝は横谷峡トレッキングコースの一番奥にあるのだが、トレッキングするにはそれなりの装備と体力が必要で、日ごろから運動不足の私たちには向かない。せめて上から拝顔しようと、メルヘン街道を山奥に進む。
山から見た里は朝もやにけむり、落葉しかかった紅葉のグラデーションが見事だ。
横谷観音展望台は山の上にある。展望台の駐車場から展望台までの遊歩道の樹々はすでに落葉した後で、落葉した針葉樹の葉でオレンジ色に染まっていた。針葉樹の林に入ると、なんとなく北海道の道を歩いているような気分になる。
途中、大滝神社の素朴な鳥居の前でお参りし、数分で横谷観音展望台に到着。
展望台からは大滝が遠く下に見え、その雄大さはやはり下で見ないと味わえないのかと思いつつも、滝を眺め、山の中で鳥が鳴き、紅葉の中の里とその向こうに雄大な山の見える風景にしばし心を奪われる。
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横谷観音展望台の遊歩道 | 横谷観音 | |
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横谷観音展望台から眺める大滝 | 大滝神社の鳥居 |
帰り道、大滝神社の鳥居の前を通ると、周囲の草は揺れていないのに、鳥居にかかる幣だけが風に吹かれて大きく揺れているのを見た。大滝神社の社はそこから更に10分山道を登ったところにあるので行かなかったが、山の風の通り道に鳥居が建てられていることの意味を目で確認したようで、山の神様を感じたような気がした。
つづく
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