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◇禁煙丸2年。喫煙者と禁煙推進地域での葛藤2010年12月02日 03時38分13秒

ふと気づくと師走である。
ブログに禁煙カウンターを設置して、丸2年。禁煙して丸2年が経った。
ちょっと前までは、パソコンの前に座るとタバコを吸うのを身体が要求しているようだったのが、今年の夏くらいからそれはなくなり、今では完全にタバコが吸いたいとは思わない。
というか、たぶん吸えないと思うのだ。

タバコを吸っていたときから大人喘息の兆候があったのだが、タバコを辞めて呼吸器内科での治療を始めたため、完全に自分が大人喘息であることを認識している。
その認識とともに、身体がタバコの気配に過剰反応して、臭いを感じただけでも気分が悪くなってしまい、下手をすると喘息の発作でセキが止まらなくなる。

じゃあ、大人喘息がなかったら、タバコを再開するリスクが高かったろうか。
もしかしたら、そうかもしれない。
今更ながら、禁煙した人が過剰にタバコに反応し、嫌がる気持ちが良く解る。自分が大人喘息であることもそうなのだが、それ以前に気持ちに身体が反応しているような気がする。

それでも、禁煙グッズや禁煙外来などの助けなくして、自力で禁煙が続くとも思っていなかった。
子供であった時期も含めて、喫煙していた時期の方が長かったし、それまで禁煙したいとも思っていなかった。
私の場合は、家族も喫煙しないし、周囲の友人も喫煙しない。
周囲に一人でも喫煙者がいたら、長続きはしなかったろうとも思う。

現在一番困るのは、喫煙者に近づけないということだ。
呼吸器内科の医師は、「そういう人には近づかなくていいし、どんどん禁煙アピールすべきだ」と言うが、それはそれで人間関係がややこしくなるので避けたい。喫煙するしないは個人の自由だと思うし、マナーさえ完璧に守ってもらえば喫煙する権利も存在すると思う。

禁煙推進地域の神奈川県でも、まだ飲食店の禁煙・分煙化が完全になされたとはいえない。
焼肉屋などは未だに分煙さえされていないところも多いし(焼肉の煙を吸い取る機械があるから大丈夫だと思っているのかもしれないが、あれは鉄板の上だけでテーブルの上まではサポートされないものが多いので、タバコの煙避けにはまったく役にたたない)、飲み屋などは客離れを懸念して反対するお店も多いらしい。
神奈川県内の喫煙者の反発も目立つし、わざとマナーを悪くしてる人さえいると聞く。

たまには飲み屋で一杯ということもしてみたいのだが、隣のテーブルで喫煙されると、たとえ煙がもうもうと立ち込める焼き鳥屋でも反応してしまう。
焼き鳥の煙はなんともないので、純粋にタバコの煙はもう身体が受け付けないようだ。
しかし、飲食店での喫煙は大変いやだが、飲み屋で喫煙したくなる気持ちは元喫煙者としてはとてもよく理解できる。
その店が禁煙・分煙していないことを知っていながら嫌煙者が利用するということは、隔離された喫煙所で嫌煙をアピールするくらい嫌味だとも思う。
いくら世間的に禁煙が美徳だったとしても、そこでは嫌煙者の方が異端なのだ。

飲み屋に行くときは、できるだけ事情を話して喫煙者を遠ざけてもらう。そういう配慮をしてくれるお店でないと利用できないし、例えしかたなくタバコの煙が自分の席に流れてきたとしても、禁煙店ではないことを知って利用しているのだから、文句は言えない。
そういう場合は、できるだけ早く店を離れるようにしている。

昔は、自分もあそこにいる一人であったことを考えると、タバコが大人喘息のきっかけでもあったわけだし、タバコが大人喘息を悪化させるきっかけでもあったわけなので、いろいろな意味で情けなく感じてしまう。
外で飲むこと自体一年に数回もないので、それほど不便はしないが、事情を話すと一生懸命配慮してくれるお店の方に、いつも申し訳なく思ってしまうことも情けない。

それでも、自分が喫煙者であったから気づくことも多かったし、タバコにまつわる思い出もたくさんあるので、それはそれで禁煙した今でも大切に感じずにはいられない。
自業自得という言葉がいつも頭の中にある、禁煙2年目であった。

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