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◇忌野清志郎、喉頭がんで入院2006年07月14日 06時48分41秒

忌野清志郎といえば、日本ロック界のカリスマにして、70年代から活躍しているミュージシャンだが、私たちの世代としてはRCサクセションの忌野清志郎という方がなじみがあるような気がする。
最近では、社会的な題材を歌詞にして物議を醸したり、自転車にはまってその自転車を盗まれ、その後戻ってきたという話題を提供したりと、一般にも話題を提供する存在になってきていた。
独特のメロディーラインに、その時々のリアルな心理描写の歌詞を、忌野清志郎節とも言える歌唱法で歌われる曲は、とても心地よく親近感がもてる。
今でも、RC時代の曲をたまに聞きたくなることがあるし、たまに耳にすると色々な想いが湧き上がってきて、たまらない気持ちになることもある。

忌野清志郎の魅力は、あの歌唱法と声にあると思う。
長髪にはちまきをしめて歌っていた初期のフォーク時代も、メイクに派手な衣装を身に着けていたRC中期のR&B時代も、その後のソロ活動やさまざまなユニットの時代も、あの心地よい歌声は変わらない。
どの時代の清志郎も、どんな歌詞の内容であっても、すんなりその曲に入っていける不思議な魅力があるように思う。
長い間その声を聞かない時期があって、ちょっとの間忘れていても、ひょんなきっかけでまた出会ったとき、前と同じ気持ちで対峙できる、そんな親近感があるのだ。

昨日、携帯のニュース配信に「忌野清志郎、喉頭がんで入院」という記事を見つけた。
本人は、前向きな気持ちで治療に専念する意思表示をしているようで、ぜひともまたステージに立てるようがんばってほしいと思う。
ただ、ファンの心理として、もう前と同じ気持ちで清志郎の歌声を聞くということはできないような気がする。早く良くなってほしいという気持ちに変わりはないが、それだけが残念でならない。

このニュースを見たときに、高校2年の時に帯広でRCのコンサートがあるというので、文化祭の最中だったにも関わらず、チケット売り場に友達が徹夜で並んだことを思い出した。

当時は、オンラインチケット販売もぴあもなかったので、地方都市のコンサート等のチケットは、街中のレコード屋やたばこ屋などで販売していたのだ。席の指定も購入時にできるため、良い席をとるために、人気のあるコンサートのときは、開店時間の早いたばこ屋の前に行列ができた。

私は、家が少し遠かったのと親の反対に合い、徹夜で並ぶことはできなかった。
高校を卒業した年に交通事故で亡くなってしまった友人Mが、やはり街中近くに住んでいた友人Hの家に、徹夜で並ぶことをHの親に談判しに行き、Hはみんなと徹夜で並んでチケットを購入した。それを聞いたとき、かなりうらやましく思ったのだ。
文化祭準備の最中にコンサートのニュースを知り、チケット購入のため徹夜で並ぶということが友達間で決まったのは、チケット発売初日の前日だった。
時間もなかったのでMが私の家に来て親に頼み込むというのは、かなり無理な話だったのだが、当時Mと一番仲良くしていた私としては、ちょっと複雑な気持ちがした。

コンサートは横の見づらい場所だったが、なんとか前の方をとることができ、ステージからとんできた風船は、家を出るまで私の部屋につぶれてゴムがきしきしに固くなるまで飾られていた。

asahicom「忌野清志郎さん、喉頭がんで入院」
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