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◇計画停電十四日目。情報の整理をしないとおかしくなりそうだ。2011年03月29日 02時40分32秒

2011年3月28日月曜日 計画停電十四日目。

週末の26日土曜日と27日日曜日は、一日停電なし。
そして、今日も第1グループは停電なしだった。
25日に発表された新しいグループ分けの、今日は初日だったのだが、気温がだんだんと春らしくなってきて、暖房利用が減っているためか、今日は第2グループだけの予定だった。
テレビで埼玉の魚市場の様子が放映され、今日の停電が一時間ほどで終了したとニュースで言っていて、それだったら停電自体しなくてもよかったのではと思った。

この日の第2グループは午前9時20分からの開始予定だったが、テレビでは9時20分すぎにはすでに停電がはじまっていて、私たちの住んでいるあたりでは、予定時間は20分からでも、実際に始まる時間は次の正時前後からのことが多く、開始時間がグループによってまちまちなのだということを知った。

この計画停電、5グループの区分けだった時期に一番停電が多かったのが、第1グループだったらしい。しかも、私の住む地域では、第1グループの中でも宇都宮市などと同じく、最多エリアだったらしい。ネットでは「負け組み地域」と書いてあったが、何が勝ちで何が負けなんだか…。

ただ、先々週に続いて先週末も停電はなかったし、あると言っていてもなかったり、あっても短時間だったりと、停電の感覚が次第に小さくなっていっているのは確かだ。
停電になる回数なんかどうでもよく、負担なのは、実施されるかどうかが当日にならないとわからなかったり、実施されても時間が短かったり長かったり(私のところでは、「予定より長かった」ということは一度もなかったが)というのが、ちょっと困るのだ。

病院に行きたくても、停電だと休診になったり、受付時間が変わったりする。
地震や原発の話で忘れられがちだが、関東地方は今は花粉のシーズンのピークだ。
23日に関東地方で「黄色い雨が降った」と大騒ぎになり、放射線物質が降って来たのかと問い合わせが殺到したらしいが、黄色い物体は花粉だったという笑えない話もあるくらいだ。

『「黄色い雨」騒動、花粉だった 関東周辺から気象庁に問い合わせ殺到』
産経ニュース 2011.3.24 12:46
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110324/trd11032412470013-n1.htm


東電は、「みなさんの節電のおかげと、暖房器具が使われなくなった傾向で…」と停電自体がストップしている現状を説明しているが、停電に対する不公平感のために不満が紛糾していることや、原発事故作業がなかなか進展しないことなどから、なんとなく遠慮がちになっているのではないかと勘ぐってしまう。

週末に、都内に設置されているライブカメラを見てみた。
うちの近所は、住宅地だろうが商業地域だろうが、夜は田舎の田んぼ道のように真っ暗で、住宅の明かりもぽつぽつとしか灯っていない。道路も静かで、大通りの街頭も半分以上は消えている。
しかし、多摩川から田園調布方面を見たカメラでは、夜半過ぎというのに住宅の明かりが煌々としていて、地震前の懐かしい風景が広がっていた。
うちは東京からは離れているので解らなかったが、これでは停電している人たちが憤るのも無理はないと感じた。
逆に、高速道路から見た渋谷駅前などの風景は、こちらもどこの田舎町かと思うくらい暗かった。かえって都心の商業地域の方が、節電に対する意識がはっきり確認できるのだなと思った。


今日の夜のニュースで、東電が新たに土壌からプルトニウムを検出したと発表した。
プルトニウムは、今までネットでその存在が発表されないことで、デマや風評含めていろんな発言があり、それでも東電と政府は触れてこなかった。
場合によっては本当に検出されていないのか、それとも隠蔽しているのか。一部報道では、「検査すらしていない」というものも。
今日の夜になって、東電はその存在を報告をしたようだ。

