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◇あんこう鍋のだし2007年02月05日 00時30分55秒

十数年前に会社の忘年会で、東京水道橋の寿司屋で食べたあんこう鍋がものすごく美味しく、いつかまた食べたいと思っていたのだが、残念なことにあんこう鍋が本場であるはずの茨城では、美味しいあんこう鍋に出会えなかった。北海道の海沿い出身の旦那は、それで「あんこう鍋はまずい」と思い込んでいる。

茨城にいたとき、あんこう鍋のスープにはあん肝を溶かさなければならない、と聞いた。あん肝を溶かしたスープに味噌で味をつけたのが定番のように思う。
あんこう白身はさっぱりした魚で、骨と外枠以外は捨てるところがないとさえ言われている。皮付近はぷるぷるのゼラチン質で、この食感がたまらないのだが、あんこう自体から強烈なダシが出ることもないので、味付けが非常に重要になってくる。
茨城で食べたあんこう鍋は、味噌味の方が強くてなんだかやぼったい味だった。肝がそのままの形で具にもなっているのが理想だが、あん肝を具にすると値段はとたんに跳ね上がってくる。ひたちなかの市場であんこうを一匹さばいてもらい、友達と鍋パーティをしたときも、肝だけは別売りにされてしまった。
市場でもらったレシピにのっとり、昆布でダシをとり、ダシ用のあん肝を溶かして、味噌を独特の方法で味付けしたが、やり方が悪かったのか味噌がこげてしまい、おいしくできなかった。

毎年結婚記念日に行く近所の寿司屋で、「あんこう鍋はできないのか」と大将に聞くと、「あんこうだけはやったことがない」というので、その時は別な鍋を考えることにした。
しばらくして別なお客さんからもリクエストがあって試してみたら、ものすごく評判が良かったのであんこうやりますよという知らせをもらい、今年はあんこう鍋にありつけることになった。

今回食べたあんこう鍋は、スープにあん肝が溶かしいれてあるところは一緒だが、醤油で味付けをしてあった。そしてダシにサキイカが使用されていた。サキイカのダシは初めて食べるが、サキイカ独特の風味が良いダシになっていてこれには感動した。醤油味にすることで、味噌味のときに感じたやぼったさは微塵も感じられず、十数年振りに美味しいあんこう鍋にありつけることができたのだ。しかも、具に肝がたくさん入って値段はその店のとらふぐコースの三分の一。これはお得だった。
スープは最後に雑炊にしてもらったが、残ったスープは持ち帰って次の日うどんにして食べた。

サキイカをダシにするというのは、他にも何かに応用できるかもしれないと思う。大将に聞くと「普通に売ってるサキイカですよ」と言う。するめなんかでもいいダシがでるような気がするので、今度別な鍋で試してみようかと思う。

コメント

_ kaeru ― 2007年02月07日 03時13分22秒

私も十数年前に【ふく蔵】(今はもう無い)というお店で味噌ベースの鮟鱇鍋を食べたきりであの味が忘れられなく年末に中学の仲間とあつまるのに鮟鱇鍋にした。その店は醤油ベースで身と皮と肝多めで一人前2500円。友人の懇意の店だったので肝を多くしてくれたのだが味噌味を期待していたので何か物足りなく感じた。
皆、お腹がいっぱいになってしまって雑炊もしなかった。小さい居酒屋なので一頭仕入れるのは・・・とマスターも言っていたので仕方が無いが初めて食べた時のどぅるどぅる感が忘れられん。すっぽんもまだ食べれてない・・・。ふぐはこの冬二度食べれたがやっぱり鮟鱇の方が好きだ。札幌で食べたねぎま鍋は旨かった。家の辺りではやっている所がないけどそちらには美味しい所たくさんありそうだね。TVでさきいかときゅうりの千切りをジップロックでもみもみして簡単おつまみってやってたよ。試してはいないが。

_ makura ― 2007年02月07日 10時12分27秒

ふぐは、実は大晦日の日に食べたのだが(同じ寿司屋。鍋の材料の出前もしてくれる)、毎年結婚記念日にふぐを食べているので(三年連続)、ちょっと違うのを食べたくなったのよね。ちなみにここの寿司屋のあんこう鍋は一人前1500円。雑炊とか肝とか色々オプションつけるともう少し高くなるかな。
基本は味噌味だけど、茨城の市場で習ったやり方は味噌を少し焼いて焦がすというものだった。これがけっこう難しく、茨城で食べたときは焦げすぎておいしくなかったのよね。

さきいかは、新潟あたりでダシ専用のがあるという話を聞きました。どんなものかわからないけど、ちょっと興味あるかも。スーパーなんかで売ってるおつまみ用のを食べるとあんまりおいしくなくて、北海道のを思い出してしまいます。

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