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◇イタリア料理のごちそうを作る2007年02月20日 19時13分11秒

 
平日に旦那が休みだったので、朝から梅でも見に行こうという話を前日までしていたのだが、せっかくのお天気にもかかわらず寝坊をしてしまい、結局どこにも行くことができなかった。
でも、せっかくの休みにだらだらするのもどうかと思い、以前から二人で手のこんだ料理を作って食べようという話をしていたので、アクアパッツァとニョッキを作ることにした。
アクアパッツアはイタリア料理の魚の煮物で、「狂った水」とかいう意味らしい。鮮度の良い魚でないと美味しくないので、お店で食べても塩辛かったり味気なかったりと、なかなか美味しいところに巡り合えないメニューでもあると思う。
以前、近所の寿司屋で教えてもらった、美味しい魚がそろっている魚屋で適当な魚を購入しようと買い物に出かけたが、生憎その魚屋は休みだった。あさりなどの貝類や野菜などもほしかったので、結局近所の大手スーパーで買い物をすることにした。
ニョッキはシンプルにオリーブオイルとにんにくのソースにするつもりでいたので、アクアパッツァには少し野菜も入れたいと考え、芽キャベツとブロッコリースプラウトが安かったので購入した。鮮魚売り場に行くと、適当な魚があまりない。だいたいみんな切り身にしてしまっているので、魚を丸ごとというのがないのだ。鮮魚売り場の店員さんにおろしていない魚はないかと聞いてみると、みんな刺身用におろしてしまってすでに一尾丸ごとの魚はないとのこと。仕方ないので、鯛のアラや頭がパックになっているのを2パック購入することにした。

家に戻り、じゃがいもを茹でてニョッキの準備をする。先に皮をむいて小さくした方が早くできるが、この日は皮ごと茹でてマッシュにした。小麦粉と卵を加えて軽くまぜ、棒状にしたものを1cmくらいに切り、一つ一つ指でつぶしていく。強力粉を半分使ったのでかなり粘りがあるため、打ち粉を多めにしないとべたべたとくっついてしまう。麺ができたときは、まだアクアパッツァの用意ができていなかったので、粉をまぶしてラップをして置いておいたのだが、これが間違いのもとだった。いざ茹でようとしたときに、打ち粉が水分を含んで全部の麺がくっついてしまっていて、もう一度棒状にして一個一個作ることをしなければならなかった。先に茹でておけばよかったと思ったが、後の祭である。

この間にアサリの砂だしをするのだが、アサリは2時間たっても口を開く様子がない。結局しびれをきらして、少し砂だしした状態で使用することにした。
アクアパッツァは、本来ならシンプルにオリーブとケッパーを加えるだけなのだろうが、野菜を多くとりたかったので、芽キャベツとたまねぎを加えることにした。
鯛のアラは2パックも購入したので、鯛の頭だけでも1尾半分ある。最初に焼くときに、30cmのフライパンいっぱいになってしまい、相当大量になってしまった。レシピを調べてみると、アンチョビを加えるとあったのだが、この日はオイルサーディンで代用し、塩を少し多めにしてみた。
それでも、トマトやたまねぎ、芽キャベツを加えて煮込んでみると、なかなか良い出来。仕上げにパセリの変わりに、ブロッコリースプラウトを散らしたら、魚が見えなくなってしまった(写真)。それでも、ブロッコリースプラウトの新鮮な苦味が魚の塩味に合っていて美味しかった。

サラダは、ニョッキ用に茹でて残ったじゃがいもを荒くマッシュし、ゆで卵ときゅうりのピクルス、キャベツなどと和えてみた。ソースはヨーグルトとバターを塩で味付けしたもの。マヨネーズよりもさっぱりしていて気に入っている。

