◇計画停電四日目。病院めぐりをして、スーパーに疑問を持つ。 ― 2011年03月18日 23時06分24秒
2011年3月18日金曜日 計画停電四日目。
今日は朝一の停電の日だったので、午後からも停電がある予定。
6時過ぎから始まり10時前に停電が終わり、13時30分予約まで時間があるからとのんびりテレビをつけると、みずほ銀行がシステムの不具合を起こしてATMが止まっているという。
今日は午後から歯医者もあるので、現金が必要だ。
そういえば、歯医者の予約は16時からだが、ちょうど午後の停電の最中である。
歯医者に電話をすると、「停電中は診療ができないので、明日に予約をずらしてもらえないか」というので、了承した。
だったら、花粉症の注射を打ちに午後は耳鼻科に行こう。
それでも現金は必要だ、などと考えているうちに自治体の広報車が何か言っている。
「本日予定されていたぁぁぁ~、午後の停電はぁぁぁ~、中止になりましたぁぁぁ~」
午後の停電が中止になったら、トレッドミル検査は実施される、
そう思って準備をしているうちに、銀行に行く時間がなくなったのでそのまま病院へ。
今回の心臓の検査は、喘息の影響以外で、不整脈などの心臓疾患の兆候がないかどうかを調べるものだ。
2年前にも一度やっているので、今回で二回目だ(前回は喘息とは無関係だったが)。
前回のホルダー検査用の心電図は、昔のカセット式ウォークマンくらいの大きさがあったが、今はデータ用のウォークマン程度の大きさで楽だった。
トレッドミル用の心電図に付け替え、腕に血圧計を装着して、トレッドミル(検査用ウォーキングマシン)に乗る。
最初はゆるやかな傾斜で、速さもそれほどではないが、徐々に負荷をあげていく。
2年前は楽勝だったのに、今回はけっこう息が上がっている。
ホルダー心電図装着中、家での行動チェック表というのをつけていたのだが、それを忘れてしまい、後で持参すると約束する。
支払い窓口で昨日の停電中の支払いと合算して請求されたが、銀行に行けず財布のお金が足りなかったので、「次回支払い」にしてもらった。
みずほのシステム事故で、けっこうそういう人がいたらしく、窓口の人も「いいですよ~」と言ってくれた。
いつもは自動支払機で清算するので、こういうやり取りはなんとなく懐かしい。
病院に行く途中の細い路地で、車の大渋滞があったのが、帰りもそのまま大渋滞中だった。
中には、車を列に放置して運転手も誰もいない車もある。
なんだろうと思ったら、ガソリンスタンドの給油の列だった。
病院から行って帰って1時間半くらい。それから列の状況は行きと帰りと変わりない。
列はガソリンスタンドから、1km以上続いていた。
午後に耳鼻科の予約を入れると、まだ診療前なのに77人待ち。順番は2時間半後だ。
毎年花粉のアレルギー症状がひどいので、今年は注射で抗体をあげるという治療を受け、一週間に一度注射に通っているのだが、これが非常に調子がいい。
全部で6回で、症状の重い人は10回まで延長ができるらしい。
今日は6回で切り上げるか、10回まで延長するかの相談の日だ。
予約をした後で、病院近くの大手スーパーT(ちょっと高級店。でも、普段は西友などと値段は大きく変わらない)に行き、みずほのATMを見ると「中止」のランプがついている。
しかたないので、ドトールでちょっとお茶をした後で店内を見回すと、トイレットペーパーが入荷している。お一人様1個限りだが、値段を見てびっくり。
12ロールで498円。
キャベツが西友で一昨日までは189円だったのに、ここでは298円。
市場に物はあるというのに、ガソリンがないばかりに物流が滞っていると聞いている。
市場では、普通の値段で取引されているというのに、なんでこんな値段がついているのか。
地震前までは異常なデフレ傾向だったのに、突然インフレのはじまりか? 第二次オイルショックか?
