Copyright & 2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
 無断転載を禁ず
Google
WWW を検索 げきだんしらかば を検索


◇東京下町散策 上野公園2006年08月25日 02時57分07秒

 
不忍池の蓮の花  

東京上野の水月ホテル鴎外荘にて、朝目覚めて一番に温泉につかりに行く。男湯と女湯が前日とは入れ代わっており、前日は女湯が檜風呂だった。檜風呂は黒い漆がぬってあるため、東京温泉の黒い湯が同化していまいち判別しにくかったが、朝に入った風呂は大理石風呂だったので、黒い温泉の湯の色が堪能できた。洗面器はどちらも檜の重厚なものだったが、うるしがほどこしてあるためか異常に重い。
  前日にリフレクソロジーの人が「このへんの人は、上野動物園のアザラシの声で目が覚める」というようなことを言っていたので、声がきけるのを楽しみにしていたのだが、残念ながら声は聞こえなかった。

チェックアウトのためロビーに行くと、ロビーは喪服を着て白い帽子をかぶった人であふれていた。どうやら、戦没者の慰霊式に出席する団体さんのようだった。朝のニュースは小泉首相の靖国参拝の話でもちきりだったので、その光景を見てこれからのんきに東京見物をするのがためらわれる。団体さんが送迎バスでひとしきりいなくなった頃、ロビーで中庭をながめながらコーヒーを飲んだ。外は小雨が降っているが、平和を実感するひととき。

 
上野動物園の家畜(?)   蓮に被われる不忍池
(下町風俗資料館前より)
 
不忍池の亀   不忍池の鴨

ホテルを出て、上野動物園のわきの道を不忍池方面に向かって歩くことにする。めぐりんがホテルの前から出ていて乗りたかったが、歩こうという旦那の意見に従うことにする。通りからはやぎやら豚などの動物が柵ごしに見える。

不忍池の弁天堂のあたりにつくと、池は蓮の花で被われていた。 ちらほらとピンクの花が咲いていて綺麗だが、水を見るとどろどろで大量の亀が泳いでいる。弁天堂周辺には、眼鏡の碑や料理関係の碑があちこちにあるが、どれもなんとなくぱっとしない。ボート乗り場を経由して池の遊歩道を歩いていくと、鴨やゆりかもめ、サギのなどの鳥達ものんびりと休んでいる。以外と多く見られる猫達に餌をやっている夫婦がいたりして全体的にのんびりした風景だが、小屋のある場所などでは相変わらずホームレスの人たちが寝ていたりもする。売店などがあるところでは、ひとりで大声で怒り狂っている人がいたりもする。何を言っているのかわからないが、怒りの対象がどこに向けられているのかは判らない。
 ぼーっとベンチで休んでいる人。夫婦で散歩をする人。ここにいる人たちは全体的に年齢が高い。鳩が異常に多いのは公園のお約束だが、アヒルがいたり猫がいたりして、ここにいる人間も動物もなんだかのんびりしている。

 
昔の電話ボックス
(下町風俗資料館)
  井戸端
(下町風俗資料館)
 
駄菓子屋の中
(下町風俗資料館)
  下町の路地
(下町風俗資料館)

池のほとりを池の旗口まで歩き、下町風俗資料館に行く。入場料金は300円。資料館前には懐かしい丸ポストが設置されていたが、実際には使用されていないとの注意書きがしてある。資料館に入ると、昔の電話ボックスや人力車が展示されており、右手に行くと下町の町並みを再現したコーナーがある。井戸があり、細い路地には格子のはまった窓があり、着物の生地を板に貼付けて干してある様子などが再現されている。駄菓子屋の店の中には実際に入ることができる。
 小さな駄菓子屋は一坪ほどの広さで、中は四畳半の居間にちゃぶだいと小さな箪笥、茶箪笥などが置かれている。復刻されている町並みは私が生まれるずっと以前のものだが、なんとなく懐かしい気持ちになる。旦那の実家は昔駄菓子屋を営んでいたことがあるので、展示されている菓子箱やビンなどを一つ一つ指差して懐かしそうにしている。

二階にあがると、昔のおもちゃを実際に触ってあそぶコーナーなどがあり、ぶんぶんコマなどで子供達が遊んでいるがなかなかうまくぶんぶんできないようだ。旦那が上手に鳴らしてみせると、興味深そうに凝視している。
  一階は大正から昭和の初期の展示で、二階は大平洋戦争時や昭和30〜40年代の展示がされており、一階と同じように復刻された部屋に入ることができるようになっている。昭和40年当時の部屋は一階よりも多少広い作りのアパートの一室風になっており、部屋の中に台所があり、テレビやラジオ、電話もある。生活が便利になるにつれ部屋も広くなり、家財道具も増えているのだなあと思ったりする。二階の部屋の方が私達には馴染み深いが、足付きテレビや黒電話がある家庭はまだまだ少なかったはずなのにと思ったりもする。
 昭和20年代の風景が展示されているところで、「うちのあたりは田舎だったから昭和40年代中頃までこんな感じだった」と話したりしていると、となりで展示物をひとりで見ていたおじさんに笑われてしまった。

立体カメラで昔の風景を見ることができたり、古いパズルゲームで遊べたりと、小さいながら盛り沢山の展示に満足した。
  資料館に入る前に降り出した雨が止んだようなので、お腹もすいたしお昼を食べようと資料館をあとにした。

水月ホテル鴎外荘 http://www.ohgai.co.jp/
 上野恩賜公園 http://www.ueno.or.jp/index3.htm
 下町風俗資料館 http://www.taitocity.net/taito/shitamachi/index.html
 台東区循環バス『めぐりん』 http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000020/012353.html

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
下記の文字を解答欄に入力してください。
しらかば

コメント:

トラックバック




Copyright ©2006 by makura GEKIDAN Shirakaba. All Rights Reserved.
無断転載を禁ず