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◇猫を諦める2014年07月21日 22時02分33秒

茨城の友人Yさんの家で、子猫が三匹生まれた。
彼女の家の事情で、全部を育てるのは無理とのこと。
里親を募集していたので、もしアレルギーの検査の結果が良好だったら一匹迎えたいと申し出た。
家も自分のものになったし、前の猫が亡くなって3年。
そろそろ次の猫を飼ってもいいかなと思ったりしていた。
しかし、この3年の間、自分の体調もかなりの変化があった。
そのため、新しい猫を招いたのはいいが、新たに猫アレルギーになってしまうことが怖かったのだ。

5年ほど大人喘息の治療を受けてきたのだが、どうも喘息の症状とは違うような気がしていた。
今年の春に呼吸器科の主治医が違う病院に移動になるタイミングで、アレルギーの治療をきちんと受けたいと申し出た。
私が行っていた病院にはアレルギー科はなかったが、主治医も現在の私の体調から見るとアレルギーの治療の方が良いだろうと判断し、紹介状を書いてくれた。

アレルギーとシックハウスの専門医に検査をしてもらった結果、自分の病状をはっきりすることができた。
今ある症状が、実は喘息やアレルギーとは違う要因で発症していたこともわかった。
ただ、長年の喘息の治療もまったく無駄ではなく、数年前にあったアレルギー反応が今はほとんどなくなっており、アレルギーの症状自体は安定していることもわかった。
これらのことをはっきりすることで、長い間漠然と抱いていた不安が取り払われ、今後自分がどのように生活をするべきかも見えてきた。

ただ、猫を飼ってもいいかどうかは、自分でも判断はつかなかった。
猫のアレルギーはないが、ダニとハウスダストのアレルギーはもともと持っていた。
今は症状が良好に転じているとはいえ、今後またぶり返さないとは限らない。

おそるおそる主治医に「猫を飼ってもいいでしょうか」と聞いてみた。
主治医は「あれー」という顔をして私を見たが、「友達の家で子猫が生まれたので。以前猫を飼っていたのですが、ここ3年飼っていないので......」と続けた。
主治医は「そういうことですか」と仕方なさそうに答え、今の状態はプロセスにすぎず、今の良い状態を長く定着させるには、新しいアレルゲンを入れるべきではないと説明された。
それはそうだろう、頭ではわかっていたがやっぱりと腑に落ちてしまう。
「もう少し様子を見て、体調が安定したらもう一度考えたらどうでしょう。
今はちょっと我慢するのがいいでしょう」とやさしく諭されてしまった。

主人にこのことを話すと、新しく猫を飼うことを少し期待していたためか、ちょっとがっかりした様子だった。
そして、もともとうちの猫になるはずだったのだから、Yさんのところの猫の避妊手術の費用を一匹分援助させていただくことにした。
避妊手術の費用を里元で持つだけでも、里親探しはずっとやりやすくなるはずだからという考えからそのように申し出た。
お金のことだし、僭越な申し出かなとも思ったが、Yさんも「助かります」と申し出を受けてくれた。

アレルギーの検査をするにあたって、体調のこと、生活のことなど、様々なことがはっきりして、気持ち的にはすがすがしい。
新しい猫がうちに来る事を期待していた反面、心のどこかで猫が来たことで具合が悪くなったらどうしようという不安があった。
その不安も、今はその時期ではないとはっきりしたのだった。

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