『福島原発の土壌からプルトニウム 東電発表「ごく微量」 』
日本経済新聞 2011/3/29 1:25
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9C81E2E2E3E2E2E2E78DE0EAE2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195579008122009000000


プルトニウムがなんなのかは、あちこちで説明がされているので、ここでは触れない。今まで登場してきた放射線物質とは違う、新たな放射線物質が検出されたということだ。
東電が発表した数値と人体への影響を、信じるか疑うかは、自分次第だと思う。

関東から逃げ出す人も多いと聞くが、逃げられる人は逃げた方がいいと正直に思う。
特に小さな子供がいる家庭で気になる人は、安全面というよりは精神的な面から、できるなら関東にいない方がいいのではないかとさえ思う。
かといって、原発から半径20km以上の区域の人たちは、避難の移動に関しては一部を除いては自己責任だ。
そんな中でも、いろいろな理由で逃げられない人も多く、「逃げない」という選択をする人もいる。
原発の避難指示の出ている地域の人でも、内緒で自宅に戻って注意されている人もいる。

「逃げない」のなら、今は信じるしかないのではないかと、個人的には思う。
東電の発表も、政府の放射性物質の水や農産物への影響について、疑問や言いたいことは山ほどあるが、疑ったからといって状況がよくなるわけでもない。
ただ、東電の報告が明らかにおかしかったり、政府の措置が正しくないと思うことに対しては、声を上げるべきだと感じている。

東電の記者会見などの報道機関の質問などを聞いていても、ちゃんとあらかじめ勉強してきてるのか?と疑いたくなるような内容のものも多く、報道自体も憶測の域をでないものや、大手新聞でさえ風評とどこが違うのかと思うような内容もたくさんある。

それに加えて、いろんな人がいろんな知識と憶測を交えた意見が、ネットに氾濫している。
その人の知識量によって、不安と疑問の量も違うだろうから、検索をしてヒットして、それらしいことを書いている人の意見にとびついてしまうのも理解できるが、報道機関の情報も含めて、自分が接している情報が本当に正しい知識のもと発しているものなのかは、自分の中でちゃんと精査することが大切だと思うし、パニックを避ける方法だとも思う。
必要であれば、自分で信頼できる報道機関を決めて、それ以外の情報には触れないようにするのも一つの方法かもしれない。

私自身、11年前の東海村の体験談なども書いたが、それ自体風評になるような気がして、ずっと気がかりだった。自分では「過剰な反応をしないでほしい」という意見を体験と共に書いたつもりだったが、受け取る人によってはそう受け取らないのではないかとも思ったりした。
こうして毎日書いている停電日記さえ、何を書いても風評の後押しをしているような気がして、ちょっとおかしくなりそうだった。
しかし、今回の事故によって、東海村での臨界事故を思い出したけど、あの時の状況を思い出して少し落ち着いたというメールもいただき、記事を削除するとこをやめた。

東海村のときは、住んでいたつくば市でどの程度の放射能が観測されたのか、この情報が氾濫した時代に今もってわからない。
野菜などに影響が出たのは覚えているのだが、水が危ないと給水制限があった記憶はない。
でも、あの時にわからない方がよかったのか、知っていたほうがよかったのかも、私にはわからない。

少なくとも、事故の規模も期間も違うので比較はできないが、情報の量は東海村の事故よりも格段に多いと感じている。
情報の量になれている現代人でも、意識せずに入ってくる情報の量はいつもの倍以上に感じる。普通の人だったら、この情報の量の多さだけでまいってしまうような気がする。

自分の知りたい情報を、自分が処理できる量でとどめるというのも、このあふれる情報の中で翻弄されない一つの方法ではないかと、今は感じている。


○3月29日火曜日の計画停電の予定

29日火曜日は、全区域で停電がないそうだ。
また、細分化した地域の中で、東京都稲城市を「第4グループのC」としていたが、「第4グループのD」の誤りだったと訂正したらしい。