お店の人に聞くと、トイレットペーパーは突然入荷になったが、ティッシュペーパーはないという。
うちでは、ティッシュペーパーが切れているのだ。
駅前のみずほ銀行へ原付で移動すると、駅前は自転車とバイクの駐車禁止区域になっていて、バイクをどこに停めたらいいのかわからない。
お金をおろしに来て、バイクで駐車禁止などとられるとわりにあわない。
宝くじ売り場の人に聞くと、「裏にないですか?」と言うので行ってみると、車椅子用の車両とみずほの社用車の駐車場があったので、そこの脇に停めさせてもらおうと入っていくと、スタッフ専用ドアの中から人が出てきた。
「バイク置き場がないので、ATM使う間のちょっとだけここにバイク停めてもいいですか?」
と聞くと、ちょうどそこに現金輸送車が入ってくるタイミングだったようで、
「えー、ちょっと今ここに車が入ってくるんですよね」
と迷惑そうな様子。
「だって、みずほさんでシステムダウンするから、コンビニでもよそのATMでもお金おろせないんですよ。スーパーTからわざわざ来たんですよ。ガソリンだってないのに、どうしてくれるんですか?」
と居直ると、しぶしぶ駐輪を許可してくれた。
今思えば、フルフェイスヘルメットにマスクをしたおばさんが、10年以上前の原付をひきずって文句言っている図は、けっこう怖かったのではないだろうか。
いずれにしてもお金を無事出金し、心臓検査の病院に提出しわすれた行動チェック表を届け、耳鼻科に戻ったときに順番の30分前だった。
注射を6回以上続けるか否かについて相談し、「薬の入荷とか考えると、6回受けられたし遠慮した方がいいですか?」と言うと、医師は笑って「心がけは立派だけど、そんなに遠慮しなくてもいいよ」と言ってくれた。
診察と注射が終わり、薬をもらう間に、またスーパーTに行く。
今日は旦那が仕事の打ち合わせで上司と食事をしてくるので、弁当を予約してあったのだ。
また店内を見回すと、さっきまではなかった米2kgとティッシュペーパー5個セットが山積みになっている。どちらもお一人様ひとつ限り。
「さっき入荷したばかりです~」とお店の人は叫んでいる。ほんとかよ、出し渋ってるだけじゃないのか?
米は母に頼んだが、通常は今日届くのがいつになるかわからないらしい。
お米はこのままだと、来週中には底をつく。
急場しのぎに、あきたこまちの無洗米を2kg購入980円。ティッシュペーパーも498円だった。
レジの人に「みんな買い占めるから高いのよね~」と言われたが、本当はお店で出し渋ってるのも原因なんじゃないかと思えてきた。
薬をもらって19時頃家に着くと、歯医者から留守電話があった。
「停電中止になったので、ご都合よければ夕方来てください」とのこと。
急いで歯医者に電話をかけて、「今日は行けなかったので、予定通り明日行ってもいいですか?」と言うと、「明日来てください」とのこと。
歯医者はインプラントの検診と、歯石取り。病気で行くんじゃないので気が軽い。
こうして病院に行けるのも、薬をもらえるのも、目に見えない幸福の上に成り立っているのだと、被災地のことを考えるとありがたく思える。
うどんのことで文句を言ったのに、父から「荷物が着くけど、もし何か足りなければなんでも言ってくれ」と電話があり、ありがたさで涙が出てくる。
3月19日土曜日の計画停電は、終日中止の予定らしい。
日曜日と祝日の月曜日は、土曜日の動向を見て決めるとのこと。
停電のストレス、物のないストレス、なによりガソリンのないストレス。
できるだけ考えないようにしたいが、生活に直面しているから、いやでもストレスがかかる。
被災地よりはまだ温暖だけど、ここ数日は冷え込んでいる。
それでも我が家では、暖房を控えて室内で厚着をするようにしている。
都内の停電のないところでも、暖房を控えたりしている人も多いようだ。
それなのに、ドームで野球をやろうなんていう話もあったりして、私たちの努力は水の泡なのか?
