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◇七沢温泉に行く2006年08月08日 20時03分39秒

 
大山に沈む夕日  
   

ここのところしばらく天気の悪い日が続き、久しぶりのお天気の週末だったので、どこかに行こうかという話になった。その日はお昼過ぎまで寝ていたので、そう思ったのは1時も回ったあたりだった。
 準備をして取りに行くのを一週間忘れていたクリーニングを引き取りに行き、実際にうちの近所を出発したのは、2時半も回ったあたりだった。

この時間から行くとなると、近場しかない。新婚時代、よくバイクでいった大山に行こうということになり、伊勢原方面に向かった。大山は昔からの霊山で、大山山頂の大山阿夫利神社には酒造の神様が祀られている。ロープウェーで途中の下社に行くことができ、そこから山頂の本社に行くには徒歩で山をのぼる。ロープウェーの駅までの山道は参道になっており、大山名物の独楽を売る店や豆腐を食べさせてくれる店が軒を並べ、風情があってとてもいい。
 途中座間の友人の家に、渡しそびれていた北海道のお土産を届けに寄ったので、多少遠回りをしたが、海老名から246を抜けたあたりはすいすいと快調に進んでいく。このあたりの246はバイパスになっているので、高速道路を走っている気分だが、厚木のあたりから道は混みだしてくる。ここですでに3時半を回っていた。
 渋滞の中、「この時間から大山に行っても、お店はどこも開いていないし、ロープウェーにも乗れないのではないか」という疑問が頭をよぎる。大山に行くなら、豆腐懐石を食べたいのだ。
 「大山で豆腐を食べられないのなら、七沢に行こう」と言うと、旦那も「行ったことがないから行ってみよう」と賛成してくれた。246の本線から七沢方面に向かう道に入ると、混雑もなくなりすいすいと進んでいく。

 
  ネポンの看板

神奈川といえば横浜、東京のとなりにある都会のイメージがあるが、神奈川もこのあたりになると田園風景が広がる田舎町の様相が濃くなってくる。田んぼが広がる道を行くと、ネポンという看板が目につく。「ネポンってなんだろう」。言葉の響きが面白く、なんとなくネポンの看板がある方向に向かってしまう。しばらく行くと、ネポンの社屋が見えて来たが、結局このときは「ネポン」がなんなのかは判らなかった。後で調べたら、施設園芸用暖房機関連、 住宅設備関連の総合メーカーとのことらしい。

厚木の山奥までくると、森の里という新興住宅地を通る。緑が広がる中に新しい家がたくさん建てられており、米軍の飛行機の影響を如実に受けている我が家のあたりとは違い、空気も綺麗だしとても静かで閑静だ。夕方近くで、山から鳥の声や蜩の鳴き声だけが響いている。神奈川で家を建てるなら、こんなところに住みたいとうらやましく思うが、交通の便を考えるととても無理だと思う。

森の里を抜け、トンネルをくぐると七沢の入口に消防署の隣に設けられた七沢観光案内所の看板が見えた。時計はすでに4時半時近くになっている。中に入り「七沢で今から日帰り入浴できるところはありますか?」と尋ねると、案内所の人は地図をくれて親切に教えてくれた。トイレを借りて案内された場所に行く。
 案内所で教えてくれた旅館は4つ。一本道に旅館が並ぶ中、その一つ一つの外観と料金を確かめて回り、七沢で一番名前を聞く「七沢荘」に行くことにした。七沢温泉の中でも泉質は単純泉とアルカリ泉とあるようで、七沢荘はアルカリ泉の源泉をひいているようだ。
 昔は七沢温泉というと、箱根や熱海と違って「沸かし湯」というイメージが強かった。温泉の温度が低いので、温泉に加熱しているためだ。これは今でも変わらないのだが、加熱しているからといって温泉の効果に変わりがあるわけではない。ただ、昔は「加熱している」という理由だけで、なんとなく「沸かし湯だし」という感覚があったのだ。来てみると、山の中のひなびた温泉郷という雰囲気があり、メジャーな箱根や熱海などと比べると親しみやすい感じがする。
 七沢荘に入ると、露天風呂の脱衣所はロビーを抜けたすぐのところにあったのだが、最初は内湯に入りたくてそちらに回った。古い旅館を建て増し建て増ししているようで、婦人の脱衣所までの間迷路の中をぐるぐる回っている感じだ。風呂に入ると、足にびりっと何か感じたが湯に入ってしまうと気持ちがよい。アルカリ度が高いのかとてもつるつるしている。温度はさほど高くなく長くつかっていられる。
 露天に移動しようとドアをあけると、そこは露天の脱衣所になっていた。なんだ脱衣所もつながっていたのか。露天風呂は、せまいながらも3種類あり、竹のまくらのある寝湯、子宝の湯と称した男根の鋳型がある風呂、そして岩風呂とある。岩風呂の露天の真ん前に、さっき入った内風呂とは違う内風呂があり、「波動の湯」と名付けられている。波動の湯には、気功の力を入れた岩盤がしいてあるらしい。特にアトピーなどには効力があるという。その他にも、外傷や打ち身などにもいいらしい。この日私は、寝違えて首が痛かったのだが、お湯に入ったことで帰りにはだいぶ楽になっていた。お肌もつるつるで、悩みのがさがさのひじもつるつるになっていて嬉しかった。

