Copyright & 2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
 無断転載を禁ず
Google
WWW を検索 げきだんしらかば を検索


◇酢、重曹、クエン酸2009年10月21日 02時38分57秒

3年半ほど前に、「重曹で食器洗い」という記事を書いた。
http://makura.asablo.jp/blog/2006/05/30/386938
このとき、クエン酸との併用について追記すると書いていたらしいのだが、すっかり忘れてしまっていた。

我が家の重曹の活用は、このときとはちょっと違う使い方になってきている。
この頃は、猫のトイレの砂に重曹をまぜて匂い取りに使うほか、食器洗い等に使用していたが、現在では台所洗いと住まいの洗剤、冷蔵庫の匂い取りに使用している。
また、マイクロファイバー雑巾の利用により、重曹自体使用しない場合も増えてきた。水拭きだけで十分に汚れが落ちるので、汚れがひどいときだけ重曹やクエン酸などを併用している。


●猫のおしっこの消臭

猫のトイレの匂い取りに重曹を使用するのは、おからの砂との相性はよかったのだが、この後猫の老齢化に伴い、おからの砂では具合が悪くなったため、シリカ砂に変えたのだ。しかし、シリカゲル自体が消臭効果があるため、現在では猫の砂には使用していない。また、我が家の老猫はトイレ以外のところで粗相をするようになり、その始末には5%程度に薄めた掃除用クエン酸をスプレーしている。
これは、重曹水と比較したのだが、重曹水では十分に匂いがとれなかった。クエン酸水で試した結果、こちらの方が猫のおしっこには効果があるように思える。もちろん、一度畳に粗相をされたときには、なかなか匂いが取れず閉口したのだが、根気良くクエン酸水で拭いて、室内乾燥機と空気清浄機を併用したところ、ほとんど匂いが気にならなくなった。


●台所で

私は現在、台所洗剤はドイツのエコ洗剤「frosch」を使っている。
一時期食器洗いには、「重曹だけ」、「重曹に一般的な台所洗剤を混ぜる」、「重曹に台所用石鹸を混ぜたものを使用する」などをしてきた。しかし、一般の台所用洗剤と混ぜるのはまだいいのだが、他はどうしても油汚れがすっきり落ちない。洗う前に油分をウエスで拭いたりもしてみたのだが、あまり具合良くなかった。

重曹で食器を洗う場合は石鹸入りのも含めて、私の場合は、洗い桶に水溶液を作ってそこに食器をつけながら洗う。しかし、これだと食器についている油が水溶液に溶け出して油で汚染されてしまい、別な食器にも油がついてしまう。
前にテレビで松居一代が、重曹での食器の洗い方として、水溶液に食器をつけずに一枚一枚スポンジに水溶液を含ませて洗うというのをやっていたが、こちらの方が水溶液が油で汚染されないのでいいのかもしれない。しかし、洗う食器が一枚二枚ならいいのだが、食器が多いときや落ちにくい汚れなどは、洗い桶にひたしておきたい。でも我が家のシンクは桶を二つもおけるスペースがないので、どうしても水溶液の中に食器を入れてしまいたくなる。

また、スポンジなどに直接重曹の粉をつけて洗うという方法もあるようだが、重曹は研磨効果もあるので、磁器や陶器はまだいいとしても、漆器などは傷がついてしまう。この場合、石鹸入りのものであれば石鹸で研磨効果が落ちるのでいいのだが、粉石鹸を直接スポンジにつけて洗うと、何度も石鹸を付け直さなければならない上に、ぬるぬるするのですすぎに時間がかかってしまう。

台所用洗剤と併用するのは、せっかく重曹を使用するのになんとなく利にかなわないような気がしてとてもいやだった。なので、洗剤自体をエコなものに変えてしまい、食器洗いに重曹を利用するのをやめてしまったのだ(クレンザーとしては使用中)。

最近では、重曹は住まいの洗剤代わりに使用している。重曹の粉は容器に入れてキッチンに置いてある他、スプレー容器に溶液を作ってある。
粉はスプーンですくってシンクや排水溝、排水溝の部品等にばら撒き、スポンジで全体をこする。その後、50%程度の酢水(これも、スプレー容器にいつも用意している)をスプレーし、数分放置してその後洗い流す。食器洗いの前は重曹で、後は酢水で洗うこともある。酢水で仕上げることで、シンクの水はけもよく、水垢やピンクのぬるぬるが付きにくくなる。
このときクエン酸を使用してもいいのだが、クエン酸はちょっと濃度を高くして別に使用しているのと、後述するキレート剤としての効果を懸念しているのと、食べ物を扱う場所なので酢水を利用している。酢水の酢は、一番安い合成酢で十分である。

