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◇マウスを新調する2012年10月10日 00時48分55秒

ここのところ、やけに肩が凝ると思ったら、マウスの底のゴムの部分の劣化が激しく、マウスパッドに微妙にひっかかっていることが判った。
ほとんどのマウスの底には、家具スベールのような滑りやすくするゴムがついている。
これが磨耗してくると、マウスパッドにひっかかって、肩に微妙に力が入ってしまうのだ。
普通にパソコンを使用しているだけならそれほど気づかないのだが、細かい作業をしていると、この微妙なひっかかりに身体に大きく影響されてしまう。

私はパソコンはマウスなど使用しない頃からのお付き合いだが、最初のボールが入ったマウスの癖が未だにぬけない。
あの頃のマウスは、移動距離も少なかったので、たくさんポインタを移動させようと思ったら、マウスもその通りに移動させないといけなかった。
パソコン教室で指導をしていた頃は、マウスパッドからマウスがはみ出しても移動する場合は、一度マウスを持ち上げて、マウスパッドの動かしやすい場所に移動させてから動かすと指導していたことを思い出す。

ボール入りのマウスから、十数年前に赤いレーザーの光学マウスになった頃は、マウスがこんなに軽いなんてと、非常に感激したものだった。
ただ、それまで使用していたかわいいマウスパッドが使用できなくなり、黒いマウスパッドでなければ正しく動かなかったりしたので、それはちょっと残念だった。


Microsoft Wheel mouse optical 呼称「ホイールちゃん」

いくつかのマウスを経て、私はMicrosoftのWheel mouse opticalというマウスを愛用していた。
このマウスは、縦の長さが公称で124mmあり、私の大きな手を十分にサポートしてくれて非常に楽だった。
これまで使用したマウスの中でこのマウスは最大級の大きさだが、それまではMacintoshのワンボタンマウスを使用していて、初めて購入したApple純正以外のマウスだった。
Macintoshでもこれを使用し、Windowsに鞍替えしてもずっと使用していた。
そのうち、ボタンの数が増えたりといろいろと高機能マウスが出てきたが、よけいなボタンは必要なかったし、シンプル動作できちんとした作業ができるマウスが好きだった。
予備で別なメーカーのマウスを使用していたこともあるのだが、縦の長さが足りずに手のひらのかかとの部分がすれて痛くなってしまう。
ホイールちゃんは、マウスの高さもアーチも私に非常に合っていたので、10年以上愛用していた。今まで使用していたマウスは3代目で、このマウスが製造終了するというので、駆け込みで購入したものだった。

それから数年。最後の愛用ホイールちゃんも、使えなくなりつつある。
ハード的にはどこも悪いところはないのに、ただただ家具スベールが磨耗してすべりが悪くなっただけなのだ。
身体は丈夫なのに、足腰にガタが来て使い物にならなくなったといったところか。
普段の運動不足がたたって、最近足に故障を感じつつある自分を見るようで痛々しい。

パソコンで従事する者にとっては、マウスは自分の手も同じである。できることなら、長年愛したホイールちゃんをそのまま使用したいのだが、すでに生産は終了してしまっている。
マウスの裏に、100円ショップで家具スベールを貼り付けて使用しようかとも思ったが、以前実行してマウスの高さが変わって微妙な動きに反応しなくなったので辞めた。

最近のマウスは、移動距離やポインタの精度なども細かく設定でき、ボール式マウスと比較するとマウスをほとんど動かさなくてもポインタを大きく移動することができる。
しかし、ゲームで使用するみたいに、ポインタが異様に早く動いても、自分でポインタをどこに移動させたのかわからなくなったり、あまりにも早くてかえってポインタ精度が落ちてしまい、自分でポイントしたい箇所に正確にポイントできないのは困りものだ。
PhotoShopなどで、細かいピクセルを操作するには、ポインタの速さよりは精度が要求されると思う。
さらに、最近のマウスはワイヤレスでも色々な形式があり、レーザーだったり、LEDだったりとポインタを動かす形式にも色々な種類があることがわかった。
光学式のマウスは軽くて使いやすかったが、ケーブルが非常に邪魔だった。モニターの前にマウスのケーブルだったり、スピーカーのケーブルやら、USBの色々やら、やたらとヒモが散乱している。
この状況をなんとかしたかったので、今回ワイヤレスマウスを検討したのだった。