 
分れ道の表札  

6時近くに七沢を出ると、道すがら大山を臨むことができる。ちょうど日没の頃で、運転しながらもうっとり見入ってしまいたくなるほど綺麗だ。
 途中、伊勢原に出る道で「分れ道」という交差点に出る。確かに分れ道なのだが、なぜわざわざ「分れ道」なのか。近くのバス停も「分れ道」バス停になっている。ここは厚木から伊勢原神社方面、寒川神社方面、大山方面と神社にお参りする人が使用した街道のはずなので、どの神社に行くかの分れ道ということなのだろうか。
 分れ道から伊勢原を抜けて、寒川を通って帰ろうとしたところ、寒川に入ったあたりでものすごい渋滞。30分で1キロちょっとしか動いていない。仕方ないので、Uターンをして1号に抜ける道に向かった。
 家に着いた頃、寒川の方から花火が上がるのが見えた。そうか、寒川の花火大会のための渋滞だったのだ。あのまま止まっていたら、花火の見える渋滞だったのかもしれないと思うとちょっと惜しかったが、お腹がすいていたので早く移動できてよかったと思う。

途中、茅ヶ崎で閉店まぎわのバイク屋に寄り、以前から購入を考えていたヘルメットを物色したが、あまり品物が揃っていなくがっかりした。親切な店員さんが、横浜にバイク用品の専門店があると教えてくれたので、次の日に行こうと決めた。

 

七沢温泉HP   http://www.tanzawa.or.jp/nana.html
 七沢荘HP    http://www.tanzawa.or.jp/~nanasawa/
 大山阿夫利神社  http://www.afuri.or.jp/

◇ヘルメット購入2006年08月08日 20時18分21秒

新規購入ヘルメット SHOEI Z-5

バイクに乗らなくなって10年以上経つ。
つくばに転勤になったのをきっかけに車を購入したため、私も旦那もバイクに乗らなくなってしまった。つくばの町の特徴として、車がないと生活できないというのがあったためだ。バスの便が非常に悪く、交通事情もあまり良いとは言えないので(道はいいのだが)、旦那の会社から「つくばでのバイク通勤禁止」が言い渡されたからだ。つくばで数年SRを保管していたが、結局二人で移動するには車の方がいいということでほとんど乗らなくなり、友人に売ってしまった。
結婚した当初は旦那もYAMAHAのSR400で通勤していたし、私もバスの便が悪いところに仕事が決まったのをきっかけに、YAMAHAのJOGを購入した。その当時はSRでよく熱海や伊東、箱根まで二けつで遊びに行ったし、休みの日の買い物は二けつに段ボールを積んで移動したりもした。SRには本当にお世話になった。

つくばに8年住んで、それまで住んでいた今の町に3年前に戻った。以前と違うのは、車があること。しかし事情はつくばとは違い、道も狭くて混雑している上に、町中の時間駐車場の代金がつくばの4倍である。歯医者で町中に行くことが多くなると、駐車場を探すのに手間取り、駐車場割り引きをあてにして無駄な買い物も増えてしまう。そこでスクーターを復活させようと思ったのだ。

今のヘルメットは、JOGを購入した時に購入したSETAのフルフェイスだ。バイク乗りは誰もがヘルメットはSHOEIかAraiがいいというが、SHOEIはでかくて好きではなく、Araiは重くて疲れてしまうので嫌いだった。その点SETAは小さくて比較的軽く、デザインもすっきりしていて好きだった。
長年SETAのヘルメットを愛用し、バイクに乗らないのを理由に3年に一度の買い替えのセオリーも無視していたが、やはり10年以上前のヘルメットだと、中のウレタンがへろへろになっている。そこで買い替えを決心したのだ。

またSETAを買いたいと思いネットで調べてみると、SETAの名前が出てこない。バイク人口の減少のあおりを受けて、潰れてしまったらしい。スクーターなのだから、ホームセンターなどで売ってるそこそこのヘルメットでもいいかと思うが、実際手にとってみるとなんとなく購買意欲がわかないのだ。
旦那も最近のバイク事情には詳しくないので、学生時代の友人で大型をとって今でも現役ライダーであるH君にメールで質問をしたところ、大変詳しく教えてくれた。彼のお勧めはOGKのTeleos-3というジェットタイプ(あごのないタイプ)。一見フルフェイスだが、あごのガードがシールドと一緒に可動するものだ。それまでフルフェイスを使っていたが、もう少し手軽なヘルメットの方がいいかなと思っていたところだったので、このアドバイスは大変参考になった。あごひももワンタッチ式で着脱が楽なのも魅力だし、デザインもすっきりしていて好みだ。Arai、SHOEIが嫌いだと彼には伝えていたので、OGKの他にもYAMAHAやスズキなどいくつかの候補を彼は選んでくれた。