酢水を使用することで、重曹とクエン酸の代わりの酢水の併用で前に懸案だった例を実践しているわけだが、エコ掃除を紹介する本などに書かれているように、重曹とクエン酸(酢)を併用することで汚れ落ちがアップするというのは、汚れにもよるがあまり当てはまらないのではないかと思う。
台所の汚れはアルカリ系のもので落ちる汚れなので、クエン酸や酢などの酸で落ちるのはカビやぬるつきなどの汚れということになる。しかし、重曹と併用することでアルカリも酸も中和されてしまうので、その効果が落ちるような気がするのだ。
シンクの汚れを落とすときは、あまり酸をきつくしたくないときは重曹の後に酢を使用するが、酢の滅菌効果を期待する場合は重曹とは別に使用している。
また、油汚れが気になる箇所は、重曹水とマイクロファイバー雑巾とのセットで使用している。

これで考えると、キッチンの壁などの油汚れは、重曹水のアルカリで溶かしマイクロファイバー雑巾でかきとるのが効果的なように思える。であれば、食器洗いにもマイクロファイバーの布が効果的かもしれない。また、アクリルの毛糸で編んだスポンジなども、マイクロファイバー雑巾と同様に汚れをかきとる効果があるので、重曹との相性もいいかもしれない。
実際、froschで食器洗いをしていても、普通のスポンジ(我が家ではズビズバのハードを使用)よりもアクリル毛糸の方が汚れ落ちがいい。野菜を洗っただけのボールとか、水を飲んだだけのコップなどは、お湯とアクリル毛糸だけで十分に汚れが落ちる。これも、汚れが気になるときに、重曹を少しだけ毛糸につけてこすると汚れ落ちがいい。
今後段階をふんで、重曹洗いの頻度を多くしていけるかもしれない。

その他、重曹は油汚れなどアルカリ性の溶液が効果的な汚れに使用している。キッチンの壁や換気扇などは、ふだんはマイクロファイバーの雑巾で水拭きするだけだが、ちょっと汚れが気になるときには重曹水を使用している。
これまでは、住まいの洗剤をそれぞれの用途別に使用していたが、今ではマイクロファイバーの雑巾と重曹水だけで大抵の汚れは落とせるので、年末の大掃除のときにも洗剤を購入することはなくなった。
換気扇も、濃いめの重曹液で汚れが落ちる。油が気になるときだけ食器洗い用洗剤を使用する。

●掃除に

台所を含め、ふき掃除のときには重曹水とマイクロファイバーの雑巾を愛用している。普通の使い古しのタオルなどでもいいのだが、マイクロファイバーの雑巾は重曹水すら使用しなくてもいい場合が多い。
ただし、トイレや風呂などのカビ系の汚れには、クエン酸の方が効果的のようなので、クエン酸水を濃い目に作ってスプレー容器に入れて使用している。
ただし、トイレのしつこい汚れに関しては、トイレ用のふきとりシートを併用しているし、風呂のカビはカビ取り洗剤を使用している。


●消臭

猫のおしっこはアンモニア系の匂いなので、クエン酸の方が効果があるらしいのだが、冷蔵庫の匂いなどは重曹の方がよく匂いがとれるように思う。
今は、紙を折ってポケットにしたものに重曹を入れ、冷蔵庫用の活性炭(キムコとかそういうの)の入れ物に入れて利用している。冷蔵庫と野菜室はこれで十分匂いがとれている。市販の活性炭よりは持ちが悪いので、一ヶ月程度を目安に定期的に取り替えなければならないが、重曹自体普段から使用しているし、取り替えた後の消臭使用済みの重曹は、そのままクレンザーに利用しているので無駄はない。

---------------------

うちでは、酢、重曹、クエン酸の順に使用頻度が高い。酢は安い合成酢を利用しているが、重曹とクエン酸はミヨシ石鹸などから出ているの掃除用の粉末タイプのを水で溶いて使用している。
汚れのタイプとそれに対応するアルカリと酸を考えると、生活する上での汚れ落としは、重曹と酢かクエン酸、そして菌に対応するものだけで十分である。ガラス用とか住まい用、キッチン用とわける必要がなくなったので、約400円弱の600gくらい入った粉の重曹やクエン酸で一年くらいは利用できるので安上がりだ。