30日以降の予定は不明。

『計画停電、29日は終日見送り…細分地域訂正も』
(2011年3月28日19時01分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110328-OYT1T00828.htm

◇治療薬がなくなりそう。2011年03月29日 04時05分16秒

※ディナゲストの供給情報については、下記リンクに詳しく書きました。
ご参照ください。
◇ディナゲストの供給についての情報 ―


金曜日は婦人科と呼吸器科の検診と、先々週検査した心臓検査の結果を聞きに行く日だった。
心臓検査は「どこも異常なし」と、いつも無愛想な循環器科の担当医が太鼓判を押してくれ、呼吸器の薬での副作用も否定的な意見だった。
呼吸器科でその話を報告したら、「何か心配事でもあるのかな」と呼吸器科の担当医が聞いてきたが、「ないとはいわないが、ごく一般的なことばかりで」と言うと、「そういうのが一番心に負担があるから、うまくつきあわないとね」と言われた。

そして婦人科では、大変ショックな事実を告げられた。
子宮内膜症の薬として2008年に発売された新薬「ディナゲスト」が、震災による工場の被災により、供給の見通しがたたなくなったとのことだった。

『持田 震災で工場被害 再開の目処立たず ディナゲストの在庫は1か月程度』
ミクスOnline 公開日時 2011/03/18 05:00
http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/40501/Default.aspx


それまで、子宮内膜症と子宮筋腫の治療として、低容量ピルや偽閉経療法などで治療を続けていたが、いまいち症状が落ち着かず、偽閉経療法は半年に一度しか薬が使えない上に副作用も強く、10年以上の長い治療の中でやっと落ち着いた症状を得ることができた薬が「ディナゲスト」だった。

子宮内膜症は、重度になると日常生活に支障をきたす場合もあるのに、それまでは「病気」として認知されてこなかった。理由は「死ぬような要素がないから」ということらしい(私は当時、そのように婦人科医から説明を受けた)。
ほおっておくと不妊症につながる場合もある。しかし、生理痛が重いことなど誰にでも起こりうることだと、女性はみんな我慢してきた。

子宮内膜症は必ず子宮にできるとは限らず、腸や肺に症状が出る人もいる。
私の場合は小腸で、一番ひどいときには、生理のタイミングで毎月腸閉塞を起こすという状況だった。
手術で直す方法もあるらしいが、私は体質的に癒着しやすいため、内膜症を解消したとしても癒着で同じような症状になる可能性の方が大きく、内膜症だけで手術をすることは難しいといわれた。

しかし、そんな症状を「病気」として治療することができる薬が「ディナゲスト」だった。
新薬で代替薬がなく、保険適用でも一ヶ月分の患者負担が一万円近いのでかなりの痛手だが、それで生活が安定して送れるならと、医師の提案を受け入れて3年。
それまで頻繁だった腸閉塞の症状は、半年~1年に一度程度になり、症状次第では自分で対処できるくらいになった。
同時に子宮筋腫と卵巣脳腫も、成長が控えめで、一時期は5cmを越える手術ぎりぎりの大きさだったのが、ここ数年は2.5cm~3cmくらいで治まっている。

年齢が上がるにしたがって、副作用でもある更年期障害の症状は見られたが、自分で認識できている分まだ楽だった。
それまでは、何か得たいの知れない中で、いつくるかわからない症状に恐怖していたのが、薬を飲んで症状が緩和されている実感とともに、精神的な安心感も得られていた。
しかし、薬の供給がなくなるということは、今受けている治療自体が成り立たないということ。 この不安はかなりきつい。

婦人科の担当医は、「秋くらいまでは大丈夫だと思うんだけど…」と言っていたが、今日かかりつけの薬剤師さんから連絡があり、「発注を出していたのが入荷がなかく、今後のこともわからない」と告げられた。
ネットで調べたところ、在庫は一ヶ月程度とのこと。

