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◇ベトナム旅行記01 ~行く直前まで~2012年03月24日 05時11分19秒

hotel nikko saigonロビー
hotel nikko saigonのロビー

最初はベトナムなど、まったく行く気はなかった。

家族で旅行に行こうと計画をたてはじめたのは、1月の終わり頃だった。
最初は、北斗星で函館にイカを食べに行こうと話していたのだ。
それがいつの間にか、広島の厳島神社に行こうという意見が出て、だったら一緒に愛媛に砥部焼きと今治タオルを見に行きたいという話になったが、3月の中国・四国の花粉状況が判らない。今年は関東の花粉も遅れている状況だったし、計画立案の時期はまだまだ寒い時期であったので、花粉の想像などしたくもなかった。

そこで何気なく見た海外ツアーで、東南アジアの3泊2日とかだと、国内のどこよりも安かった。
しかも、私たちが見たのは12月にホーチミンにできたばかりの、日航の新しいホテル「hotel nikko saigon」。
五つ星クラスのラグジュアリー、往復JAL利用(こちらはエコノミー)で、4万円台は魅力だった。

街中が気に入らなければ、ホテルを満喫すればいい。

ツアー概要を見たとき、そう思った。
たぶん、こんなすごいクラスのホテルなんぞ、ツアーについてない限りは利用することもできないだろう。
4万円クラスだったら、熱海か箱根の一流ホテルで一泊するくらいの値段である。それで海外で遊べるなら、安いほうだろうと思ったのだった。

東南アジアは憧れの地だが、しかし今の私の体調では不安要素の方が大きい。
旅行先で病院送りになるのは、香港返還でわいた十数年前に、上海ですでに経験済みだ。
ちょうど梅雨明けと重なり、強い日差しと蒸し暑い気候。そして、水と食べ物が合わず、ひどい下痢に見舞われ、上海で病院に行ったのだ。
強烈な腹痛の中で上海雑技団を観て、翌日楽しみにしていた黄河クルーズは中止し、病院に行って一日ホテルで寝ていた。

旅行案内には、たいてい空気と水の事情が悪い土地では特に気をつけろと言うが、空気と水に対してどうやって気をつければいいのか。
ベトナムの水は日本の水よりも硬いので、ミネラルウォーターは外国製のものを買うようにガイドブックやネットには注意書きがされている。
しかし料理などで使用される水が、必ずしも外国人向けの水が利用されている保障はない。バイクの交通量がハンパなく、道端でタバコを吸う人があちこちに見られる中で、どうやって空気と水に注意すればいいのか。

しかもきわめつけが、ベトナムのトイレ事情だった。
私が持っているガイドブックには、ホテルやレストランのトイレはまともだが、街中にある公衆トイレはたいてい便座がないと書いてあるのだ。
公衆トイレはチップが必要だが、トイレットペーパーがついていない場合があるようなことも書いてある。

タバコの気配を感じるだけで喘息の発作がおきることもある心配や、水が合わずに腹を壊してもトイレに自由に入れないどころか、じゅうぶんに臨戦態勢に入ることもできないかもしれないことを考えると、気持ちはどんどん暗くなっていった。

旦那はなんだか行く気まんまんで、ガイドブックを選ぶのも楽しそうだが、私はなんとなく行く寸前まで気が重かった。
ぎりぎりまでガイドブックを読む気もしなかったし、海外に行くのだから言葉などの準備も必要なのに、一週間前くらいまで何もする気にならなかった。

函館でイカとロシア料理と温泉の方がよかったなあとか、たまたまNHKのあさイチで愛媛の旅特集をしたりと、行く寸前まで心はベトナムになってはくれなかった。
こんなんで、実質2日しかないのに、ちゃんと楽しめるのかずっと不安だった。


つづく

コメント

_ glassy_apple ― 2012年03月24日 19時31分41秒

Blogを再開されたようで、嬉しかったのですが、海外に行っていたんですね。いいなぁ。続きを楽しみにしています。食事が気になります。

_ makura ― 2012年03月27日 01時55分21秒

>glassy_appleさん

ありがとうございます。なんとか復活しました。
リハビリ旅行記がんばります。

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