ネットである程度の知識を詰め込み、パソコン屋で店員に私の好みの特徴を相談して、L社の3000円程度のワイヤレスマウスを購入した。
しかし買ってみると、私のパソコンのある環境がスチールの机であったりと、いろいろとワイヤレスマウスの環境には適していなかったこともあるのだが、ポインタがマウスにさわらなくても勝手に動いてしまう初期不良があった。それ以上に閉口したのが「マウスが重い」ということだった。
重いので余計な力が腕に入ってしまい、一つ仕事が終ると右腕がパンパンになっている。
キッチンからスケールを持ってきて計ってみると、135gあった(メーカー公称では129g)。
ためしにホイールちゃんを計ると、ケーブル込みだと138gあったのだが、本体だけだと80gを切る重さ。
この55gの差が、今は非常に辛いのだ。
長年パソコンに従事したおかげで、老眼は人より早いし、肩や腕、背中は常にバリバリだし、椎間板の異常もだましだましの毎日である。
ちょっとのことが、身体に非常に響いてしまう。
今、我が家にはすでにボールのマウスがないので、当時のマウスがどれくらいの重さだったのかは判らないが、とにかく軽量なマウスになれてしまうと、たとえそれほどマウスを動かす必要がなくても、この重さがとても辛いのだ。
ヘッドが重い掃除機は逆に軽くて軽快に動けるから、マウスもそんな感じかと思っていたのは大間違いだった。
ここにきて私は、ボールが入ったマウスの「持ち上げて使う」という癖が未だに抜けていないことを身を持って知ったのだった。
そして、ホイールちゃんを長年愛用している間に、マウスの世界は私の知らないところに行ってしまったのだということも痛感したのだった。
また、重さのほかに大きな問題があり、それはマウスが年々小さくなっていっていることだった。
パソコンのモバイル化が主流になり、デスクトップのパソコンが少数派になりつつあると、持ち運べるマウスは近年小さくなっている傾向がある。
ホイールちゃんの公称は縦124mmだが、実際に計ると130mmある。
しかもでかければいいというものではなく、縦幅はほしいが横幅は普通でいいのである。
お店で見るLLサイズのマウスは、縦もでかければ横も高さもでかくなってしまうのだ。

そこで、日本最大手E社のお客様相談室の購入前相談に電話してマウスの特徴などをリサーチしてみたのだが、電話のおねーさんはマウスに対してそこまでの知識がないようで、あまり参考にはならなかった。
やっぱり原点にかえらねばということで、Microsoftの購入前相談に電話をしたところ、私の希望や仕事の特徴、使用するとき癖などを最初に詳しく質問され、非常に事細かく商品を選んでくれた。
ワイヤレスのマウスは、やはり電波のことなので使用してみないとわからないけど、という前置きのもとで、ワイヤレスとワイヤードのマウスを選んでくれた。
Microsoftのネットショップで購入することを勧められるのだろうかと思ったが、家電量販店の方がたぶん安く購入できるからと、そちらでいろいろ試して購入したほうがいいだろうとも言われた。

そうして無事、MicrosoftのConfort mouse 6000というマウスを購入した。


Microsoft Confort mouse 6000

当初の希望だったワイヤレスは、MicrosoftのおねーさんがWireless mouse 2000というのを薦めてくれたが、やはりお店で電池を入れた状態でためさせてもうと、重すぎてだめだった。(テスト品がなかったので、わざわざパッケージを開けてテストさせてもらったが、それを購入できず申し訳なさいっぱいだった。)
お店の人も、ワイヤレスはケーブルがない分楽だけど、電波障害があると動かなくなるので、ワイヤードマウスは常に常備したほうが無難だと言っていた。
6000はワイヤレスがだめだったときのことを考慮して、Microsoftのおねーさんが選んでくれたものだった。
当初は3つボタンを希望してたので、5つボタンマウスは親指に位置したボタンが「無効」にできるのが条件だったが、それは電話のおねーさんに確認済みだったので、これを事前に知ることができたのもよかった。
それ以上に、ソフトを購入したときのMicrosoftの対応であまりよかった記憶がなかったので、商品購入前のMicrosoftがこんなにも親切にいろいろ教えてくれるとは、まったく予想していなかったのだ。

たかが数千円のマウスだが、私にとっては重大な問題なのだ。
それに対して、いろいろと協力してくれたMicrosoftとビックカメラの店員さんには、感謝するばかりである。
ちょっといろいろあったものの、今回はいい買物ができた。
まだちょっと6000にはなれない部分もあるのと、やたらカチカチとクリック音がうるさいのが玉に瑕だが、ホイールちゃんの面影を残す動きでそこそこ気に入っている。
縦は公称で128mmとホイールちゃんより少し長い、横幅は68mm、高さはホイールちゃんと同じ40mmだ。高さに関しては、アーチのカーブが微妙にホイールちゃんと違うので多少の違和感はあるのだが、こんなでかいマウスは選択肢がないので、そこまでわがままは言えない。

ビックカメラの店員さんは、「マウスはこの先なくなっていく運命だから、形や大きさを細かく選べるというのは、いまのうちかもしれないですね」と言っていた。
次に出るWindows8はタッチパネル対応だし、そのうち音声入力も主流になっていくだろう。
それでも、マウスにこだわる作業が残るなら、多少値段が高くなっても、こだわれるものを残してほしいと切に願うばかりだ。



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