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◇ベトナム旅行記02 ~旅行の準備~2012年03月28日 18時30分30秒

■海外旅行保険
旅に行く直前まで気分がのらずにいたのだが、さらに気持ちを重くさせたのは、海外旅行保険だった。
格安の保険はいくつもあるのだが、私は喘息と婦人科の持病持ちなので、WEBの海外旅行保険の適用外だとはねられてしまう。
たかが4日の旅行で旅費も格安だというのに、1万円もするような保険は利用したくない。
かといって、私には過去に旅行先で病院に担ぎ込まれている経験もある。保険の大切さは、よく知っている。

そこで、WEBで格安の海外保険をまず探した。
当初検討したのは、損保ジャパンの「off」という商品。これは持病持ちの人は加入できないとある。
それと、AIUの持病持ちの人でも加入できるという商品。こちらは、電話か保険カウンターでの契約になるらしい。

とりあえず、持病について確認するために両社へ電話してみる。
AIUでは、持病に対する保険について詳しく説明をしてくれた。
手元にカタログを持っていたが、根本的な勘違いをしており、当初見積もっていた保険料より高額であることがわかった。
しかし、持病を持つ人用の保険としては、調べた結果AIUが一番格安であったので、とりあえず保険加入のための書類を取り寄せることにした。

損保ジャパンでも持病持ちの人向けに商品はあるので、当初そのことについて質問する予定だったが、WEB限定格安商品の「off」を検討していたことを話すと、持病について詳しく質問された。 その結果、私の持っている病気については、持病を保障外とすることで加入できると説明され、その電話で名前を告げることでWEBで加入申請したとき審査が通るように手配してくれたのだ。

旅行に一緒に行く旦那は持病がないので、家族向け商品にしてしまうと高くなってしまうため、私と旦那と別々に加入することを検討していた。
しかし、損保ジャパンのoffに加入できたことで、家族二人で3500円程度に収めることができた。
保険内容を確認するということは、自分の身に異常が起きたときだけだ。幸い今回の旅行でそれを実感するようなことは起きなかったが、保険内容も充実したものだったし、少なくとも短期間の旅行に高額な保険に加入するようなことなく利用できたので、これにはとても満足している。


■指差し会話帳

今回作ったベトナム語の指差し会話帳


旅に行くときには、指差し会話帳を持っていく。
しかし、これまでの旅行では中国圏はガイドがいたし、イスタンブールではほとんど英語でなんとかなった。唯一、台北ではほとんど言葉が伝わらないところもあったが、日本語が話せる学生さんがいたりと、あまり不便だったという記憶はない。

自分達で決めていることは、その土地の「こんにちは」とか「ありがとう」「ごめんなさい」などの基本の言葉は、発音がおぼつかなくても必ず覚えて行く。
中国語などは発音が違うだけで、違う意味の言葉になってしまうが、広大な国土の中で方言も多いため、多少発音が変でも相手が旅行者であれば、あいさつ程度はみんな笑顔で返してくれる(15年前の上海でだが)。

最初はガイドブックなどについている会話集や、指差し会話の本をそのまま持っていくこともあったが、最近は旅行先ではガイドブックをできるだけ開いて歩かないようにしている。「地球の歩き方」などを表紙も隠さずに持ち歩いていると、それだけで日本人だとわざわざ宣伝して歩いているようなものだ。
経済的に発展し、平和ぼけして危機感の薄い日本の人であるということは、外国では常に悪い人の標的であるといつも思う。旅行先で過剰に警戒するのも疲れるが、自ら危険を呼び込む必要もないとも思う。
もちろん、聞かれれば胸をはって「私は日本人です」と答えるし、日本語で話しかけられれば日本語で返す(イスタンブールで日本人であることをごまかそうとして、失敗した過去もあるし)。

市販の指差し会話集は確かに便利なのだが、書いてあることのほとんどは使わない。
一般的なシチュエーションがたくさん載っているが、ページを探すだけで大変なのだ。
今回は日程も短いことだし、「あいさつ」「買物」「道順」「ヘルプ」と大まかに項目を分けインデックスを貼り、ネットで会話を検索して自作した。
「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「どういたしまして」「ごめんなさい」「これはなんですか?」「安くしてください」「高いです」「お勘定をお願いします」「ここはどこですか?」「トイレはどこですか?」などなど。
ノートの裏表紙には、基本の発音の仕方と数字を貼り付けた。
その他のこまごましたものは、ガイドブックに載っていた便利な会話集のページをコピーして貼りつけた。
このノートは、逆側はメモとして使用する。両方から使いやすいよう、リング式の手のひらサイズのものを選んだ。
ガイドブックの指差し会話を貼り付けた手帳

今回購入したガイドブックは、JTBパブリッシングの『タビトモ ホーチミン』と『ララチッタ ホーチミン』の2冊。同じ出版社のものになったのは偶然だが、厚さや大きさが手ごろで持ち歩きやすかった。
特に、『タビトモ』の方は表紙のかえしと裏表紙の見開きに、シチュエーションに合わせた会話がピックアップされ一覧になっている。これがものすごく重宝した。
地図も本誌とは別に、一枚紙で主要観光地が裏表で印刷されたものがついていて、道を確認するときにガイドブックを取り出さなくてもよいようになっている。

私はこれの、「人を呼びかけるとき」と「食事編」「スパ・マッサージ編」「オーダーメイド編」をコピーして切って貼り付けたのだが、食事編は非常に便利に利用できた。
実際レストランで「ちぇっく ぷりーず」と呼びかけても、なかなか対応してくれないことがあったが、店員を呼んで「お勘定をお願いします」という項目を指差すと、笑顔で「オーケー」と言って対応してくれる。
外国人観光客の多い場所では、ある程度英語も通じるが、できるだけ現地の言葉でコミュニケーションした方が喜ばれた。
ただ、指差して声に出して言うと、「発音が違う」と正しい発音ができるまで教えこむ店員もいたのにはちょっとだけ閉口した。これも旅のコミュニケーションだ。