重曹はもともと自然界のものらしいが、クエン酸はキレート剤として使用されているケースがあり、自然界に戻らない物質らしい(全てがそうなのか? 詳細は調査中)。
キレート剤については、現在勉強中なのでここで記述して嘘を書いても困るので、あえて記述しない。ただ、従来の洗剤に代わって最近の界面活性剤フリーのエコ洗剤によく使用されているのをよく見かけるが、ヨーロッパなどでは規制対象になっているものも少なくないらしい。ただし、その規制が日本に当てはまるものかどうかは意見が分かれるところらしい。
いずれにしても、キレート剤については興味があるので、もう少し勉強したいと思っている。

しかし、できれば「汚れを落とすために何か添加する」より、水などで落ちるのであればそれにこしたことはないという考え方に個人的にシフトしてきているのは確かだ。
マイクロファイバーの雑巾なども、ノルウェックスなどは高価だが、最近ではホームセンターで10枚200円程度で売られていて、洗濯しながら使用すれば1年以上はゆうにもつ。
ただ、カビやばい菌などの心配もあるので、定期的に漂白剤やカビ取り用洗剤などは利用しているので、まったくのエコ掃除というわけではないのが実情である。

ここで、これまで書いたこととまるっきり反対のことを書くようだが、エコだとか環境だとかゴタクを並べても、本当に本当にこびりついた汚れについては、やっぱり一般に市販されている住まいの洗剤が一番よく落ちるのは確かだ。
20年以上使っていてほとんど洗ったことのない洗濯物干しの角ハンガーを、10%の重曹液に10分つけても汚れはあまり落ちなかった。しかし、かんたん○イペットで全体をべしゃべしゃにスプレーして数分放置した後シャワーで洗い流したら、20年来のこびりついた汚れが、ほんの少しもこすりもせずに指の入らない溝や洗濯バサミの細かいところまで汚れがすっきり落ちたのだった。
結局普通の洗剤が手放せないという人がいるというのが、なんとなくわかるような気がする。いい意味でも悪い意味でも、合成洗剤恐るべし…。


ミヨシ石鹸
http://shop-miyoshisoap.jp/ec/top

frosch
http://www.froschclub.com/

コメント

_ kaeru ― 2009年10月22日 01時44分49秒

うちも蛙マークの食器用洗剤、ズビズバもかわいいし、バザーなんかあると必ずアクリルたわしを買います。
義母の作る廃油せっけんも使用。悲しいかな食洗機には合成洗剤です。以前は大豆から作られたソホロンというのを愛用していましたが売り場から姿を消してしまった。
洗剤は新しいものは買わずにいようと在庫整理のように用途別洗剤を使っていますがなかなかなくならないなー
クエン酸は衣類のリンスに使っています。

_ makura ― 2009年10月22日 02時41分27秒

froschはいいけど高いんだよね。稀釈して使用するから、直接スポンジにつけて洗う洗剤と比べられないのだけど、輸入雑貨店で1本1000円弱という値段は割高感が高いです。最近、近所の大型スーパーで大量輸入しているようで、アロエだけは590円で買えるようになったけど。
ドイツ在住の友人に聞いたところ、froschもドイツでは最初すごく値段が高かったのだそうです。ただ、ドイツではエコに対する民間の取り組みがものすごく発達していて、専門の機関で検証され認証されるシステムが確立しているのだそう。froschもそうして利用が増えたため、現在ドイツでは300円くらいで購入できるらしい。
これを聞いたときに、円高なのになんで安くならないのだろうかと思いました(^^;)。
日本でも利用が増えるとか、froschなみにエコの意識の強い洗剤が販売されるといいのだけど。利便性だけで物が売れる時代は、そろそろ終わってほしいですね。

アクリルたわしは、最初は「繊維が残ったりしたらいやだな」と思って敬遠していたのだけど、ある日昔もらったたわしを試したら、汚れ落ちが良くてびっくりしました。

我が家では、洗剤だけでなく様々なものに対して「アイテムを増やさない」というのがテーマです。洗剤に関しては、エコの意識いうよりは、場所ごとに専用の洗剤があることへの疑問の方が大きかった。そのまま汎用洗剤みたいなのにシフトしてもよかったのだけど、せっかくだからエコを意識してみたという感じです。

エコの考え方はいろいろあるし、その全てを実行するのは大変だけど、自分のライフスタイルと住んでいる地域のやり方に合わせて、無理なく実行するのがポイントだと思う。
じゃないと長続きしないしね。

食洗器用の石鹸は、最近いろいろ開発されているみたいです。
パックスナチュロンとか、友達が使っているけどなかなかいいらしいです。
http://www.ways.co.jp/fs/ws01/c/gr533

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
下記の文字を解答欄に入力してください。
しらかば

コメント:

トラックバック




Copyright ©2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
無断転載を禁ず