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◇トルコ旅行記 〜6月1日 初日〜2007年06月13日 02時46分45秒

ブルーモスクの照明に反射する鳥。

■6月1日 イスタンブール到着日の夜


到着した日、部屋に入って荷物をあけたりしているうちに日はとっぷり暮れてしまった。時間はすでに22時を過ぎている。ついさっきまで薄暗かったので、感覚的には夕方7時頃な感じ。6時間の時差があるので、時間的感覚がつかめない。機内で起きてすぐに食事をしたので、それが朝食の感覚だったが、実はあれは早めの夕食だったのだと気づく。あまりお腹はすいていないが、ホテルのミニバーでビールを注文して景気づけをし、その後23時すぎにホテルの周辺を探索してみることにした。ミニバーで出てきたビールはトルコのビールを期待したが、デンマークのカールスバーグだった。

ホテルを出て目の前の道をまっすぐ行くと、ブルーモスクが見えてくる。夜は毎日ライトアップしているのだが、見上げるとブルーモスクの塔のライトに鳥が群がって反射して光っている。鳥は夜は飛ばないものと思っていただけに、ものすごく驚いた。後でホテルで仲良くなったスタッフに聞いたところ、イスタンブールの鳥は夜でも飛んでいるとのこと。しかし、ライトにこんなに群がっていたのを見たのは、この日だけだった。トルコでは土曜日がお休みで金曜日は特別な日らしく、夜の街は特別にぎわっている。鳥も金曜日だったのでモスクに群がっていたのだろうか。

ホテル前のゆるい坂道を少し歩き、交差点を右折するとレストラン街になっている。交差点の角では、屋台のケバブ屋さんがお店を出している。狭い石畳の道の両側に、それぞれのレストランが道ぎりぎりまでオープンエアのテーブルを出しており、その間を車が平気で行き交っている。交通量はそれほど多くないが、車が来たときはみんなゆっくり道の端によけながら歩いている。道をまたいで上の方に大きな黄色と紺のストライプの旗が等間隔にはためいている。お店では特にBGMなど流していない様子で、特別うるさいわけでもないのに、人の存在感だけで熱気があふれている。
道端にはあちこちに猫がいてお客のおこぼれにあずかろうとがんばっているが、お客のガードはなかなか固い様子。港町のせいか、やたらと猫が多い。


 
レストラン街にいた猫。ちがう猫がお客の足下をうろうろしているのをじっと眺めていた。   黒ビールとチャイ。テーブルのランプとマットがかわいい。
夜は暖かくちょっと湿気がある感じ。この日は半袖でもあたたかかった。


レストラン街の中ほどにあるオープンエアのカフェに入り、私はチャイを旦那はEFESというトルコのビールを注文する。トルコはイスラムの国だけど、お酒の製造が盛んでビールもワインもとても美味しい。EFESは何故か黒ビールが運ばれてきたが、ギネスよりさっぱりしておいしかった。
お金を払おうとギャルソンを呼んだら、15歳くらいの少年が来てくれた。こんな夜遅くまで少年が働いていることに驚く。黒ビールは5YTL、チャイは2.5YTLだったので、10YTL札で払うと細かいおつりがない様子。少年はあちこちのお店をかけずり回ったがなかなか崩してもらえないようで、途中で「今細かくしてくるからちょっと待っていてほしい」とわざわざ言いに来てくれた。お釣りのうちからチップに1YTLあげたら喜んでくれた。

帰りに小さな商店で水とタバコを買う。いつも吸っているSALEM LIGHTがあったので「せーらむらいと ぷりーず」と言うとなんだか判っていない様子。店の人は英語が話せないわけではないらしいが、しかたないのでタバコの棚にあるのを指さすと「サレムライト」と言っていた。なるほど、これがトルコでの名称なのか。
タバコの価格は日本より高め。SALEM LIGHTは日本では320円だがここでは4.5YTL、日本円で410円くらいだ。タバコが高いからといってトルコの人が減煙に意識をはらっているかというと、そうでもない。男女問わず町中いたるところでタバコを吸っているし、男性は歩きタバコをしている人も多い。母国ではタバコを吸う場所が減りつつある西洋人も、ここぞとばかりにすぱすぱしているので、そのマナーはトルコ人より悪かったりする。このタバコが高いのはトルコのタバコではないためなのか否かは不明だが、タバコは思ったよりもトルコ人の生活に根付いているのだと感じた。レストランでは水たばこのサービスをする店も多く、価格は10YTL前後。水たばこを試しているのはほとんど西洋人だった。

水は500mlのペットボトルでこの店では0.5YTL、日本円だと46円くらいなので水は安いと思ったが、観光地や空港の中ではもっと高かった(空港の中では2.5YTLだった。ぼったくりにも程があるぞ!!)。ペットボトルの飲料水は軟水でおいしく、成分表を見るとアルカリ水のようだった。いくつかの銘柄があるが、メーカーによって微妙に味が違う。

アルコールが入りちょっと小腹がすいたので、行くときに見かけた屋台のケバブ屋で一本買う。作るのを待っていると、鉄板で肉を焼き、薄いチャパティのようなパンに野菜と一緒にくるくると巻いてくれる。出来上がったのは、全長が30cmもある巨大なケバブが紙にまかれたものだった。価格は3YTL(275円くらい)と安いんだか高いんだか判らなかったが、疲れて値切る気力もないのでそのままお金を払ってホテルへ戻り、ケバブを食べたら小腹どころではなくなってしまった。肉は羊で、味は塩だけ。日本で食べると変なドレッシングのようなものをつけられたりするが、それよりずっとさっぱりしていておいしかった。

その日は早く寝たかったが、腹がきつくてなかなか寝付けなかった。



 
巨大ケバブ。日本のもののゆうに3倍はあり、こん棒のよう。中身は野菜たっぷりで意外とヘルシー(?)。でも、夜中に食べるものではないと痛感する。   左が日本のセーラムライト、右がトルコのサレムライト。トルコの健康に対する注意書きはものすごくでかく、すでにたばこのパッケージデザインの域を超えている。
     
   
PINARという水の成分表。pH8.0、カルシウム22.0mg、マグネシウム1.2mgとある。    

つづく



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