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◇備忘録 蓼科高原旅行その4 蓼科美味2010年11月27日 02時22分08秒

登美で食べた蕎麦

横谷観音展望台からメルヘン街道に戻り、ビーナスラインに移動する。
プール平の近くにあるお土産とお酒を売る店で、ワインを物色。最初は昨日飲んだ地ビール「浅間連峰」が目当てだったが、長野のワインに目移りする。
お店の奥さんにお勧めを聞くと、今時期にしかない「五一」の蔵出し生ワインというのが今あるということで、自宅用にそれを購入。赤と白と迷ったが、今年は白が出来がいいというので白を購入した。

こうなると、ワインに合う食材もほしくなる。
前日にビーナスラインを通る途中で、パン屋とソーセージ屋をチェックしていたので、そこへ向かう。
ソーセージ屋はイングリッシュガーデンの近くにある、ログハウスの小さなかわいい店舗。お店で扱う品物は「レストラン・ピーター」と書いてあるが、調べると「ザ・ババリアン・ペーター・タテシナ 信州蓼科高原」という店名らしい。以前はレストランもあったようだが、現在はお店での販売のみとのこと。
中に入ると、すかさず奥さんが「初めてですか?」と声をかけてきた。
「当店ではまず味見をして、それからお選びください」と最初に鹿肉のソーセージを試食させくれる。その後、皿に数種類のお勧めソーセージの試食。どれも塩味がきつすぎず、さっぱりして美味しい。ベーコンも燻製の香りがとてもいい。
私たちの後から来た人たちは、ちゃんとHPをチェックしている様子で、どうやらあちこちのマスコミでも紹介されている有名店らしいが、私たちはまったく知らなかった。

試食したソーセージの中から、軟骨入りウインナーと、バーベキューソーセージ、ベーコン、試食はなかったがカウンターで見て美味しそうだったサラミとブルーチーズを購入した。
サラミとチーズは帰宅した日に、生ワインの肴になった。サラミは、サラミにありがちないやな臭いはまったくなく、良い香りが口にいっぱい広がる。ワインは蔵出しなので風味が若く、ドイツ風で甘めのものだった。サラミやチーズとよくあって美味しかった。
ソーセージは、ベルギービールのお供で食べた。焼いて食べた二種類のソーセージは、すっきりとした味わいが美味しい。サラミはこの日ジャーマンポテトに入れてみたが、加熱すると別な香りが楽しめた。

前日見かけて目当てにしていたパン屋は結局見つからなかったので、そのまま茅野市街方面へビーナスラインを降りて行く。昼は蕎麦と決めていたが、街道沿いには蕎麦屋が軒を連ねていてどこがいいのか検討もつかない。

パン屋は、見かけて最初のパン屋に入ろうと決めると、渋川橋を茅野方面にまっすぐすすみ、ガソリンスタンドをちょっと過ぎたあたりで、「パン」という看板を見つけて入る。
小さなお店だが、メルヘンチックな雰囲気はあたりの予感。お店の名前は「けろっく」。
中に入ると、具入りのパンばかりで食事パンがない。できればソーセージを食べるときに食べたいので、バゲットかカンパーニュがいいのだが。
お店の人に聞いてみると、ちょうどバタールとバゲットが焼きあがったところだと、奥から出してきてくれた。
香ばしい香りは大当たりの予感で、結局バタールとチーズフレンチなど、数種類購入した。
こらえきれずに焼きたてを車の中でつまんだが、バターの風味が香ばしくとても美味しい。次の日の朝食でも食べたが、冷めてもパンが固くならずにしっとりしている。
ヘルシーなパンが多い中、久しぶりにどっしりと本格的な美味しいパンに出会えて大満足。


そば処 登美

けろっくで「パン屋さんに伺うことじゃないかもしれないですが」と前置きをして、このあたりの美味しい蕎麦屋はどこかと聞く。「あまりにも多すぎて…」と言うと、「すぐそこのお蕎麦屋さんが美味しいです」と教えてもらう。「多分、このへんでは一番美味しい」との言葉。

行ってみると立派な造りのお蕎麦屋さん。神奈川あたりだと、ざるで1500円とかとられそうな店構えだ。
けろっくでは、「いつもは駐車場から車がはみだすくらい混雑している」とのことだったが、ちょうど12時少し前でまだピーク前だった。
白いのれんの横に「新蕎麦」の表示。期待は膨らむばかり。

角の個室に通され、メニューを見るとお勧めの十割そばが900円、更科の「御前そば白雪」が840円と、ふらっと入ったそば屋がざるで1500円という経験がある者には、とてもうれしい値段だと感じる。天せいろや鴨せいろにも目が行くが、せっかくだから純粋に蕎麦を楽しみたい。
長野名物辛味大根のそばも味わいたく、これが田舎そばであるとのことだったので、更科、十割、田舎の辛味大根そばの3種類を一つづつ注文した。


更科の御前そば「白雪」
私の生まれた北海道帯広市は、蕎麦のおいしいところだ。
帯広には更科そばの美味しいお店があり、私はそれ以上の更科の蕎麦を食べたことがなかった。
ここの「御前そば白雪」は「白雪」というだけあって、蕎麦の真ん中のところだけを丁寧に粉にしたのを使っているため、本当に真っ白である。
更科は蕎麦の香りよりも喉越しが命だが、こちらも抜群で、帯広で食べた更科のお蕎麦以来、思い出の分を差し引いても、とても美味しいと思える更科のお蕎麦だと思った。


十割そば
十割そばは、このあたりでは「じゅうわりそば」と呼ぶらしい。茨城にいるときは、「とわりそば」と教えられたので、土地によって呼び方が違うらしい。

新蕎麦の青い香りがさわやか。十割そばにありがちな、ぼそぼそ千切れるということもなく、喉越しも最高。
何より、そばとつゆとの相性が抜群である。


辛味大根そば
(田舎そばに辛味大根がのったぶっかけそば)
田舎そばは、長野名物の辛味大根をのせた蕎麦で挑戦。
辛味大根の蕎麦は漫画「美味しんぼ」で紹介されてから、関東の蕎麦屋でもたびたび目にするが、ここの辛味大根は強烈な辛味の向こうにほのかな甘みがはっきりと感じられる。関東で食べる辛味大根は、辛さの方が勝ってしまうのが多く、新蕎麦じゃない時期だと蕎麦の方が負けてしまうこともある。
ここで食べた辛味大根の蕎麦は、蕎麦とのバランスがとてもあっていて、とても美味しかった。

会計を済ませて外に出ると、外は駐車場の空き待ちの人でごったがえしていた。早く入店してゆっくり美味しい蕎麦を味わえたことを幸運に思いつつ駐車場へ向かう。
駐車場待ちの男性が「出られますか?」と聞くので、私はそれを「いっぱいでせまくなった駐車場から車を出すことができるのか」と聞かれたと思い、「努力します」と答えてしまい笑われてしまった。
続けて「美味しかったですか?」と聞かれたので、三種類の蕎麦を食べてとても堪能したと話すと、「自分も宿で勧められて来た。鴨せいろが美味しいと聞いた」とその男性は早く食べたいと顔に書いてあるかの笑みで話してくれた。
「では、お先に」と空き待ちの人たちを横目に、蓼科を後にした。

あまり事前に調べずに勘で入ったお店がことごとくアタリだったので、ほとんど食べ物の写真を撮らなかったのが悔やまれる。


つづく

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