作業開始から約2時間かけてやっと出来上がったが、苦労しただけ食べたときの感慨は最高であった。特にニョッキはつるつるもちもちが気持ちよく、手際をもう少しよくすれば15分もあれば作れてしまう。普通の麺のように発酵させる手間もいらないし、力を込めて練ることもない。ソースもクリームやチーズなど工夫すれば楽しいし、卵をまぜないで和風のスープに入れてすいとんのようにしても美味しいと思う。

最近手のこんだ料理を作っていなかったので、久々に満足できた。

◇魚と野菜のアクアパッツァ:レシピ2007年02月20日 20時06分48秒

 
イタリア料理はたいてい日本人の嗜好に合うように思うが、中でもアクアパッツァは魚好きの日本人向きの料理だと思う。それなのに、なかなかメニューにおいてある店が少ないのが残念だ。
お店で食べるものはだいたい魚をオリーブなどと一緒に煮ているのだが、家で作るので野菜をたくさん食べられるようアレンジしてみた。

■材料
魚:1尾くらい
あさり:1パック分くらい
にんにく:1個
オリーブ:12個くらい
ケッパー:大さじ2くらい
アンチョビ:1枚
水:2カップ
白ワイン:50cc
エクストラバージンオイル:100cc
オリーブオイル:適宜
ブロッコリースプラウト:1パックくらい
ローリエ:2枚くらい
塩・コショウ:適宜
【A】
トマト:1個
たまねぎ:1個
芽キャベツ 6個くらい

※魚はまぐろのような赤身の魚や鯖のような青身の魚で試したことはないが、白身の魚の方がむいていると思う。この日は魚を一尾用意できなかったので、鯛のあらを使ったが、できれば一尾丸ごとの方がいい。鯛、ひらめ、いさきやめばるなども美味しい。
※オリーブは緑と黒と両方あった方が彩りがいいけれど、なければどちらか。
※「くらい」と書いてあるのは、好きであれば多めにしても良いと思う。ただし、ブロッコリースプラウトはつけ合わせなので、1パックは多すぎるかも。普通はパセリや万能ねぎなどを使うらしい。
※アンチョビは、ペーストになっているものは小さじ2くらいを目安にする。入れ過ぎると魚臭くなって塩辛くなるので注意。今回私は、アンチョビがなかったので、オイルサーディンで代用した。
※ハーブが好きな人は、ハーブを色々使ってもいいと思う。
※野菜を入れたくない人は【A】は入れなくてもいい。また、入れる野菜は好みで変えてもいいと思う。


■手順
1.魚のうろこをとり、内臓やえらを処理して水洗いした後、内側と外側に塩・こしょうをまんべんなくふっておく。味付けはこの後ほとんどしないので、思いきり塩をする。
2.あさりは砂をだした後、殻をこすり合わせてゴミを取り、ざるにあげて水気を切っておく。
3.にんにくはみじん切り、たまねぎ、トマトは冊切りにしておく。芽キャベツはそのままでもいいが、大きければ半分に切る。
4.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れてから、コンロに火をつける。弱火でにんにくから香りがたつまで炒める。
5.魚をフライパンに入れて中火で両面焼く。
6.魚にある程度火が通ったらフライパンの余分な油を捨てて、あさり、オリーブ、アンチョビ、ケッパーと【A】を入れて強火にしてから、水と白ワインとローリエを加えて煮立てる。
※煮立ったときに魚がスープからはみだしているときは、蓋をして煮た後、お玉などでスープをすくって魚にかけて全体に火を通す。
7.魚が煮えたら、エクストラバージンオイルを加えて、フライパンをゆすりながらもう一度煮立てる。
※この時点で味を確認し、塩が足りなければ塩を足して調節する。
8.スープがとろっとなったら火を止め、ブロッコリースプラウトを散らす。
※皿に盛る場合は、皿に盛ってからブロッコリースプラウトを散らす。


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野菜を加えることで、別なダシが出て美味しい。フライパンひとつでできるので、思った以上に楽だと思う。鍋をおしゃれなものにすれば、パーティなどでも十分楽しめる。



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