東北にある多くの工場が壊滅的被害を受けたところも多く、精密機器の部品や、商品包装など、さまざまなところに経済影響が出ている。
海外に部品を出している企業では、代替品として日本以外の製品を使用されることで、シェアを失う可能性もある。

しかし、医薬品は人の命と健康を維持するのに、大切な役目をもっているので、その影響はもっと深刻なように思う。

薬だけでなく、医薬品の製造をしている工場も、今回被災した地域に多くあり、そのうちその工場でしか製造されていなかったものもあるようだ。

『製薬各社の業務、供給にも影響』
ミクスOnline 公開日時 2011/03/15 05:00
http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/40485/Default.aspx


これらの中には、ないと命にかかわるものも少なくない。
そんな製品が、日本中で一つの地区だけで製造していたというのもちょっと信じがたいが、現実に代替品がなければ、医療の現場が深刻な状況に陥る。
少なくとも、「死ぬような要素」のない病気でも、たった一つの薬で日常の平常が保たれている人間もいるのだ。

持田製薬を始めとする、被災した多くの工場や産業が、早く復旧することを祈ると同時に、各製薬会社には、早急の対策をお願いしたい。


※2011年4月21日補足

この話題については、やはり同じ病気をかかえている人の反応が非常に高かった。コメントよりもメールをいただく率が多かったし、検索ワードでも上位に入ってきていた。

こももさんのコメントをいただいて、持田製薬のニュースリリースを確認したところ、4月19日にディナゲストの供給について、正式発表がなされていたので、ここにそのリンクを貼る。

持田製薬株式会社 2011年ニュースリリース一覧
http://www.mochida.co.jp/news/index.html


持田製薬株式会社
東日本大震災の影響に関するお知らせ(第四報)
-子宮内膜症治療剤「ディナゲスト」の供給について-

(平成23年4月19日発表) (PDF/88KB)
http://www.mochida.co.jp/news/2011/pdf/0419.pdf

本文のリンク先はPDFファイルでの閲覧になるので、PDFが使用できない人は、新しい情報が発表された旨の記事を書いて、そこに内容を一部抜粋したので、そちらを見ていただければ幸いです。

げきだんしらかば
◇ディナゲストの供給についての情報 ―
2011年04月22日 02時17分12秒
http://makura.asablo.jp/blog/2011/04/22/5819729

◇口琴CM:マンダム「GATSBY deodorantAQUA ほんだら行進曲編」2011年03月29日 04時59分34秒

 
ここのところ出色のものがなかった口琴CMで、ひさびさのヒットCMが放映中。

GATSBY deodorantAQUA ほんだら行進曲編
http://www.gatsby.jp/tv/index.php


クレイジーキャッツの「ホンダラ行進曲」をアレンジしたBGMで、キムタクとダンシングチームが華麗なダンスを披露するという内容。
ダンシングチームは、統一されない今風のファッションの人で構成されており、キムタクのダンスはたぶんアテレコではない様子。

口琴は、BGMの「ほんだら行進曲」で使用されており、私の記憶に間違いがなければ、オリジナルの「ホンダラ行進曲」でも口琴の演奏が確認できる。

現在、地震の被害で多くのテレビCMが自粛の傾向にあり、このCMも地震のある直前に放映が開始されたが、地震後は自粛されていた。
3/28のSMAP×SMAP(フジテレビ)では、久しぶりに確認することができた。

以前、日本口琴協会の定例会でCMの報告をしたときに、「キムタクのCMは口琴率が高い」と公言したが、その説が立証されたひとつだ。
キムタクの口琴CMは、今まででもカローラ フィールダー(ブレイクダンス編)や、富士通のドコモ携帯のCMなどでも確認できる。

ジャニーズは自社タレントの肖像権の問題で、ネット上の映像や画像の公開がきびしいため、Youtubeなどでもすぐに削除されてしまう危険性がある。
ここでリンクしても意味がなくなってしまうので、見たい人は各自で確認してほしい。



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