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◇スケアクロウ2006年05月30日 16時59分57秒

1985年のことだと記憶する。

北海道帯広市西二条南8丁目に、「スケアクロウ」という喫茶店があった。
Y姉弟がやとわれ店長として働くその店は、当時飲食業界がピークにあった帯広の「まち」の中でも、異色な存在であったように思う。

料理も、タイムの香りがきいたカレシンカファというチャーハン(Y姉の当時の話によると、アフリカ料理との説明があったような記憶があるが、真偽の程は定かではない)やドライカレーなど、田舎町の帯広ではめずらしいメニューがあり、他の飲食店とは一線をおいていたように思う。カレー風ドリアの様相を呈したドライカレーは絶品だった。

流行の音楽が常に流れ、店員と客はいつも面白いものを探していた。

店自体は1年半ほどでなくなってしまったが、強烈な印象をもって記憶に残っている。

◇劇団白樺2006年05月30日 15時24分27秒

1985年当時、西二条通りの一角の地下にあった「スケアクロウ」という喫茶店の店員と常連客との不思議な関係。
当時、店長だったY姉は帯広でもカリスマ的な存在で、時代に敏感な人たちが一目を置く存在だった。

スケアクロウの常連客は、ごく当然のようにY姉弟と仲良くなり、一種のコミューンのような状況があった。

10代後半の常連客は、大半が定職をもたずにその日暮らしをしていたが、誰かが日銭を稼いでくれば、閉店後に酒を買ってY姉弟宅で朝まで煙草をかけてカードをしたり、夜中のドライブに興じたりして遊んでいた。


  定番は安いジンやウォッカ。
  音楽はいつもムーンライダース。
  車の中でみんなで大声で歌ったり、
  男女の関係なくメイクをして写真撮影してみたり、
  夜中の校庭でロケット花火をしてみたり…


そんないいかげんな連中が、ある日「劇団白樺」を名乗りだす。命名の由来は、Y姉弟の住むアパートの近くにあった、店主が首吊り自殺をしたという噂の居酒屋。

友達が友達をよんで、一時期は10人くらいがY姉弟のアパートに毎日のように集い、みんなお金がなくても平気だったのが不思議なくらいだった。

「劇団白樺」が活動(?)していた1年は、実際には演劇活動などまったくやっていなかったけれど、まるで冗談のようで毎日の生活そのものが演劇のようだった。



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