「被災地を元気付けるために」という大義名分で開催するなら、しばらく関西方面でだけやってほしい。
今関東で電力のかかる球場を動かすということは、結局は手前の儲けだけの話なんじゃないかといわれてもおかしくないと思うのだが。
今日は朝一の停電の日だったので、午後からも停電がある予定。
6時過ぎから始まり10時前に停電が終わり、13時30分予約まで時間があるからとのんびりテレビをつけると、みずほ銀行がシステムの不具合を起こしてATMが止まっているという。
今日は午後から歯医者もあるので、現金が必要だ。
そういえば、歯医者の予約は16時からだが、ちょうど午後の停電の最中である。
歯医者に電話をすると、「停電中は診療ができないので、明日に予約をずらしてもらえないか」というので、了承した。
だったら、花粉症の注射を打ちに午後は耳鼻科に行こう。
それでも現金は必要だ、などと考えているうちに自治体の広報車が何か言っている。
「本日予定されていたぁぁぁ~、午後の停電はぁぁぁ~、中止になりましたぁぁぁ~」
午後の停電が中止になったら、トレッドミル検査は実施される、
そう思って準備をしているうちに、銀行に行く時間がなくなったのでそのまま病院へ。
今回の心臓の検査は、喘息の影響以外で、不整脈などの心臓疾患の兆候がないかどうかを調べるものだ。
2年前にも一度やっているので、今回で二回目だ(前回は喘息とは無関係だったが)。
前回のホルダー検査用の心電図は、昔のカセット式ウォークマンくらいの大きさがあったが、今はデータ用のウォークマン程度の大きさで楽だった。
トレッドミル用の心電図に付け替え、腕に血圧計を装着して、トレッドミル(検査用ウォーキングマシン)に乗る。
最初はゆるやかな傾斜で、速さもそれほどではないが、徐々に負荷をあげていく。
2年前は楽勝だったのに、今回はけっこう息が上がっている。
ホルダー心電図装着中、家での行動チェック表というのをつけていたのだが、それを忘れてしまい、後で持参すると約束する。
支払い窓口で昨日の停電中の支払いと合算して請求されたが、銀行に行けず財布のお金が足りなかったので、「次回支払い」にしてもらった。
みずほのシステム事故で、けっこうそういう人がいたらしく、窓口の人も「いいですよ~」と言ってくれた。
いつもは自動支払機で清算するので、こういうやり取りはなんとなく懐かしい。
病院に行く途中の細い路地で、車の大渋滞があったのが、帰りもそのまま大渋滞中だった。
中には、車を列に放置して運転手も誰もいない車もある。
なんだろうと思ったら、ガソリンスタンドの給油の列だった。
病院から行って帰って1時間半くらい。それから列の状況は行きと帰りと変わりない。
列はガソリンスタンドから、1km以上続いていた。
午後に耳鼻科の予約を入れると、まだ診療前なのに77人待ち。順番は2時間半後だ。
毎年花粉のアレルギー症状がひどいので、今年は注射で抗体をあげるという治療を受け、一週間に一度注射に通っているのだが、これが非常に調子がいい。
全部で6回で、症状の重い人は10回まで延長ができるらしい。
今日は6回で切り上げるか、10回まで延長するかの相談の日だ。
予約をした後で、病院近くの大手スーパーT(ちょっと高級店。でも、普段は西友などと値段は大きく変わらない)に行き、みずほのATMを見ると「中止」のランプがついている。
しかたないので、ドトールでちょっとお茶をした後で店内を見回すと、トイレットペーパーが入荷している。お一人様1個限りだが、値段を見てびっくり。
12ロールで498円。
キャベツが西友で一昨日までは189円だったのに、ここでは298円。
市場に物はあるというのに、ガソリンがないばかりに物流が滞っていると聞いている。
市場では、普通の値段で取引されているというのに、なんでこんな値段がついているのか。
地震前までは異常なデフレ傾向だったのに、突然インフレのはじまりか? 第二次オイルショックか?
