Copyright & 2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
 無断転載を禁ず
Google
WWW を検索 げきだんしらかば を検索


◇くめ納豆 事業譲渡のニュース2009年08月22日 02時41分07秒

つくばに越して1年経った頃、とある研究所で働いていたときのことだ。
昼食時の話題に、納豆が取り上げられることが多くて驚いた。
「どこどこのメーカーの納豆は美味しい」とか、「どこどこのメーカーの新しい納豆を食べた?」など、普通にグルメ情報交換の話題なのだが、それが納豆に限定されているのだ。
その時のメンバーの一押しは、くめ納豆の「丹精」。これは満場一致だった。

それまでは、納豆のメーカーやブランドなど特に気にして購入したことはなく、その時安くて馴染みのあるものを購入していたのだが、この話題で納豆がそのメーカーやブランドで大きく味が違うことを知ったのだった。
その中でも、くめ納豆は地元茨城の企業で、とくに丹精は茨城産の小粒の大豆を用いて作った、いわばこだわりの一品。そのことは、くめ納豆のHPの「丹精」のコーナーを見ると、その力の入れようが判る。
くめ納豆 丹精HP
http://www.tansei-710.com/

価格は他の納豆よりも高めだが、豆の味が濃く納豆臭が少なく食べやすい。同じくめ納豆の「金印」や「味道楽」も、丹精ほどではないが大豆の味が濃く感じられる。
もちろん、小さなメーカーでよりこだわって作っている納豆と比較すれば、丹精だって「やっぱり大量生産で流通にのったものだから」と思ってしまう。でも、小さなメーカーが近くにあって、いつでもほしいときに納得の価格で購入できるのであれば別だが、それはなかなか難しい相談だ。

一度、スーパーの納豆コーナーで、くめ納豆以外のメーカーの納豆が試食販売されていた(納豆の店頭試食販売があるということだけでも、いかにも茨城だと思う。東京や神奈川では一度も見たことがない)。
試食の店員さんをスルーして、丹精に手を伸ばしたところ、その店員さんは「その納豆にはかなわないよ。それは本当に美味しい」と、自分が販売している納豆そっちのけで丹精を絶賛したのを聞いて、びっくりしてしまった。
地元の人たちの評判に違わない味に、我が家ではすっかりくめ納豆のファンになってしまった。

つくばを離れても、近所のスーパーで丹精を探して買っている。しかし、つくばにいたときほど、どこのスーパーにもおいてあるということではないようだ。
神奈川の鎌倉山納豆や、おかめ納豆のタカノフーズなども試してみた。しかし、最近では付属の納豆のタレを使わず醤油で食べるようになったせいか、より味がはっきりしてしまい、結局丹精に戻ってしまう。
一度「これ」と思ってしまったら、やはりなかなか変えられない。特に納豆のようにいつも近くにある食材ならば、なおさらのことである。

しかし、2009年8月2日付けの茨城新聞に、
「くめ納豆、事業譲渡へ 複数メーカーと交渉 業績低迷」
http://www.ibaraki-np.co.jp/47news/20090802_02.htm

という記事が掲載されていることを、丹精ファンの友人が教えてくれた。
茨城を離れ、探さないと丹精を食べることができない上に、会社自体がなくなってしまうというのはあまりにも悲しい。
くめ納豆のHPのプレスリリースにはまだ何も発表はされていないが、地元の新聞の1面記事になっているのだから、正式に方向性が見えた時点でなんらかの発表があるのだろう。

できることなら、いつも手軽に食べられる納豆だからこそこだわってきたという、くめ納豆の精神をも受け継いでくれる企業に後を継いでもらいたい。
できれば、これまで食べなれた商品を失くさない努力をしてほしいと、願わずにいられない。

くめ納豆HP
http://www.kume-natto.com/

◇鶏皮と砂肝の醤油煮:レシピ2009年08月22日 03時35分00秒

 
 
今年の夏は、なぜか焼き鳥が食べたくてしょうがない。もともと内臓系はそれほど好きではないのだが、なぜかもつや皮が食べたくてたまらない。
鶏の油は漢方薬にもなり夏バテにはもってこいだというが、今年の人間ドックで、夫婦そろってコレステロールがひっかかったので、最近特に油の摂取をできるだけ控えていたのだ。
しかし、こんなに焼き鳥が食べたいというのは身体が欲しているのだろう。
外に食べに行くとビールが飲みたくなってしまうので、自分で野菜いためにしたりしていたのだが、ちょっと涼しくなってきたので煮物にしてみることにした。

鶏モツといっても、近所のスーパーでは砂肝とレバーくらいしかおいていない。レバーは煮ると臭みが強くなるので、鶏皮と砂肝を使った。


■材料
鶏皮、砂肝、鶏肉(なくてもいいし、ももでも胸でもいい)、長ネギ、しょうが
日本酒、醤油

■手順
1.鶏皮、鶏肉は一口大に切る。砂肝は2個つながっているのを切り離し、それぞれ切り込みを入れる。

2.長ネギは3cmくらいの長さに切る。しょうがは皮をよく洗って、皮のまま薄くスライスする。

3.適当な鍋を熱し、重ならないように鶏皮を入れる。最初は鍋底にくっつかないように注意し、油が出てきたらできるだけ動かさない。火加減は強めの弱火で、鶏皮が自分の油で揚げ物になるくらいじっくりと油を出す。こげないように注意。

4.鶏皮の表面がカリカリになったら、鶏皮だけを一度皿に取り出し、鍋にたまった油を半分以下に減らす。
※油は別な炒め物に使えるのでとっておくと便利。酸化しないように保管する。

5.取り出しておいた鶏皮、砂肝、鶏肉、しょうがを鍋に入れて中火でさっと炒める。

6.長ネギを鍋に入れ、油を吸わせるように炒める。

7.材料の半分~8分目くらいまで日本酒を入れ、強火で一度沸騰させてアルコールを飛ばした後、蓋をしないで弱火で1~2分煮込む。

8.醤油を回し入れる。分量はスープを味見してちょっと薄味かな程度に。

9.火をとめ、鍋に蓋をしてしばらく放置しておく(5分くらい)。

10.皿に盛り付けてできあがり。好みで七味唐辛子をちらしても美味。

----------------------------------

思いついて適当に作ったのが思いのほか美味しかったので、分量は記載していません。
このときは、鶏皮と砂肝はそれぞれ150g程度。鶏肉は胸を一枚(スーパーの1パック分)使いました。

水は使わず日本酒で作るのがポイントですが、使う鍋で日本酒も醤油も分量が変わってきます。
また7の煮込みは、鶏肉の部位で煮込み時間が変わります。胸肉の場合は、煮込みすぎると固くなります。9で味をしみこませるために鍋を放置しますが、このとき余熱で肉が煮えるので、7ではあまり煮なくても大丈夫です。
日本酒の代わりに水でもできますが、そのときは砂糖を少し加えると味が丸くなります。また日本酒の代わりに、焼酎を使ってもおいしくできます。このときは少し水を加えるとこげにくくなります。

ねぎにしみた鶏油の味が最高です。
ポイントは、鶏皮から出た油をねぎにしみこませたのを醤油で煮ることなので、鶏皮とねぎがあれば、ハツでもレバーでも好みの部位を一緒に煮ると、また違った味が楽しめます。ビールのお供にもよく合い、安くて簡単です。



Copyright ©2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
無断転載を禁ず