トイレなども、有料公衆トイレなどではほとんど英語が通じないので、場所が判りづらいときには「トイレはどこですか?」なども結構使った。

実際口に出して話したのは、「Xin chao(こんにちは)」と「Xin cam on(ありがとう)」が一番よく使ったし、「ありがとう」は伝わりやすかった。
「はい」と「いいえ」は実際使っても伝わらなかった。

ベトナム語は非常に難しい。同じ音でも声調(発音の仕方)で意味が異なるというのは中国語と似ているが、中国語よりも声調が多いし、しかもその区別が非常に微妙である。母音の数も多く、喉の奥でポコポコさせるような独特の発音はとっさにやろうとしてもできない。

発音方法なども含めて、今回お世話になったサイトは、以下のとおり。
言葉の発音が実際に聞けるものは、音声データをダウンロードしてスマートフォンに入れておき、いつでも確認できるようにした。

ウィキトラベル「ベトナム語会話集」

ネイティブな発音が聴ける - ベトナム語大辞典
シチュエーションにあわせた会話が多数掲載。現地の注意事項も確認できる。
(音声認識の一部で、FireFox10に対応していなかった。IE9は対応している様子。)

NNA.ASIA「会話の基本→インドネシア語→ベトナム語」
こちらは、音声とカタカナ+発音で確認できる。声調の説明もあり、理解しやすい。



■スマートフォンの翻訳アプリ
google翻訳の画面

言葉の面で今回の旅行では、スマートフォンの翻訳アプリが、非常に役に立った。
私が利用したのは、「google翻訳」。
私はAndroidユーザーだが、このアプリは旅行に行く前から利用していた。以前は別なトランスレーターを使用していたのだが、こちらの方が音声認識の対応言語が多く使いやすかった。
料金は無料でダウンロードできる。
実際、翻訳アプリはあちこちで大活躍した。
google翻訳ではベトナム語は音声で確認する機能はサポートされていなかったし、日本語で音声入力したくても、あせってしまったり、騒がしいところでは誤認識するため、音声に関しては使えなかった。
だが、文字入力することで、簡単な質問などは文字の拡大機能で十分こと足りた。

ホテルの近くのスーパーマーケットでハチミツを購入しようとしたところ、あきらかに「食用ハチミツ」と、パッケージに女性が肌をすべすべ触っている写真のあるハチミツとが並んでいた。
「これは食べるハチミツなのか? それとも肌に塗るものなのか?」と悩んだ末、通路で警備員が女性店員を口説いているところを割り込んで、最初は英語で聞いてみたが通じない。
そこでこのページの最初の写真の画面を見せて、食べるしぐさと肌に塗るしぐさをして必死で聞いたところ、警備員が笑いながら飲むしぐさをしてベトナム語と英語で説明してくれたので、やっとそれが食用であることを理解した。

ちなみに、Viet honeyというのはこのハチミツのメーカーの名前である。
後でホテルのスタッフを捕まえて説明書きを読んでもらったところ、これはお肌にいいとされるローヤルゼリーで、一日朝と晩に一回ずつティースプーンに一杯飲むとよいらしいとのこと。このメーカーのハチミツはとても品質がいいので、よい買物をしたと太鼓判を押してくれた。
もちろん注意書きは英語でも書いてあったが、あまりにも細かい文字のため、老眼が始まった私の目では読むことが難しかった。

食べるものか、肌に塗るものか、買うとき迷ったローヤルゼリー

しかし、会話に関しては、ちょっと注意が必要である。
後でパソコン版のgoogle翻訳で、旅行中に使用した単語を日本語から一度ベトナム語にし、さらに日本語に翻訳してみると、けっこうとんでもない結果が出ている。
例えば、上のスマホ画面の写真では「このハチミツは食用?」と聞いているが、「このハチミツは食べるものですか?」と聞くと、別な結果が出てくる。それをさらにベトナム語→日本語で翻訳してみると、「この蜂蜜を食べませんか?」という結果になり、これではハチミツをエサにナンパしているみたいだ。

ベトナム語と日本語のどちらが正しい結果かは判らないが、どこかで微妙に「てにをは」がずれたりして、別な意味に変化してしまうらしい。
これは基の日本語を工夫しないと、出た他国語の結果をとっさに確認することは難しいので、使い方を考えなければいけないと帰国してから思った。

文字入力での利用でベトナム語→日本語にするとき、ベトナム語は通常の英語のアルファベットと文字が少し異なるし、音声記号も表記してあったりするので入力は難しそうだと最初は思った。
しかし、見たままをそのまま通常のアルファベットにあてはめて入力することで、だいたいのものは意味が通じた。
醤油だけでもいろいろな風味のものがあり、オイスターソースなのかカキ醤油なのか、見ただけではわからなかったりしたのも、問題なく判断できた。


街中で見かけた看板。ドアにかかった看板を
「co ban ca phe nuoc ngot thuoc la, nuoc mia」と入力して翻訳してみると、
「持っている 新鮮なコーヒー、タバコ、サトウキビジュース」という結果が出た。


帰国後、街中を撮影した看板などを、PC版のgoogle翻訳で訳すと、それが何の看板であるのかがけっこう判って面白い。
サトウキビジュースの屋台では、コーヒーとタバコも売っているのだという事がわかったり、コカコーラのポスターには、「描画したいですか? すぐに撮影 コカコーラ」という結果がでたり、帰国してからの楽しみにも活用できる。


つづく

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