H君の教えてくれたヘルメットのHPをプリントして、バイク屋の店員さんから教わったバイク用品店NAPSへ行くと、お店の一角にそれこそピンからキリまでヘルメットが揃っている。お目当てのTeleos-3を見つけたので、早速試着すると… あれ? なんだかものすごくでかい。見た目もでかいが、サイズも一番小さいSでぶかぶかなのだ。頭をふってみると、ヘルメットが遅れて動いている。いくらスクーターでもこれでは意味がないので、次の候補であるYAMAHAを試着するとこれもでかい。
詳しい店員さんを呼んで色々質問すると、最近の傾向としてヘルメットはでかくなっているとのこと。一時期は小さいのも流行ったらしいのだが、最近またでかくなってきているらしいのだ。楽そうだと思ったワンタッチ式のあごひも留め具は、面積が大きいせいで事故った時それが原因であごを割るというケースが多くあり、最近またDリングに戻りつつあるとのことだった。
候補にしていたヘルメットは確かにお手ごろ価格だが、一つ一つに問題点を発見してしまう。サイズも下手するとS・M・L・XLの4つしかなく、Sでぶかぶかなものが多い。旦那は「お手ごろ価格のヘルメットと、Araiなんかのそこそこのヘルメットを触って比べると、やっぱりなあと思ってしまう」と言う。H君にはお手ごろ価格を条件にアドバイスしてもらったので、これらを問題にしてしまうと選択できなくなってしまう。

ここで店員さんに、価格度外視で小さくて安全面も申し分なくデザインもいいヘルメットはどれかという、大変わがままな質問をぶつけてみた。デザインの基準はSETAである。そこで返ってきた答えは、AraiのProfileとSHOEIのZ-5というモデルだった。店頭価格はAraiで32000円、SHOEIのは30660円… 高い…。安いスクーターなら買えちゃうぞ。
しかし、Arai、SHOEIはサイズが細かく揃っていて、3cm間隔でサイズがある。一番小さい53.6cmのでも入るが56.6cmのだと楽でぴったりなのだ。頭をふってもヘルメットが遅れて動くことはない。
AraiのProfileは、店員さんの説明ではそれまでレース仕様オンリーだったAraiの初のツーリング仕様のモデルで、軽量なのが魅力らしい。デザインもスタイリッシュで見た目も細身ですっきりしている。「重いArai」の固定概念がここではずれてしまった。SHOEIのZ-5は、SHOEIらしからぬ細身のデザイン。頭頂部のベンチレートが薄いので、頭頂部がぴったり収まる感覚が気持ちいい。「軽い・小さい・快適」をうたった、これまでのSHOEIのイメージを払拭するモデルらしい。しかもこのどちらもが、Arai、SHOEIにしてはお手ごろ価格だというのだ。定価はどちらも5万円近いものだ。それを考えると3万台は安いのか?

散々迷ったが、SHOEIのZ-5にする。当初はお手ごろ価格のジェットにすると言っていたのに、結局安全性などを考えるとこの選択になってしまうことがわかったからだ。でかいイメージのSHOEIだったが、フルフェイスのヘルメットの中で一番細身でスタイリッシュに見えた。しかし、予算の倍の値段のため、二つ買おうと思っていた予定は1つだけの購入に留まった。

買った後も、「SHOEIのヘルメットかあ… あんなに嫌いだったSHOEI」と、ものは気に入ったにも関わらずなんとなく後ろぐらい。SHOEIはでかい以外にも「ロゴのデザインが嫌い」というのもあった。購入の報告をH君にしたときにこの話をすると、あのロゴはクルマの世界で有名なジウジアーロのデザインのものだという返事が返ってきて驚いた。でも、嫌いなものは嫌いなのだ。それでも、あの白い丸Rの六角形ではなく、ロゴ文字だけが金属片の貼付けになっているのでかわいく見えるのでよしとした。あれがシールだったらAraiにしてたんだろうな。
旦那はAraiのProfileが気に入ったらしく、自分のを買うときはそれにすると言っている。旦那はこちらに戻ってからもバスで通勤しているが、たまにスクーターに乗るうち、長年の望みだった大型免許取得が再燃したらしい。大型取るのはいいけど、バイクはどこに置くのだろうか。また一つ悩みが増えそうだ。

H君には大変お世話になりました。突然の相談に、本当に快く詳しいアドバイスをしてくれて嬉しかった。結果的には、H君お勧めのは購入しなかったけれど、アドバイスは本当に役にたちました。ありがとうございます。

SHOEI Z-5のHP http://www.shoeihelmet.co.jp/hellineup/full/h_z5/h_z5.html



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