お店の人に聞くと、トイレットペーパーは突然入荷になったが、ティッシュペーパーはないという。
うちでは、ティッシュペーパーが切れているのだ。
駅前のみずほ銀行へ原付で移動すると、駅前は自転車とバイクの駐車禁止区域になっていて、バイクをどこに停めたらいいのかわからない。
お金をおろしに来て、バイクで駐車禁止などとられるとわりにあわない。
宝くじ売り場の人に聞くと、「裏にないですか?」と言うので行ってみると、車椅子用の車両とみずほの社用車の駐車場があったので、そこの脇に停めさせてもらおうと入っていくと、スタッフ専用ドアの中から人が出てきた。
「バイク置き場がないので、ATM使う間のちょっとだけここにバイク停めてもいいですか?」
と聞くと、ちょうどそこに現金輸送車が入ってくるタイミングだったようで、
「えー、ちょっと今ここに車が入ってくるんですよね」
と迷惑そうな様子。
「だって、みずほさんでシステムダウンするから、コンビニでもよそのATMでもお金おろせないんですよ。スーパーTからわざわざ来たんですよ。ガソリンだってないのに、どうしてくれるんですか?」
と居直ると、しぶしぶ駐輪を許可してくれた。
今思えば、フルフェイスヘルメットにマスクをしたおばさんが、10年以上前の原付をひきずって文句言っている図は、けっこう怖かったのではないだろうか。
いずれにしてもお金を無事出金し、心臓検査の病院に提出しわすれた行動チェック表を届け、耳鼻科に戻ったときに順番の30分前だった。
注射を6回以上続けるか否かについて相談し、「薬の入荷とか考えると、6回受けられたし遠慮した方がいいですか?」と言うと、医師は笑って「心がけは立派だけど、そんなに遠慮しなくてもいいよ」と言ってくれた。
診察と注射が終わり、薬をもらう間に、またスーパーTに行く。
今日は旦那が仕事の打ち合わせで上司と食事をしてくるので、弁当を予約してあったのだ。
また店内を見回すと、さっきまではなかった米2kgとティッシュペーパー5個セットが山積みになっている。どちらもお一人様ひとつ限り。
「さっき入荷したばかりです~」とお店の人は叫んでいる。ほんとかよ、出し渋ってるだけじゃないのか?
米は母に頼んだが、通常は今日届くのがいつになるかわからないらしい。
お米はこのままだと、来週中には底をつく。
急場しのぎに、あきたこまちの無洗米を2kg購入980円。ティッシュペーパーも498円だった。
レジの人に「みんな買い占めるから高いのよね~」と言われたが、本当はお店で出し渋ってるのも原因なんじゃないかと思えてきた。
薬をもらって19時頃家に着くと、歯医者から留守電話があった。
「停電中止になったので、ご都合よければ夕方来てください」とのこと。
急いで歯医者に電話をかけて、「今日は行けなかったので、予定通り明日行ってもいいですか?」と言うと、「明日来てください」とのこと。
歯医者はインプラントの検診と、歯石取り。病気で行くんじゃないので気が軽い。
こうして病院に行けるのも、薬をもらえるのも、目に見えない幸福の上に成り立っているのだと、被災地のことを考えるとありがたく思える。
うどんのことで文句を言ったのに、父から「荷物が着くけど、もし何か足りなければなんでも言ってくれ」と電話があり、ありがたさで涙が出てくる。
3月19日土曜日の計画停電は、終日中止の予定らしい。
日曜日と祝日の月曜日は、土曜日の動向を見て決めるとのこと。
停電のストレス、物のないストレス、なによりガソリンのないストレス。
できるだけ考えないようにしたいが、生活に直面しているから、いやでもストレスがかかる。
被災地よりはまだ温暖だけど、ここ数日は冷え込んでいる。
それでも我が家では、暖房を控えて室内で厚着をするようにしている。
都内の停電のないところでも、暖房を控えたりしている人も多いようだ。
それなのに、ドームで野球をやろうなんていう話もあったりして、私たちの努力は水の泡なのか?
「被災地を元気付けるために」という大義名分で開催するなら、しばらく関西方面でだけやってほしい。
今関東で電力のかかる球場を動かすということは、結局は手前の儲けだけの話なんじゃないかといわれてもおかしくないと思うのだが。
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